2017年05月04日

“割烹の宿 美鈴さん” 宿泊後 〜 旅の余韻、磯の幸

ゴールデンウイーク前半の土日を利用し、紀伊長島の “割烹の宿 美鈴” さんに宿泊して参りました。
昨今泊まる機会も少なくなった民宿、その居心地の良さに和んだ二日間の余韻に浸っております。

さて、旅の醍醐味と言えば朝食・・・と私はよく申しますが、それと並ぶのがこの余韻。
旅の準備段階がいちばん楽しいという主人とは真逆に、本来出不精な私にとってそれは苦痛でしかありません。

そして往生際悪く出かけた先で、誰より楽しんで帰ってくるのもこの私。
今回の旅でも地元食材をどっさり買い込み、お猪口片手にささやかな旅の余韻を楽しんでおります。

前回美鈴さんに宿泊した際、帰りに寄った道の駅で購入致しました尾鷲ひのきの小さなまな板。
今回も同じ道の駅 “マンボウ” に立ち寄ったものの、ウニの価格にどうも納得出来ず行先変更。
紀北町の観光案内に載っていた地元スーパー “ショッピー” にてお買い物を楽しんで参りました。





今が旬のバイ貝、そこそこ大ぶりなバイ貝がぎっしり詰まってこの価格ですもの。
主人も私もつい有頂天になって色々買い込みます。

バイ貝はシンプルな煮付けに致しましょう。





  • お鍋にたっぷりのお水を注ぎ、海水程度の濃度になるようお塩を少々。
    ざっと洗ったバイ貝をここに加え、中〜強火で煮立てましょう。
    アクが浮いてきますので茹でこぼし、冷水にとってブラシで丁寧に汚れを落としましょう。

    お水 400t
    お酒 200t
    白だし醤油 みりん 各90t
    千切り生姜 適量

    以上をお鍋に合わせて煮立てます。
    綺麗に洗ったバイ貝を加え、キッチンペーパーで落し蓋をして弱火で10分。
    そのまま冷ませば出来上がり。











流石ローカルスーパー、サザエだってこのお値段です。
ちなみに、先程近所のスーパーで見かけたサザエ。
チンケなサイズのサザエふたつ、この半分のお値段を誇示しておりました。

生のサザエを捌くのは大変ですもの。
いちど下茹でしてからつぼ焼きに致しましょう。
湯掻いたサザエは身がするりと離れるので、女性にはぴったりです。

なんて、ね、サザエの身を取り出す作業は主人の担当でしたっけ。
でも楽しそうに作業しておりましたので、苦ではなかったかと存じます。





  • たっぷりのお湯を沸かし、お塩を少々加えましょう。
    そこに洗ったサザエを加え、15分ほど茹でましょう。
    これを冷水にとって更に綺麗に洗い、つるりと身を取り出します。

    ここからの下処理が悩むところではあります。
    驚いたのが、 “肝は食べない” という方が結構多くいらっしゃったこと。
    サザエの時期にも寄るのでしょうが、私は食べます、サザエの肝。大好きです。
    主人ももちろん大好きですので、肝はしっかり頂きます。

    かたい蓋の部分を切り落とし、肝と白い身の部分を切断します。
    白い部分に少々不気味な赤いコリコリした箇所がございます。
    所謂 “サザエの口” 部分ですので、包丁で切れ目を入れたら指でつまんで処理しましょう。

    そう、サザエの口だけを取り除いたら、主人も私も後は全部食べてしまいます。
    袴も砂袋も全部ね。
    ヒトデ並の貪欲さです。

    肝 1個分、そして身の部分 数個分をひと口サイズに切って貝殻に詰め込み、アルミホイルに並べてお魚焼き網の上に。
    お酒を注いで煮立て、仕上げに濃口醤油をちろりで出来上がり。






紀伊長島駅の真ん前、万両寿しさんで購入して参りましたサンマ寿司を添え、旅の余韻に浸ります。
明日は主人もお仕事ですからね。
夕方の5時にはお洗濯も終わり、こうしてお猪口を片手にのんびりしていられるのは本当に嬉しい。
ストレスフリーな旅、50目前の今はこれがいちばんです。










ゴールデンウイーク前半の旅を終え、その翌日はいつも通り主人は出勤致します。
月曜、火曜と二日間だけの出勤ではありますが、しっかり朝食を用意して送り出したいものね。
下茹でしておいたサザエを使って、サザエの炊き込みご飯なんていかがでしょうか。






  • 下茹でしたサザエ、肝の部分は使わず身の部分だけを使います。

    十六雑穀を混ぜ込んだお米にお酒・お水・そしてバイ貝の煮汁を足していつも通りの水加減にし、ひと口サイズに切ったサザエを散らしましょう。
    千切り生姜もたっぷり散らして蓋をし、強火で煮立てたら弱火で10分。
    火を止める直前に強火にして10秒ほど数え、後は蓋を決して取らずに蒸らすこと10分強。

    ほど良いお焦げも出来て、炊き上がりは上々です。
    お茶碗にふんわりと盛り、三つ葉をたっぷり散らしましょう。

    右端にあるのは肝のペーストです。
    砂袋もみんな使って拵えた肝のペーストについては、また後日。






久しぶりに手に入ったイワシで、主人の大好物 “イワシのお酢煮” を拵えました。

納豆にはチアシードとたっぷりの新玉ねぎ。
良い具合に酸味が際立ってきました自家製キムチを添えれば、朝食の定番スタイルに。

主人の淹れてくれたほうじ茶、今朝も抜群に美味しい。










バイ貝の煮付け、お弁当用には竜田揚げ風と参りましょう。






  • なんてことないお料理です。
    しっかり味を煮含めたバイ貝を殻から出し、ザルにとって煮汁を自然に切ります。
    片栗粉を全体に薄くまぶし、太白胡麻油でからりと揚げるだけ。

    形のよく似たマッシュルームも一緒に揚げてみました。
    揚げたて熱々のところに、極少量のお醤油をちろっと回しかけて出来上がりです。






この日のお弁当は、サザエの炊き込みご飯とバイ貝の竜田揚げ風。
隙間埋めを兼ねた彩りには、紀伊長島の食材調達の際、保冷剤代わりとして購入致しました冷凍そら豆を詰めましょう。

ゴールデンウイーク後半に突入致しました今。
残り僅かとなりました紀伊長島の海の幸を肴に、のんびりした休日を過ごしております。





本日のお昼は、畑で収穫して参りましたフェンネルを使いイワシのパスタを肴にする予定。
地下室からワインも運んで参りました。
ただただ体重増加だけが不安です。

posted by しんさん at 06:06 | Comment(0) | お弁当以外のお料理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。