冬の間は地面を這うように、それでも健気に越冬したパクチー。
暖かくなった今、待ちかねたかのように至る所で一斉に芽吹き始めました。
先日、夏用のハーブを植えてきたついでに少し摘んで参りました。
そのパクチーをふんだんに使い、鶏胸肉のチキンライスなんていかがでしょうか。 具が多過ぎてご飯が隠れてしまっておりますが、チキンの下には鶏肉の旨味をぎゅっと含んだ十六雑穀米入りのジャスミンライスが潜んでおります。
ちょっとカオマンガイにも似た佇まい。
パクチーが加わるだけでぐっとエスニックな雰囲気が盛り上がります。
せっかくですので、スィートチリソースも手作りしてみましたよ。 市販のものに比べるとすっきりとした甘さで気に入っております。
但し、情け容赦なく辛いので私は一苦労。
辛いものが大好きな主人は、相当お気に召した様子ですけどね。
ここ最近は圧力鍋で胸肉を蒸すことが殆どでしたが、今朝は気楽にお鍋を使って。
圧力鍋に比べて洗い物も少ないし、仕上がりも大満足です。 自家製パクチーをふんだんに使ったチキンライス。
もちろん鶏の蒸し汁も有効利用致します。
いつものお味噌汁の朝食も良いけれど、たまにはこんな朝食も楽しいものです。
先ずは鶏肉を蒸しましょう。
- 鶏胸肉は1枚。
皮を除き、蜂蜜 小さじ1/2・お塩 小さじ1/4を順にその都度しっかりとすり込みます。
ビニール袋に入れ、空気を抜いて10分間ほどおきましょう。 - お水 100cc・お酒 大さじ1強を小ぶりなお鍋に合せます。
ここに1の鶏胸肉を浸し、薄切り生姜とネギの青い部分を散らします。
ぴったりと蓋をして中火にかけ、全体が煮立ったら弱火にして10分間。
火を止め、蓋を取らずに10分間蒸らします。
胸肉のいちばん厚い部分を箸等でさしてみて、透き通った肉汁が出てこれば蒸し上がり。
手で触れられるくらいに冷めたところで切り分け、食べるまで蒸し汁に浸してラップを密着させておきます。
スィートチリソースを作りましょう。
冷凍したフレッシュ唐辛子を使っておりますが、乾燥唐辛子でも大丈夫なのではないかしら。
- 唐辛子は4本・・・ですが、相当辛いのでお好みで加減して下さい。
米酢 150tに一晩浸してふやかします。
やわらかくなった唐辛子を縦に2等分し、箸等で種をかき出して別皿に取り分けます。 - 1の米酢と種を除いた唐辛子をお鍋に合せます。
皮をむいてつぶしたニンニク
てんさい糖 大さじ 3.5
ナンプラー 小さじ 1/2
お塩 小さじ1/2弱
をここに加え、バーミックス等で攪拌しましょう。
ここに唐辛子の種を戻し入れ、蜂蜜 大さじ1を加えてとろりとするまで煮詰めます。
煮詰める途中、出たアクは丁寧に取ります。
冷めるとややかたくなるので、ゆるめの段階で火を止めて冷ましましょう。
唐辛子を扱う際、指先が相当ヒリヒリします。
傷等ある場合は手袋をした方が賢明ですし、間違っても目をこすったり致しませんように。
煮詰めている際も、湯気を吸いこんだりしないようご注意下さい。
ここ数日間、鶏胸肉を茹でたり蒸したりする機会が多くありました。
なので胸肉の蒸し汁がたっぷりストックしてあります。
- 十六雑穀を混ぜ込んだジャスミンライスも、鶏のスープで炊きます。
普通のご飯を炊く時と同じ水加減で、蓋をして強火で煮立てた後は弱火にして10分間。
火を止める前に数秒強火にして火を止め、後は蓋を取らずに20分程蒸らします。
蓋を開けた途端、鶏の旨味を存分に含んだジャスミンライスの香りにクラッときますよ。
- 折角ですので健気に成長した畑のパクチーも。
ご飯をお皿に盛り、その上にたっぷりのパクチーとしっとり蒸し鶏。
チリソースを添えて、とろり目玉焼きを添えれば出来上がり。
この蒸し鶏、お弁当では生春巻きへと姿を変えました。 但し有り合わせのお座なり生春巻きですから、具は貧相です。
- 乾煎りしてざっくりと刻んだカシューナッツ、そしてパクチー、蒸し鶏だけ。
戻したライスペーパーをキッチン鋏で2等分して巻きます。 ライスペーパーの扱い、苦手なんです。
大ブスな生春巻き、主人には生春巻きとは認識してもらえなかったようです。
お弁当全体の画像は・・・ヤメときましょうね、はい。
残念な仕上がりに終わったお弁当はさておき朝食です。
蒸し鶏の蒸し汁、ネギも生姜も合わせて朝食のスープに致しましょう。
- 味付けは何も必要ありません。
煮立ったところに、ざくざくと手でちぎった春キャベツ、そしてたっぷりの新ワカメを加えてさっとひと煮立ちさせればそれで出来上がり。
器に盛り、白胡麻をひねって熱々を召し上がれ。
今シーズンのパクチー、収穫好調の期待が高まっております。
パクチー、蒸し鶏、自家製スイートチリソース、そしてチキンライスの組み合わせ、主人も私も相当に気に入ってしまいました。
夏に向け、エスニック料理ブームが我が家に再度到来するかも。 そして今朝も納豆は欠かせません。
朝食のパクチーを見て大喜びしておりました主人が選んだお茶は、何故か蕎麦茶。
・・・なぜ?
でも主人の淹れてくれるお茶は、ほうじ茶でも蕎麦茶でも本当に美味しいので構いません。
構いませんが、辛いスイートチリソースに熱い蕎麦茶は少々キツぅございました。
次回は他のチョイスをお願い致します、主人。