このスープだけは変な脚色を加えず、オリジナルのレシピに出来る限り忠実に拵えるのが常です。
だって本当に美味しいのですもの。
但しこのスープの副産物、と言うか・・・まぁあまり好きな言葉ではありませんが、言ってしまえば “搾りカス” 、最後の工程で2度裏漉しを致しますので、当然相当量の搾りカスが出てしまいます。
見るからに消化の悪そうな搾りカスではありますが、捨てられないのが貧乏性の性というもの。
搾りカスを使ってスコーンを作ったり (☆彡) して、ここは大好きな脱線料理を楽しんでおります。
今年の搾りカスは・・・
まるでお菓子のように甘いものからチーズ入りのものまで、家庭によって実に様々なコーンプディングが存在するようです。
・・・そう、毎度のことではありますが、私、コーンプディングなるものを食べたことがございません。
ですので今回もまた想像料理であります。
ポタージュの搾りカスに、冷凍保存してありましたトウモロコシ・牛乳・卵を加えてオーブンで焼き上るだけのシンプルなコーンプディング。
本当の味はどんなんかしら、なんて想像しながらお料理するのも、なかなか楽しいものですもの。
朝食用のコーンプディングは小ぶりなココット皿で。
胡麻油と焦がし醤油で、ちょっと和風に仕上げてみました。
お弁当用にはエスカルゴバター風味。
シンプルなのに、これ美味しい。
しかも捨てるには忍びないトウモロコシの搾りカスをお片付け出来るなんて、うん、嬉しい。
搾りカスのおかげで通常のコーンプディングより更に簡単に出来ますよ。
オーブンを180℃に予熱して始めましょう。
- コーンの搾りカスは、前述の通り “ポタージュワシントン” を拵える工程で裏漉しする際に出たもの ⇒ ☆彡
それとは別に、茹でたトウモロコシの実を外して冷凍保存してあります。
これは自然解凍しておきましょう。 - 卵・牛乳をボールに合わせ、極少量のお塩を加えてよく溶き混ぜます。
トウモロコシの搾りカスも加え、泡だて器で混ぜ合わせましょう。
全体がよく混ざったところで、搾りカスでないトウモロコシの実を加えます。
タイムも葉先をしごいて加え、スパチュラでよく混ぜ合わせます。 - 型にそれぞれ胡麻油・またはエスカルゴバター (自家製です ☆彡) を薄くぬります。
2を流し入れ、胡麻油をぬった方には胡麻油・お醤油を極少量ちろりと垂らしましょう。
エスカルゴバターの方には、エスカルゴバターをちぎって散らします。
180℃に予熱したオーブンに移し、設定温度を170℃にしてじっくり焼くこと35〜40分。
綺麗な焼き色がつくまで焼けば、ほら、あっという間の出来上がり。
昨日拵えました、今シーズンのポタージュワシントン。
同日に拵えました “紅茶豚 ☆彡 ” は、夕食時にはかような姿になって食卓に上りました。
赤ワインをしっかり煮詰め、フォン・少量の蜂蜜を足した酸味の残る赤ワインソースに合わせました。
重くない豚肉料理はロゼとも好相性。
こうして昨日の食材を引きずりながら、今週最後のお弁当が出来ましたよ。
コーンプディングとの相性なんてお構いなし。
これも我が家のお片付け料理の定番、イワシのお酢煮の煮汁で拵える具沢山のおから。
- しっかりと生姜を効かせたイワシのお酢煮。
イワシの後のお楽しみは、煮汁で炊くおから、または五目豆。
調味料をここまできっちり使い切るのですから、主人が選ぶやや (いや、相当) お高めの調味料だってちっとも惜しくありません。
貧乏性の心理をしっかりついております、偉いですよ、主人。
朝食は小ぶりなコーンプディング、焦がし醤油と胡麻油の風味は、これ正に和風。
ポタージュワシントンも少し残っておりましたので、これも朝食の一員に。
今シーズン初の金時草と一緒に。
素朴なじゃが芋にほんのり金沢の高級感が漂います・・・ってね。
我が家のお味噌汁は、基本的には煮干し出汁を使います。
決まったお店で毎回主人が取り寄せてくれるのですが、今朝は初めて煮干しの中にこんなお客様を見つけました。
朝はどうにか曇り空を保っておりましたが、梅雨空らしく先程からしとしとと雨が降り始めました。
明日は白内障の術後初めての和装、天気予報は雨。
でもちっとも気になりませんよ、雨、大歓迎ですよ。
明日は野村萬斎氏のマクベスを鑑賞致します。