自身の畑でも、毎年この時期は畑の土が干からびてしまう程の乾燥に悩まされるのが常ですが、今年の夏は雨が多くて土はしっとり。
まるで亜熱帯地方のような湿気に潤い、雑草はすこぶる活き活きとその猛威をふるっております。
あら、でもちょっと待った。
多雨でも日照不足でも元気な葉野菜はちゃんと存在しております。
それがこちら。
母は長年 “ツルムラサキ” と呼んでおりますが、調べてみるとどうやら世間では “オカワカメ” と呼ばれているようでございます。
今年は例年になく大きく育った “ツルムラサキ” ・・・あ、いえいえ、 “オカワカメ”。
母のプライドを傷付けないように、普段は “ツルムラサキ” と呼んでおりますが、誤解を招くこともありましょうから敢えて本来の名称 “オカワカメ” でこの場は統一させていただきましょう。
但し、この “オカワカメ” 、調べるとツルムラサキ科とのことですので、あながち母も間違ってはいないかと存じます。
実際、母のボーイフレンドである野菜名人もこれを “ツルムラサキ” と呼んで疑いませんから。
そう。
このオカワカメ、少々その土臭さが好き嫌いの別れる野菜ではありますが、さっと湯掻くと途端にその特徴である土臭さはなくなります。
お浸しにするのが一般的な食べ方ですが、今朝はその特徴でもある程よい粘りを活かして。
炊き立てのご飯の上にたっぷりとあしらい、ミョウガと青紫蘇を添えて黒ゴマをちろり。
夏にぴったりな主食となりました。
もちろん定番のお浸しも。
白い琺瑯容器に緑が映えます。
パワフルな夏野菜は見ていても楽しいものです。
オカワカメ丼、刻んで仕上げたいところではありますが、そこはフードプロセッサーに頼ります。
- オカワカメを綺麗に洗い、お塩を加えた熱湯でさっと茹でて冷水にとりましょう。
熱が取れたらすぐに引き上げ、軽く絞ってから醤油洗いをします。
お浸しにするなら、この後ひと煮立ちさせて粗熱をとった合わせ調味料に浸しましょう。 - 醤油洗いをしたオカワカメをフードプロセッサーに移し、黒胡麻・極少量のごま油をたらして粘りが出るまで攪拌します。
炊き立てご飯の上にたっぷりと盛り、小口に切った茗荷・千切りにした青紫蘇をあしらい黒胡麻をひねります。
お醤油をたらして召し上がれ。
葉野菜に対し、今シーズンはイワシが豊漁だと聞いておりましたのに。
残念、今週はイワシが手に入りませんでした。
主人が参朝食楽しみにしておりますイワシのお酢煮は諦めて、今週は常備してある冷凍しめ鯖をアレンジして楽しみましょう。
先ずは久しぶりの “若生昆布・しめ鯖・アボカド” の組み合わせ、主人は大喜びです。
明日からは、今朝仕込んだミョウガの甘酢漬けが代わりに活躍してくれることでしょう。
- 巻きすの上に大きめにカットしたラップをひろげ、この上に若生昆布を丁寧にひろげます。
青紫蘇を並べ、しめ鯖・レモン汁をまぶしたアボカド・甘酢漬け生姜をお行儀良く並べましょう。
手前からきつく巻き、巻きすごと輪ゴムで数ヵ所留めてしばらく冷蔵庫へ。
具がなじんだ頃にラップごと切り分けて出来上がり。
胡麻油を数滴たらして召し上がれ。
主人が毎朝目を細めて愛でるのは、ごろごろ具沢山のお味噌汁。
具沢山のお味噌汁を大きなお椀にいっぱい、これが主人のリクエスト。
- お味噌汁の具の一員となっておりますのが畑の金時草。
金時草は生命力に長けておりますので、スーパーで売っている金時草を水にさしておけば発根します。
それを土に植え替えてやるとすくすく成長する上に、上手くやれば越冬もします。
実際、畑の金時草はベランダで越冬したもを畑に移し替えたもの。
但し、寒暖の差がないと色鮮やかな金時色には染まりません。
今年はちょっと残念な金時草ですが、独特な高貴な香りは健在です。
オカワカメ、金時草に続いての葉野菜は “ケール” です。
今期初めて挑戦したケールですが、7月中旬頃までは成長も芳しくなく半ば諦めておりました。
が、この多雨が彼らには好都合だったのでしょうか。
アメリカ旅行から帰って久しぶりの畑作業で見たものは、生い茂る雑草のなか一際すっくと目を引く逞しいケールの姿。
当初は虫もこの新顔にそっぽを向いていたのですが、どうやら成長と同時に虫たちの注目も浴びてしまったようで最近は大きく育った葉も虫たちのご馳走となっているようです。
虫食いの少ないケールを少量ではありますが摘んで参りましたので、多品目サラダを本日のお弁当に。
品種にもよるのでしょうが、兎に角ケールは葉がかたいので塩もみをしてお料理します。
- ケールは繊維を断ち切るようにざく切りにし、お塩を加えて揉みます。
ギュッギュッと力を込めて揉みましょう。
お塩をさっと流し、キッチンペーパーに包んでしっかりとしぼります。 - アボカドにはレモンをまぶしておきます。
トマトはざく切り。
市販のミックス蒸し豆、チアシード、畑で摘んできたバジルは葉先を刻みます。
ついでに昨日のポークソテーもさいの目に切って加えてしまいましょうか。
バジル風味のトマトソースも一緒にね。
全部全部合わせ、オリーブオイル・ミックスソルトを加えて和えれば出来上がり。
・・・という訳で、今週は地味ではありますが自家製の葉野菜3種でスタート致しました。
どうも最近PCのご機嫌が麗しくないようで、先程は突然画面が真っ暗になるという大暴動が。
またいつ暴動を起こすやも存じませんので、怯えつつこれにて本日の備忘録はここまでに。
明日も夏野菜をもりもりお料理する予定です。