2018年02月01日

さつま芋ベーグル 〜 蜂蜜サワークリーム・バルサミコ酢ナッツのベーグルサンド

農薬や除草剤を使わない安心な野菜を定期購入致しております。

毎月2回送られる旬の野菜は段ボールを開けてのお楽しみではありますが、つい日持ちする芋類のお料理は後回しになってしまいます。
特にさつま芋。
干し芋を拵えたりして更なる長期保存を楽しんではおりますが、月々の在庫は増えてしまいがち。

日持ちするとは言ってもそろそろ使ってあげたほうが良いとは重々承知の助。
本日のお弁当は、そんなさつま芋を生地に練り込んだベーグルパンなどいかがでしょう。

アイデアはなかなか良かったと思うのですが、さつま芋を使い切ろうと少々躍起になり過ぎました。

ベーグル生地にさつま芋を混ぜ込むと言っても、さほどの量ではありません。
ならばと、表面に黒胡麻をまぶすつもりでいたのを急きょさいの目に切ったさつま芋に変更。
ベーグル生地がふくらんで、さつま芋がポロポロ剥がれ落ちること落ちること。
何とも不器量なさつま芋ベーグルが焼き上がってしまいました。

ですがそこは得意な力技。

転げ落ちたさつま芋をフィリングの一員に加えての帳尻合わせ。
ほんのり蜂蜜の効いたサワークリーム、バルサミコ酢でカラメリゼしたナッツ、そしてりんご。
さつま芋と相性の良いメンバーが脇をかため、なかなか私好みのベーグルサンドに仕上がりました。

ベーグル生地がいつもに比べると随分やわらかめではありますが、うん、これはこれで良い感じ。
いつものようにベーグル生地には全粒粉とそば粉をたっぷり使い、フードプロセッサーにお任せ。
醗酵時間もとらないお気楽ベーグルです。





以下の分量で小ぶりなベーグルふたつ分です。
  1. 先ずはフィリング用のナッツの準備。

    胡桃とアーモンドをさっと乾煎りします。
    一旦鍋底をぬれ布巾の上に移して冷まし、徐にバルサミコ酢 (ラズベリー風味のバルサミコ酢を使いました) ・蜂蜜を加えて再度加熱しましょう。

    少し煮詰まってバルサミコ酢がとろりとしたら、オーブンシートの上にひろげて冷まします。
    シナモンパウダーをふっておきましょう。

  2. 生地に混ぜ込む為のさつま芋は、綺麗に洗って皮つきの状態で100g強。
    適当な大きさに切り揃えて20分ほど水に晒しましょう。

    その後やわらかくなるまで電子レンジで加熱し、ザルに移して水切りをします。
    熱いうちにフードプロセッサーに移し、牛乳 50tを加えて攪拌しておきましょう。

  3. 全粒粉タイプの強力粉 40g
    普通の強力粉 40g
    そば粉 30g
    てんさい糖 小さじ1
    インスタントドライイースト 小さじ1/2

    以上をビニール袋に合わせ、口をしっかり持ってふり混ぜます
    1のさつま芋ピュレが人肌程度に温かいうちに加え、高速で小刻みに回転させてなじませましょう。

  4. 全体が細かなそぼろ状になじんだところで、お塩をひとつまみ加えます。
    様子をみながら牛乳を少しずつ足し、そぼろが粗挽き肉ほどの大きさになるよう攪拌します。
    さつま芋の水分量にも寄りますが、牛乳は大さじ1.5で良い感じに。

    生地がまとまるまで速度を落としてじっくり攪拌を続けましょう。
    胡麻油 大さじ1弱を加えて更に攪拌し、再度生地が一つにまとまったらフードプロセッサーから出してかるく捏ねて丸めます。

    包丁で2等分し、断面を包み込むようにして丸めましょう。
    ぬれ布巾とラップをかけ、10分間ほど生地を休ませます。

  5. 生地を休ませている間に、ケトリング用のお湯を沸かしておきましょう。
    オーブンを220℃に予熱している間に、休ませた生地を成形します。
    少々生地はやわらかめで扱い辛くはありますが、まぁそれでも想定の範囲内。

    多めのお砂糖を煮溶かしたお湯で生地を片面30秒ずつ、両面茹でましょう。

    予めあられ切りにしてアク抜きまで済ませておいたさつま芋を表面に素早く散らします。
    まぁ、なんて不格好なベーグル生地ですこと。
    予熱したオーブンに移します。

    設定温度を200℃にし、焼くこと20分。
    散りばめたさつま芋がそこかしこに散乱しておりまして、とてもオーブン庫内から出した直後の惨状はお見せ出来ません。

    それでも気を取り直し、網の上で冷ましましょう。






  • ベーグルの粗熱がとれた横半分に切りましょう。
    予め室温に戻しておいたサワークリームに蜂蜜を混ぜ、断面にたっぷりとぬります。

    ポロポロとベーグル生地から転げ落ちたさつま芋。
    そうは言っても良い具合にほっこりと焼き上がっております。
    角切りにして少量のレモン汁をまぶしたりんごと一緒にフィリングにしましょう。
    間にバルサミコ酢でカラメリゼしたナッツを砕きながら散らします。

    ベーグルでサンドして出来上がり。
    気が向いたら極少量の胡麻油をベーグル生地の表面にぬって仕上げます。











途中半ば投げやりになりながらではありますが、何とか帳尻合わせにこぎ着けたさつま芋ベーグル。
お菜は、そうね、蓮根サラダなど。
我が家はマヨネーズを常備しておりませんので、白味噌とすり胡麻で和風に仕上げます。





  1. 厚手のお鍋に多めにお湯を煮立て、お酒・極少量のお塩を加えます。
    再度煮立ったところに予め室温に戻しておいた鶏ささ身を重ならないように並べ入れ、すぐに火を止めてぴったりと蓋をしましょう。

    蓋をとらず20分以上放置します。
  2. 白胡麻を乾煎りし、すり鉢に移して粗く擂っておきます。

    蓮根は皮をむいて縦4つ切りにし、これを薄切りにしましょう。
    お酢を加えた熱湯でさっと茹で、ザルにとって水切りをしておきます。
  3. 蓮根、アボカド、みじん切り玉ねぎ、筋を取りながら粗く裂いた1の茹で鶏をすり鉢に合わせます。
    白味噌、極少量の白だし醤油を加え、パンプキンシードミックスを散らして和えましょう。
    はい、出来上がり。











鶏ささ身で作る茹で鶏は、本当に使い勝手の良くて応用の効く優れもの。
サラダや麺類、サンドウィッチにと幅広く活躍してくれます。

中でも主人が大好きなのは鶏粥。
茹で鶏の茹で汁で炊き粥を拵え、炊き上がったところに粗く裂いた茹で鶏を散らして蒸らします。
味付けはささ身を茹でた時の僅かなお塩だけですが、これで十分な美味しさです。
早速朝食の主食に。

こうして、いつもと変わらぬお弁当と朝食を今朝も作り終えました。

が、実は本日のベーグルは挫折ギリギリのところでどうにかこうにか踏ん張ったもの。
まずはその生地の緩さが不安を煽ります。

ケトリングの際は、最近はめっきり使用頻度が減ったグラニュー糖を片付けようと多めにお湯に溶かし入れた所、あら?これは下拵え用の塩?
・・・まるで漫画のような大失敗。

焼き上がったら焼き上がったで、ベーグルの周囲に無情に散らばったさつま芋。
不安が落胆へと変わったその時、別室で仕事中の主人が白湯のおかわりに姿を見せます。
『うん?これはマヨネーズの香り?うわぁ、良い香りぃ』





・・・無邪気な主人にすくわれました。
気を取り直して主人を気持ちよく送り出すべく朝食の準備で気分の入れ替えを図ります。
そして見事な帳尻合わせ。
主人がマヨネーズだと思ったのは、きっとカラメリゼしたバルサミコ酢の残り香ね、きっと。

posted by しんさん at 15:16 | Comment(0) | 手作りベーグル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。