送別会って・・・でも良いや、いつものメンバーのこのワイン会、本当に楽しいから。
主人も自慢のワインを2本、数日前にいそいそとお店に届けておりました。
建前が建前だけに、カリフォルニアワインが並ぶであろう今回のワイン会。
力強いカリフォルニアワインに負けないくらい、何か存在感のある肴・・・在庫食材で出来る肴・・・ カリフォルニアとの関係は皆無ですが、ブルゴーニュ地方の郷土料理 “グジェール” に落ち着きました。
すりおろしたペコリーノロマーノ、刻んだベーコンをたっぷり生地に練り込んだグジェール。
絞り出し袋を使わないので、思ったよりずっと簡単です。
奥の数個はトッピングのベーコンが黒焦げになってしまいましたが、味のダメージはそれ程大きくもなくまぁまぁ許容範囲・・・ってことにしておきましょう。
少なくとも主人がそう慰めてくれましたので。
絞り出し袋を使わない素朴なグジェール、ワインのお供にちょちょいっと出来ると素敵じゃない?
『あら、ワイン飲むの?おつまみグジェールくらいしか出来ないわよ』 ・・・なんて素敵じゃない?
近い将来そんな日が来るのを妄想しつつ、今日も備忘録に勤しみましょう。
・・・確か数年前はスフレにそんな野望を抱いていたっけ。
小ぶりなグジェール 20個分程度です。
- 卵 1個は室温に戻し、丁寧にほぐしておきます。
- 薄力粉 30gはふるっておきましょう。
- 生地の準備が出来たらすぐ焼けるよう、タイミングを見計らいオーブンを210℃に予熱しておきます。
- ペコリーノロマーノはフードプロセッサーで粉状にしておきます。
トッピングの分も合わせて、40g以上は欲しいかな? - 厚切りにしたベーコンは85g程度。
耐熱性ボールに入れ、ラップをしないで数分レンジ加熱します。
脂分がとけてジブジブしてくるまで。
ベーコンをキッチンペーパーの上に並べて脂を切った後、フードプロセッサーで攪拌しましょう。
ボールに残ったベーコンの脂は残しておきます。 - 醗酵タイプの無塩バター 25g
お水 50t
をお鍋に合わせ入れて中火にかけ、全体をしっかりと沸騰させます。
火を止め、用意した小麦粉を一気に加えましょう。
素早く木べらで混ぜ合わせ、生地がまとまってきたところで溶き卵を少しずつ加えては馴染ませます。
熱々の生地に卵を一気に加えると、卵がかたまってしまいますので要注意。
カスタードクリームのような滑らかな状態になるまで、丁寧に素早く混ぜ合わせましょう。 - 生地が滑らかに馴染んだところで、用意したベーコンとチーズを生地に加えて混ぜます。
ベーコンは極少量をトッピング用に残しておきます。
チーズは30g加えました。
生地はこれで出来上がり。
思いのほかバターも薄力粉も少量で、しかも意外と簡単でしょ? - オーブンシートを天板に重ね、間をあけて生地を並べていきましょう。
本来ならば絞り出し袋を使うところですが、よほど大きな口金を使わないとベーコンが詰まってしまうことも多々。
くり抜き器とスプーンで案外うまくいきます。
双方をさっとお水にくぐらせながら、つくねを作る要領で生地をどんどん落としていきましょう。
生地を並べ終わったら、指先をお水で湿らせて尖った箇所を優しく押さえます。
おろしたチーズ・黒胡椒・ベーコン等をトッピングし、210℃に予熱したオーブンへ。 設定温度を200℃にし、先ずは12〜15分焼きましょう。
生地がぷっくりと膨らんだのを確認し、温度を170℃に下げて更に5〜10分焼きましょう。
最後は20分程オーブン庫内に放置し、それからようやく網の上へと移します。
・・・今後いちばんの課題は焼き時間ですね。
こうして器量には相当問題はあるものの、ワインのお供はどうにかこうにか焼き上がりました。
そしてワイン会にて抜栓されたワイン達。 スタッグス・リープ 97のフェイでしょ、ピーター・マイケルでしょ、ニュイ・サン・ジョルジュでしょ・・・
『近頃、どのワインを飲んでも美味しいと思えるようになったんだ』
主人にこう言うと、呆れた顔でこう返されます。
『良いワインしか飲んでいないからね、当然だよ』
・・・ふーん。
男気ワイン会の翌日。
ワインが多少残る頭で拵えたのは、やっぱりワインのお供、やっぱりグジェール。
土曜日のグジェールはアンチョビ風味。 ベーコンの代わりにアンチョビを生地に練り込んでみました。
これがまた器量はともかく、うん、美味しい。
さーて、今週も始まりました。
旅行を前に、今週はいかに食材を残さないかがいちばんの課題。
そして何より、主人の体重をこれ以上増やさないこと。
グジェールの練習は、旅行が終わってから再開すると致しましょう。