湿気にも衝撃にもデリケートな晒よし飴を守る為、缶に充填されておりますのが “らくがん粉” 。
毎度のことではありますが、むざむざとこのらくがん粉を捨ててしまう気にはなりません。
・・・実家の母もこう言っておりましたので、これはもう生粋の貧乏性魂なのでしょうね。
さて。
文字通り “落雁” を拵えてみたり (☆彡) 、揚げ衣に加えてみたりして (☆彡) 、らくがん粉の有効利用を目論んでおりますが、今朝は特に力技、 “軽羹 (かるかん) ” なんて拵えてみましたよ。
もちろん、本来のかるかんとは全く異なる佇まい、何よりも先ず材料が違いますものね。
そもそも、私、かるかんなるものを頂いたことが・・・うーん、曖昧です。
でも、この類のお料理って、ちょっと実験みたいで楽しいものです。
フィリングは小豆餡ではなく緑豆餡。
もともと規定ハズレのかるかんですもの、フィリングまで我流で楽しまないとね。
緑豆餡にはココナッツシュガーを使い、緑豆と相性の良いココナッツミルクで練り上げてみました。
もっちりした “ういろう” のような食感は、まぁかるかんのそれにそぐわなくもないのではないかしら。
生憎ボンプ型を持ち合わせておりませんので、小ぶりなココット皿等で代用しております。
小ぶりなかるかん6個分。
- 緑豆餡を拵えます。
緑豆は60g程。
ひと晩たっぷりのお水に浸した後、たっぷりのお水と強火にかけて2回茹でこぼします。
これを圧力鍋に移し、お水 200tを注いで3分程加圧しましょう。
圧が自然に抜けるのを待って蓋を開け、ココナッツシュガー 45gを2回に分けて加えます。
最初のココナッツシュガーを加える際にココナッツミルク 大さじ2も加え、焦がさないよう混ぜながらぽってりするまで煮詰めましょう。
冷めると幾分かたくなるので、ややゆるめの状態で火を止めるのがベストです。
粗熱をとり、ざっくり丸めておきましょう。 - ココット皿には極々薄く太白胡麻油をぬっておきます。
胡麻油だとちょっと存在感が強過ぎるので、香りのない太白胡麻油をお勧めします。
型から取り出しやすいよう、リボン状に切ったオーブンシートを十文字に渡しておきます。 - 生地作りに参ります。
先ずはメレンゲの準備を。
卵白 1個分を溶きほぐし、和三盆糖 小さじ1を加えてしっかりと泡立てます。
別ボールに、すりおろした山芋 100gを用意します。
今回使ったのは、すりおろして冷凍しておいた山芋を自然解凍したもの。
和三盆糖 45gを2回に分けて加え、泡だて器でしっかりと混ぜ合わせます。
山芋のボールにメレンゲを加え、泡だて器でしっかりと合わせましょう。
ここに “晒よし飴” のらくがん粉(25gほど)を加え、スパチュラでさっくりと混ぜ込みます。 - 用意した器に、先ずは1/3程度の高さまで生地をふんわり詰めます。
ここに緑豆餡を軽く押し込むように詰め、残りの生地をふんわりかぶせます。
フライパンに並べ、器の半分程度の高さまで熱湯を注ぎましょう。
水滴が落ちないよう蓋を布巾で包み、最初の数分は強火、その後中火にし、ぴったりと蓋をして約15分蒸します。
想定外の蒸し上がりに最初は愕然と致しました。
が、まぁよろしいのでは?
完全に冷めたところで縁を指先で少しならし、オーブンシートをそっと持ち上げて型から外します。
食感、もちもちです。
かるかん生地に卵白を使いました。
さて、残った卵 1個分の卵黄、どうしましょう。
茹でた菜花、そして蒸し鶏に添えて、お弁当のお菜に。
黄身味噌、簡単ですよ。
- 卵黄 1個分
白味噌 150g
お酒 大さじ2
みりん 大さじ1
以上をお鍋に合せ、予めよく混ぜ合わせておきます。 - 焦げやすいので最初は弱火、そのうち様子を見ながらほんの少し火加減を強め、ぽってりとするまで混ぜながら煮詰めます。はい、出来上がり。
冷めると幾分かたくなるので、ゆるめのところで火を止め、後は余熱で仕上げる要領で。
塩茹でにした菜花、鶏胸肉の蒸し鶏に添えてお弁当に。
朝食です。
主食は昨日の朝ちょっと多めに茹で過ぎてしまった氷見うどん、冷蔵保存を経て再登場です。
主人が蒸し鶏大好きですので、我が家ではしばしば胸肉の蒸し鶏が登場致します。
その蒸し汁が主人も私も大好き。
うどんはもちろん、炊き粥もよくこの蒸し汁で拵えます。
さ、今日はこの後、今シーズン最後であろう白菜キムチを仕込みます。
今シーズンは畑の白菜が好調でしたので、白菜の保存食を多く拵えました。
大豆と一緒に漬けこんだピクルス風の白菜のお漬物も美味しかったなぁ。
あ、そういえばこれはまだ備忘録しておりませんでした。
来シーズンの為にこれも近々。