が、ここらでちょっとひと休み。
週末を利用した主人からの誕生日プレゼント。
毎年の恒例となりつつあります、京都の俵屋旅館でゆったり過ごす誕生日。
今年はちょっと大きなお部屋、 “富士” の間を予約してくれた主人。
さ、どんなお部屋でしょうか、心は弾みます、抑えきれないくらいに弾みます。
ですがやっぱりその前に寄り道。
京都に行くには、東海北陸自動車道の岐阜各務原インターチェンジに向かうのがいつもの道順。
料金所まであと僅か、というところで、ふと私が口にしてしまいました。
『京都に着いたらかき氷でも食べたいね』
この言葉に過剰反応を見せた主人。10キロとは言いませんが、それに近い距離を一気に逆戻りしてとあるお店に。
岐阜市の稲葉神社参道沿いにあります、大正5年創業の老舗和菓子屋さん “松花堂” さん。
数年前から始めたかき氷が大好評で、もちろん主人も私もこちらのかき氷の大ファン。
道中、ずっと抹茶にしようか黒糖にしようか悩んでおりました主人。
ワイン仲間でもあります若女将のご意見を聞き、黒糖に決定。
雰囲気もロケーションも涼をとるには完璧です。
金時の絶妙な甘み、粒、味わい、でも抹茶も美味しいのよ。
・・・が、もちろんそうは参りません。
少々予定はずれ込みましたが、一路俵屋さんに向けて、ここからなら大垣インターに向かいましょう。
無事到着致しました俵屋さん、無事富士の間に通され、わらび餅でほっと一息つきます。
ぬるくなく熱くなく適温のやわらかなお湯が並々と満たされた俵屋さんのお風呂。
ちょっと深めで、しっかりと肩まで浸かれるのが心地良いのは、やはり日本人気質なのでしょうか。
俵屋グッズを取り扱うギャラリー遊形さんで購入出来るボディタオルは、旅館のものとは少々物が違いは致しますが、その使い心地は旅館のお風呂で使うものと同等。
主人に関しては、自宅のシャンプーも俵屋さんオリジナルシャンプーです。
俵屋さんでは私がいちばん風呂。
浴衣に着替え、ひんやりとした網代に寝転がってお部屋の中を見渡します。
幸い雨に降られることもなくお部屋に到着したのですが、湿気で曇ったガラス窓越しに見るお庭はしっとり雨に濡れて、不謹慎であるかもしれませんがまるで浮き出るような美しさ。
遠くで雷鳴轟く俵屋さんのお庭、嫌な雨や台風や湿気ですら俵屋さんの魅力の前には形無しです。
ビールを一杯頂いたら、ちょっとお出かけしましょうか。
富士の間のお部屋を出るとすぐ右手に坪庭があります。
浴衣姿に俵屋さんの二枚下駄、傘をお借りして歩いて十歩のバーへ。
温泉街でもなく旅館の浴衣でバーに行くなんで、少々勇気のいることですが、皆様のご厚意に甘えて出かけてみることに致しました。
浴衣でドライマティーニとドライギムレット、クセになってしまいそうな心地良さです。
カリフォルニアワイン巡りの旅も綴りたいし、お弁当ブログ再開はまだまだ先のようです。
でもね、スマホを握りしめて寝る主人を見ると、備忘録せずにはいられないものですから。
旅行記を眺めながら、気持ち良く酔っぱらって寝ることが主人の日常。
自らプロデュースする旅に満足気な主人、少しずつ備忘録するからもうちょっと待っててね。
お盆明け頃までは旅の備忘録ブログになりそうです。