お気に入りの林檎 “名月” で拵えるタルトタタンを想いつつ、盛り沢山の道草を楽しんで参りました。
先ずは昼食、心和む看板を目指して “吉笑楽” さんに立ち寄ります。
田舎の知り合いのお宅にでも来たかのような長閑さ。
ストーブの匂いに和みます。
以前はどちらかが飲んだりもしておりましたが、最近はそれもしなくなりました。
ひとりで飲んでも楽しくないものね。
大根の皮のきんぴら、蕎麦の切れっ端の揚げ蕎麦、間引きした野沢菜の酢醤油和え。
そう、心に染み入るこんなご馳走が何より大好き。
人様に拵えて頂くものは更に美味しい。
なぁんて美味しいのかしら。
艶々の小さなお結びさんに程良く効いた山椒のお味噌。
ほこほこした食感に心がとろけそう。
信州ならではの林檎の天ぷら。
驚きの食材ではありますが、方向的にはサツマイモといったところかしら。
外から、そしてお腹の中から浄化された気分です。
最近我が家でもよく致しますが、全くの別物。
ふわふわで滑らかで、ちょっと甘い砂糖醤油の葛餡がよく合います。
玄関先で記念写真。
道草というにはあまりに充実したお昼ご飯を頂きました。
目指す岡谷市の “阿部農園直売所” は目と鼻の先。
ですが、ふと目に留まった看板に吸い寄せられるようにまたまた道草。
“プリンス・スカイライン ミュージアム” を覗きます。
・・・って、この辺りのスカイラインは特に良く分かりません。
DR30 RS-TURBOに乗ってご機嫌の主人。
もちろん許可を得ての記念写真ですよ。
学生の頃に乗っていた同型のスカイラインと再会し、感無量の主人。
建物に隣接する展望台の上から。
慣れないことをするものだから、翌々日になってふたりともが筋肉痛に悩まされます。
・・・情けない。
目的だった林檎も手に入れました。
ラ・フランスについては、今シーズンは天候の都合により残念ながら終了致しておりました。
が、その代わりにル・レクチェを山ほど調達して参りました。
夕食はいつもの流れで蓼科へ向かいます。
道中うんと遠回りして霧ヶ峰を回り、富士見台で夕焼けを眺めましょうということに。
写真にもぼんやりと確認出来ますでしょ?
主人と私の頭の間に、うっすらとでも力強い富士山が。
時刻は17時半、でもとっぷりと日も暮れました。
ディナーはいつものカレー屋さん、蓼科のナマステさんへ。
駐車場から見える店内、幻想的で素敵なんです。
コリアンダーのソースが気に入って、自宅でも何度か挑戦したこともあったっけね。
大ぶりな野菜をただ炒め合わせただけに見えるのに、そのお味といったら飛び切りの一級品。
マダムに繰り替えし笑われながら難なく完食。
え、まだ食べられますよ、私も主人も。
山ほどのル・レクチャと林檎を抱え、お腹も心も満たされての帰宅でした。
今年も拵えますよ、恒例のタルトタタン。
ですが、その前に主人の体重を修繕しないと先には進めません。
しばらくは粗食で過ごしましょう。