酢飯の代わりに、寿司酢と卵を加えて乾煎りしたおからを使うので、主人にはぴったりな主食。
我が家の定番料理でもあるおから寿司ですが、今日はほんの少し春らしいアレンジを。
なばなは心を和ませます、おから寿司もついこのようなスタイルになりました。
そしてもうひとつ、いつものおから寿司をちょっと可愛らしくアレンジした・・・
いえ、したくなった理由がこちらの絵本。
本でなければノートパソコン、このどちらかはいつも彼の傍らに。
週に一冊以上は本を取り寄せている主人ですが、あらびっくり、今回は絵本?
最も主人に似合わないもののひとつ、可愛らしい絵本ではありますが、表紙を見てすぐに納得。
『アラン・パッサール / 文』 となっております。
アラン・パッサールと言えば野菜料理の巨匠、パリの三ツ星 “アルベージュ” のオーナーシェフ。
フランスでフランス料理アゲイン、彼の中で、フランス旅行計画が小さな再開の兆しです。
出不精な私の士気を高めるため、私が飛びつきやすい絵本という手段に出たものかと思われます。
そう言えば、私、以前に言いました、 『アラン・パッサールの野菜のコースなら食べてみたいわ』 と。
写真が一枚もなく、あくまでも可愛らしい絵。
子供が興味を持って、自分でお料理をしたくなるようなお料理が満載です。
・・・まぁ、だからと言って、それをおから寿司にアレンジするのもいかがなものかと思いますけどね。
ですが最初に載っていた “ホウレン草のオープンサンド” 。
色合いがあまりに可愛らしくて、ついおから寿司に応用したくなってしまったのです。
- おから 100g
溶き卵 1個分
寿司酢 (お気に入りの配合はこちらの備忘録 ☆彡) 大さじ2
以上を丁寧に混ぜ合わせましょう。
テフロンのフライパンに移し、全体がさらりとした状態になるまで中火〜弱火で乾煎りします。
粗熱をとり、等分して適当に丸めておきます。 - 茹で卵はアラン・パッサールのレシピ通りに作ったのですが・・・
悲しいかな、私は茹で卵もまともに出来ないことが発覚致しました。
固ゆでになるべきところ、黄身はほど良くしっとり半熟に茹で上がってしまいました。
ここでアラン・パッサールのレシピからは大きく脱線致します・・・
いえ、もともと脱線致しておりますが。
白身と卵黄に分け、白身をザルで濾しながらラップの上に。
この上にしめ鯖・茹でて醤油洗いをしたなばなを並べ、丸めたおからを乗せます。
形を整えながらにぎり、クリップで留めてしばらくおきましょう。
具とおからがなじんだらラップを取り除き、卵黄をちょこんと飾って出来上がり。
半熟の卵黄、しめ鯖、おから・・・
お弁当には不向きな食材ばかりではありますが、まぁそこは大人の自己責任ということで。
今更ながらではありますが、これ、本当に使いやすい。
大きさも、小さく見えて意外としっかり入ります。
自家製の巻きのあまい白菜、近藤ファームから取り寄せた立派な白菜、只今我が家は白菜の在庫が抱負です。
お菜はロール白菜と致しましょう。
フィリングは鯖缶ですけどね。
- 白菜はやわらかめにレンジ加熱しておきます。
鯖缶の身をざっとほぐして白菜で巻き、巻き終わりを下にしてお鍋に並べましょう。
隙間を埋めるように面取り人参・水で戻した干しシイタケを加えます。 - 干しシイタケの戻し汁・お酒を注ぎ、キッチンペーパーで落し蓋をしてことこと弱火で20分程。
途中、数回に分けて白だし醤油を加え、じっくりと味を煮含めれば出来上がりです。
主人のお昼が野田琺瑯なら、私は大好きな加藤 委さんの青白磁丸皿で。
おから寿司で残ったしめ鯖は、朝食の一品に。
アボカド・若生昆布と一緒にくるりと巻いて、胡麻油・胡麻だれをちろり。
主人の大好きな朝の一品です。
主人曰く、こちらの野菜は少々割高ではあるそうです。
でも美味しい。
ロール白菜で使った面取り人参、切れっ端は寿司酢の昆布と一緒に刻んで炊き粥に。
いつものお粥も、菜花がちょこんっと乗っているだけでちょっと嬉しい。
アラン・パッサールの絵本、 『庭の小さな仲間たちの季節の野菜レシピ』 と同時進行で、目下のところ数学家の岡 潔氏の著書 『春宵十話』 を読んでおります。
変人としても名高い岡 潔氏、まだまだ読み始めたばかりではありますが、うん、なかなか面白い。
片や絵本、片や随筆、2冊の相反する本ではありますが、そう反ってばかりでもありません。
とりあえず、今夜は所謂女子会。
主人を置いて、アンコウ鍋の会へ。
冷蔵庫におから寿司を残し、アンコウ鍋をつついて参ります。