思うようにビーツが育たず、やや億劫に感じ始めておりました畑作業も、桜の開花に助けられました。
そうね、いちど凝り固まった土を掘り起こして、土の再活性化を図りましょう。
そんな訳で昨日は収穫するものは何もないと思っておりましたが、畑では何かしら手に入るものです。
所々に小さな頭を覗かせておりましたのが “つくし” 。
そして塔立ちしてしまった白菜の先端には、見るからにふんわりやわらかそうな菜の花。
昨日は久しぶりにピアンタを地下室から畑に連れ出し、フル稼働させて参りました。
あ、ピアンタを操るのはもっぱら主人のお仕事ですけどね。
その後のお手入れが面倒だとボヤく主人ですが、閑散とした畑が息を吹き返したようで気分爽快。
力仕事が嫌いな主人がピアンタと格闘している姿を見ると、自ずと活力も沸いて参ります。
ここ数日、今一歩力の入らなかった食事の準備も、春の恵みを前に持ち応えたようです。
可愛らしい菜の花、天ぷらだけでなく菜の花ご飯も拵えましょう。
緑と黄色の組み合わせってワクワクしません?
さっくりと揚がった菜の花、つくし、ゴボウ 3種の天ぷら。
実はこの衣、主人がホワイトディにくれた “晒よし飴 ☆彡” の副産物料理でもあります。
先日はこれで落雁 (2017年03月31日) を拵えてみましたが、今朝は天ぷらに挑戦。
うん、なかなか良い使い勝手で気に入っております。
晒よし飴のらくがん粉を有効利用した春の天ぷら。
そして菜の花ご飯。
4月最初のお弁当、期せぬ自然の賜物で彩り鮮やかにスタートです。
つくし・菜の花の加えて少し残っておりましたゴボウも、晒よし飴の粉をまぶして一緒に揚げましょう。
- 先ずはゴボウの下茹でを。
ゴボウは皮を薄くこそげ落とし、3〜4cm長さに切り揃えます。
更に縦4等分し、鰹出汁と一緒に火にかけましょう。
煮立ったら弱火にし、落し蓋をしてことこと10分弱茹でます。
火を止めてそのまま冷まし、鰹出汁の風味を充分に含ませてから茹で汁を切ります。 - つくしは袴を丁寧に取り除きます。
ボールに水を張って丁寧に振り洗いをし、しっかりと水気を切っておきます。
菜の花も丁寧に振り洗いをし、お花のついた先端を切り落として水気を切っておきます。
お花を切り落とした残りの部分は、菜の花ご飯に使いますのでご心配なく。
ゴボウ・つくし・菜の花をキッチンペーパーの上に並べ、しっかり水気を押さえておきましょう。 - 薄力粉 大さじ2.5
片栗粉 大さじ1
炭酸水 50t
お塩 ひとつまみ
以上をしっかり混ぜ合わせて衣を作り、水気をしっかり押さえたゴボウ・つくし・菜の花を優しく和えます。
ここに晒よし飴の粉 (らくがん粉) を大さじ2程度加え、全体にからめましょう。 - 太白胡麻油を熱し、比較的低めの温度で先ずは菜の花をじっくりと揚げましょう。
ゴボウ、つくしと順に揚げます。
つくしは油が汚れそうなので最後に。かき揚げの要領で数本まとめて揚げてみました。
袴を取って揚げるだけで、アク抜きは不要です。
揚げ物と春の食材の相性の良さでしょうか、苦みは感じません。
揚げたてに粗塩をちろりとふって召し上がれ。
春らしい色合いの菜の花ご飯、私でなくとも心躍るハズ。
- お米 1合弱を洗って水を切り、土鍋に移します。
押し麦を加えて1合分にし、お水を1合・お酒を大さじ1強加えて干しむき海老・ほぐした干し貝柱を散らして吸水させます。
蓋をして強火にかけ、吹きこぼれないよう気をつけながら煮立ったところで極々弱火に。
10分間弱火を保ち、火を止める数秒前に強火にして水分を飛ばします。
そのまま蓋を取らず10分間蒸らしましょう。 - ご飯を蒸らしている間に菜の花・卵そぼろの準備をします。
菜の花はお塩を加えた熱湯で色よく茹で、冷水にとります。
熱が取れたらすぐ根元を揃えて引き上げて絞り、白だし醤油で醤油洗いをしましょう。
1〜1.5cm程度の長さに切り揃えておきます。
卵 1個をそっとほぐし、寿司酢 小さじ1を加えてよく混ぜます。
雪平鍋に極少量の太白胡麻油を丁寧にすり込み、弱〜中火とぬれ布巾の上を往復させながら、ゆっくり卵をそぼろ状に仕上げます。 - 土鍋の蓋を開けた時のこの香りったら。
うん、この香りが楽しめるってことはまだまだ元気。
菜の花と卵そぼろをさっくり混ぜ込み、ふんわりお茶碗に盛りましょう。
少し残しておいた菜の花の先端を飾り、白胡麻をひねって出来上がり。
可愛らしい菜の花ご飯。
お弁当用には、つくしの天ぷらをふわりと一緒に握って天むす風に。
揚げたてのつくしにだし醤油を少量からめて握ります。
天ぷらとおむすびさん以外は常備菜ですけどね。
ルッコラーの脇芽を畑で摘んで参りました。
しめ鯖とルッコラーのサラダは主人も私も大好きな朝の定番。
胡麻油かオリーブオイルをちろりと回しかければ、きっと鯖が苦手な人でも受け入れられるのでは?
いつもはお出汁をとった後の鰹節で拵えた佃煮を添えるのですが、今朝はお土産で頂いた海苔の佃煮を。
このトッピングを毎朝考えるのも結構楽しいものです。
今朝の一品にもなったルッコラー、畑ではこの暖かさで開花しておりました。
既に葉がかたくなっておりますので、ほんのわずかな脇芽しか食用にはできませんが、間もなく種を採取出来ることでしょう。
荒れ放題だった菊芋ゾーンも掘り起こし、来シーズンに向けて規模は縮小化する予定。
ただし、日当たりのあまりよろしくないこの菊芋ゾーン、今後は “茗荷ゾーン” へと変換予定。
只今質の良い茗荷の苗を物色中でございます。
さ、今週も始まりましたよ。
つい緑につられて買い込んでしまった春の葉野菜、無駄なく美味しく頂きましょう。