昨年、急きょ決まった主人の松本出張が土曜日だったことも偶然。
紅葉の季節だからと、それに私がのこのこついて行ったのも偶然。
たまたま見つけて入った林檎の直売所、 “名月” なる好みの品種に出会ったのもこれまた偶然。
Eテレの “グレーテルのかまど” で、美味しそうなタルトタタンが紹介されていたのを見たのも偶然。
そんな偶然が一致して、我が家ではこの時期 “名月” で拵えるタルトタタンが恒例になりました。
そして、これがいつか私の自慢料理に落ち着くのがささやかな野望でもあります。
だって本当に美味しいのですから。
先週末に訪れた信州 ⇒ ☆彡
当初の目的は、 “名月” と “ラフランス” でありました。
今年は天候の影響でラフランスは終了したとのことでしたが、ルレクチェとの出会いに主人はご機嫌。
むっちりとした豊満な果実感、確かにラフランスより主人の好みね。
目下ルレクチェの完熟待ちといったところです。
ルレクチェが黄色く甘くなるのを待つ傍ら、2016年のタルトタタンに挑んでみましたよ。
去年より少し上達したのではないかしら ⇒ ☆彡
ゆっくりと時間をかけて仕上げるタルトタタン、材料は驚くほどシンプル。
てんさい糖と少量のバター、そしてたっぷりの林檎。
タルト生地を冷凍パイシートに置き換えてはおりますが、おかげでストレスにもなりません。
詳しい手順・分量等は昨年の備忘録にて ⇒ ☆彡
- 信州産名月は小ぶりな林檎ではありますが、果実感がクリアで甘みが詰まっております。
少々器量の悪い子たちから使って参りましょう。
焦げやしないかと昨年はビビりビビりだった林檎のコンポート、今年はなかなか上出来です。
林檎の隙間から沸々と泡立つ煮汁を見極めることがポイントであり楽しみであり。
林檎の上下を返したら、しっかり中火でとろりとするまで煮詰めることも大切です。
香りつけのクローブとシナモン、今年はオーブンで焼き上げる際に使いました。
食べながらガリっとやらないよう、取り忘れのないようしっかり数を数えておくと良いかも。
180℃のオーブンでじっくり1時間ほど焼いた林檎は、もうそれだけで美味しそう。
ですがまだまだ美味しくなりますからね。
半日ほどおいて林檎を落ち着かせ、クローブとシナモンを取り除きます。
型の外縁に沿って冷凍パイシートをカットし、ピケして表面をしっかりと覆います。
180℃のオーブンで40分じっくりと焼いたら、すぐにでも食べたい気持ちをぐっと抑えて粗熱をとりましょう。そして更にひと晩冷蔵庫で休ませましょう。
逸る気持ちを落ち着かせ、えいやと返します。
タルトタタン 2016、きっと毎年毎年少しずつ出来も向上していくことでありましょう。
サワークリームとシナモンパウダーを添えて。
明日はアイスクリームを添えましょう。
タルトタタンは昨日のうちに仕込んでありましたので、今朝はパイ生地の切れっ端をお片付け。
パセリをたっぷりあしらった小さな小さなひと口パイはいかがでしょう。
本日のお弁当です。
- パセリ・ニンニク・乾煎りしたアーモンド・オリーブオイル・レモン汁・極少量のお塩をフードプロセッサーで丁寧に攪拌したパセリペースト。
お塩は極少量に止めておきます。
お料理のその都度お塩を追加した方が、食材が活かせますものね。
パイシートをカットしてパセリペーストをぬり、フルールドセルを極少量散らして巻きます。
巻き終わりを下にして並べ、表面に水溶き卵黄をぬりましょう。
いびつな形ですが、そこは切れっ端のご愛敬。
先ずは210℃で8分間。
その後180℃に下げて更に8分。
ワインのお供としてもいけそうな小さなパセリのパイ、さくさくっと焼き上がりました。
艶出しに使った卵黄、その残りの卵にもう一つ卵を足し、スフレ風の副菜を添えたかったのですが・・・
- まぁよくある撃沈です。
それでも主人は僕好みの味だよ、と。
なんとなく成功したかのように見える写真だけをUPしておこう。
ペコリーノロマーノをたっぷり使ったスフレになる予定だったのですが、カップに詰まったグジェール生地といった仕上がりかしらね。
本日のお弁当、少なっ!
寒くなるとオーブンを使うお料理の頻度が急上昇致します。
やわっとした温かさが心地良くて、その上香りに満たされるなんて最高の暖房器具ですもの。
明日もきっとオーブン料理が登場することでしょう。