2016年07月20日

レイチェル クーのマドレーヌ

以前より作ってみたかったもののひとつ、レイチェル クーのマドレーヌ。

仕草、キッチン、話し方、お料理、すべてが可愛らしいレイチェル クーが拵えるマドレーヌですもの。
しかも、ル・コルドン・ブルーの製菓コース仕込みの彼女のセンスには、目から鱗がはらはらと。
レイチェルの拵えるマドレーヌ程に可愛らしいマドレーヌ、今までに見たことがあったかしら。

きつね色に焼き上がった生地の中央には真っ赤なラズベリー。
しかも、そのラズベリーの窪みにはとろりとしたレモンカード。
そんなマドレーヌをいとも簡単に焼き上げてしまう可憐なレイチェル クー。

・・・を真似て私が焼き上げるとこうなります。

ラズベリーの代わりに、我が家のブームに君臨して久しいデーツ (なつめやし) の赤ワイン漬け。
レモンイエローが色鮮やかなレモンカードの代わりに、赤ワイン風味のチョコレートを窪みに注入。
そして止めは、赤ワイン入りのややどす黒い生地。





レイチェルのオリジナルマドレーヌをご存じない方の為に、画像とレシピにリンクを張っておきましょう。

Madeleines with lemon curd ~ by Rachel Khoo (☆彡)






頑なに在庫食材で貫き通そうとする姿勢に、我ながら呆れるやら自負するやら。
レイチェルのような可憐さは微塵も感じられないダークなマドレーヌではありますが、なかなかどうしてお気に入りの焼き上がり、美味しい。

デーツに赤ワインにチョコレートをふんだんに使ったレイチェル仕込みの脱線マドレーヌ、焼いてみる?





  • BBCさんにブロックされてしまうことは目に見えてはおりますが、
    可愛いレイチェルのマドレーヌ、そしてご本人の画像をどうぞ。






オリジナルでは卵を3個使って紹介されておりましたが、私は卵 1個を中心にした分量で。
ですので他の材料にも誤差は当然生じておりましょうが、そこはまぁご愛敬。
そもそも、材料に全粒粉を加えたりと相当冒険致しておりますので。

以下の分量で、シェル型にぴったり8個分。
先ずは生地を準備しますが、私は前日の夜に準備してひと晩休ませておきました。
  1. プレーンな薄力粉 40g
    全粒粉タイプの薄力粉 30g
    ベーキングパウダー 小さじ1/4
    五香粉(ウーシャンフェン) 小さじ1/4弱

    以上をよく乾いたボールに合わせ入れ、泡だて器でよく混ぜ合わせておきましょう。

  2. 1とは別のボールで卵を泡立てます。

    卵 1個を軽くほぐし、てんさい糖 40gを加えます。
    全体がふわふわ・もったりするまで、丁寧にしっかり泡立てましょう。

  3. 醗酵バター 60gを湯せんで溶かし、粗熱をとっておきます。

    ここに
    蜂蜜 5g
    赤ワイン (デーツを漬け込んでおいた赤ワインです) 大さじ1.5
    を加えてよく混ぜ合わせましょう。

    これを2のボール (泡立てた卵のボール) に加え、泡だて器でしっかりと混ぜ合わせます。
    赤ワインにデーツと一緒に漬け込んであるのは、ドライフィグです。

  4. 3のボールに合わせておいた1の粉類を2回に分けて加えます。
    加えるその都度、練らないように底から切り込むようなつもりでさっくりと混ぜ込みます。
    ボールにラップをし、冷蔵庫でひと晩休ませましょう。






前日に生地作りまでを済ませてあるので、チョコレートソースを作ったりする過程も比較的余裕。
何より、焼き菓子を拵える際の特典でもありますあの香りと生地のふくらみに心弾みます。





先ずは赤ワイン風味のチョコレートソースを準備しましょう。
赤ワインはデーツを漬け込んでおいたものを有効利用致しております。
  1. 卵黄 1個分
    ハチミツ 10g

    以上をボールに合わせ、泡だて器でよく混ぜ合わせます。
  2. 1に薄力粉 10g弱 (8gくらいかな?) をふるい入れ、泡だて器で丁寧にすり混ぜます。
  3. 牛乳 60cc
    デーツを漬け込んでおいた赤ワイン 40t
    を合わせて湯せんにかけ、人肌程度に温めましょう。

    これを少しずつ2のボールに加え、ダマにならないようのばします。
  4. 3を目の細かいザルで濾して小鍋に移し、弱火でとろりとするまで常に混ぜながら煮詰めます。
    火を止め、細かく刻んだチョコレート 40g (ダークを使っております) を加えて素早く混ぜ込みましょう。
    丸口金をつけた絞り出し袋に移し、粗熱をとっておきます。






オーブンを200℃に予熱し、生地を焼く準備にかかりましょう。
  1. マドレーヌ型に溶かしバターを刷毛で丁寧に塗り、冷蔵庫で少し冷やします。
    バターがかたまったところで、強力粉を全体に丁寧に薄くふります。

    余分な粉をしっかり落とし、冷蔵庫で冷やしておきましょう。
  2. 赤ワインに浸しておいたデーツをザルにあげ、ワインを適度に切っておきます。
    横に包丁を入れ、そっと実をひねるようにしながら種を取り除きましょう。
    ワインに数日間漬け込んだデーツはとてもデリケートです。そっとそっと扱いましょう。
  3. ひと晩休ませた生地を軽く混ぜ、絞り出し袋に移します。
    用意した型に絞り出し、窪みを上にしてデーツをそっと押し込みましょう。

  4. 200℃に予熱したオーブンに生地を移し、設定温度を190℃にして焼くこと先ずは5分。
    次いでオーブン庫内に生地を入れたまま、オーブンが可動していない状態で1分間おきましょう。

    最後に160℃で5〜8分焼き、生地をオーブン庫内から取り出します。

  5. 生地が手で触れられる程度 (完全に冷める前、まだホカホカの状態です ) になったら、用意しておいたチョコレートクリームをデーツの窪み目がけて注入します。
    温かいうちにチョコレートクリームを注入することで、生地に程よくしみ込むのだとか。

    後は網の上で冷まし、茶こしで粉糖をふって出来上がり。

    長い長い備忘録でありました。
    やっぱり焼き菓子の醍醐味はバターの香りだと思うのです。
    しっかりバターを使ったお菓子を少量、これが目下我が家の流れでございます。
    そして主人の体重は、ストレスフリーながら着実に下降線をたどっております。











レイチェル クーのレシピ本、THE LITTLE PARIS KITCHEN をパラパラと見直していたら、ちょっと面白いレシピに目が留まりました。

終盤に掲載されておりました、バニラの風味を添えたチェリートマトのジャム。
残念ながらバニラビーンズは常備致しておりませんので、このレシピの神髄はいまだ闇の中。
ですがいつかチャンスがあらばと胸に秘め、あっさり “タイム” で代用してみました。

ヤギのチーズを添えて、うん、これはこれで私好みの仕上がりです。

低温のオーブンでじっくり1時間焼いたトマトは、それがてんさい糖がふってあるとは言え果物のよう。





  1. チェリートマト (200g程度) の水気をしっかりと拭き取り、縦半分に切ります。

    断面を上にして耐熱容器 ふたつに分けてに並べ、てんさい糖 3つまみ程度・フルールドセル ひとつまみをそれぞれふりかけます。次の準備が整うまで室温においておきましょう。
  2. オリーブオイル 大さじ1に、タイムの葉先をしごいて散らします。
    15分程置いて香りを移し、1のトマトの上に回しかけましょう。
  3. 120℃に予熱したオーブンでじっくり1時間焼きます。
    ヤギのチーズ・ざっくり刻んだアーモンドを散らして出来上がり。






着実に減り始めた体重にご機嫌な主人。

確かに量は控えめですが、しっかりと醗酵バターを使ったマドレーヌですもの。
濃厚なチョコレートソースですもの。
ダイエットを強要されているといった心情は皆無なのではないかしら。

先程、主人からメッセージが届きました。
マドレーヌ、何個残ってる?と。
内緒。










本日の朝食は久しぶりにパンにしましょうね。
昨日サンドウィッチにしたプンパニッケルが残っておりましたので、レイチェルのレシピを参考にして。

オリジナルでは確か、フレッシュなイチジクとヤギのチーズのトーストでした。
美味しそう。
ならば私は、赤ワインに一晩軽く漬け込んだドライフィグとヤギのチーズで。






  • 赤ワインいひと晩浸したドライフィグは2等分します。
    ヤギのチーズは楔型にカット。

    これらをプンパニッケルの上に並べ、オーブントースターでさっと焼くだけ。
    ヤギのチーズがとろりとしたら出来上がり。






実はナチュラルチーズがあまり好きではない主人。
そんな主人がこれをひと口食べて、 『美味い!』 と。
あら、嬉しい。

そして朝食の画像は・・・あら、消しちゃった。
自家製ピクルスやザワークラウト、そしてアボカドをはじめとした山盛り野菜。
食後感の実に爽快な朝食でありました。





脱線に脱線を重ねたレイチェル クーのお料理たち。
原物を留めていないとは言え、やっぱり彼女のお料理は魅力的。
まだまだ試してみたいお料理は目白押しですもの。

いつか在庫食材にリンクし、彼女のお料理が再現出来ますよう・・・
と思いながら脱線料理をするのもまた楽しいものです。

posted by しんさん at 16:30 | Comment(0) | お弁当日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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