実はそろそろお米の在庫量も許容範囲内となっており、そう躍起になる必要もあらずといったところ。
だけどまたまた挑戦してしまった “生米ういろう” 、そしてまたまた大撃沈。 主人からのメッセージには、 “謎の桜餅” と評されておりましたが本を正せば “ういろう” です。
先日拵えた桜餅、塩漬けの桜葉が残っておりましたので桜ういろうを作ってみたかった。
ただそれだけのお話ですが、ここまで失敗するとすがすがしい気にすらなってしまいます。
食紅で着色するだけでは面白くないと、お水ではなく牛乳を使ってみました。
それが原因だったのかどうかは定かではありませんが、ういろう生地は思うようにはかたまらず。
まるでおじやのようなピンクの何かに仕上がったという訳です。
・・・そして何故だかこれが不味くない。
言ってしまえば、甘味具合が丁度よろしく実に私好みの甘さ加減。
いつかこの備忘録も役に立つことがありましょう。
- お米は75g、洗ってひと晩たっぷりのお水に浸します。
ザルにあけて30分程おき、しっかりと水切りをしておきましょう。
牛乳 150t
蜂蜜 35g
を水切りをしたお米に加え、バーミックスで丁寧に攪拌します。
ザルで2度漉してから、水で溶いた食紅を加えて着色しましょう。 - 1を湯せんにかけ、少々とろみがつくまで鍋底から丁寧に混ぜ続けます。
表面はさらっとした状態でも、鍋底はあっという間に固体化してしまうので要注意ポイント。
予めオーブンシートを敷いておいた流し型に流し入れ、表面を平らにならして充分に蒸気の上がった蒸し器に移しましょう。 - 水滴が落ちないよう蒸し器の蓋を布巾で包みます。
最初の数分間は強火、やがて蒸し器内の温度が落ち着いたら中火にして計35分。
まるでカッテージチーズの途中経過のような佇まいに、しばし茫然。
えぇいままよと半ば自棄っぱちで蒸すのを止め、生地の表面にぴったりとラップを密着させて型ごと氷水で冷やします。
完全に冷えると幾分かは固体らしくはなりましたが、それでもういろうとは言い難い佇まい。 何となく4等分し、なんとなくカップに収め、なんとなく桜の葉の塩漬けをあしらってみました。
カップの壁面にだらりとついた生地、流石お米の粘着力で拭いても綺麗になりやしない。
だけどまぁ良いか、お米を無駄にした訳ではありませんものね。
一旦蒸し器を戸棚から出したら、一品だけでは片付けないのが私のルール。
蒸し器を使ってもう一品。
蒸し器と言えば・・・そうね、焼売かしら・・・だけど焼売の皮なんて限定的な食材の在庫はなし。 少し残っておりましたキャベツを使った焼売です。
皮の代わりに千切りキャベツをたっぷりまとった焼売、力技で蒸し上げてみました。
うん、なかなか美味しい。
- 肉種を作ります。
お肉は鶏挽肉、しかも極少量ではありますけどね。
干しむき海老と干し貝柱は、ざっくり粗く刻みます。
麩はビニール袋に入れ、よく揉んで崩しておきましょう。
干しシイタケは戻してみじん切り、玉ねぎと生姜はみじん切りにします。
これらをボールに合わせ、鶏挽肉・片栗粉・胡麻油・自家製柚子胡椒 (☆彡) ・ てんさい糖・オイスターソース・お塩を加えて粘りが出るまでしっかりと捏ね混ぜて等分します。 - 手の平に胡麻油をぬりながら生地をお団子に、千切りキャベツをたっぷりまぶしましょう。
ビニール袋に千切りキャベツを入れてお団子を転がし、形を整えながらぎゅっと握ると意外とたっぷりまとってくれますよ。
オーブンシートを蒸し器に敷き、充分に蒸気の上がったところでこれを並べます。 蒸気が落ちないよう蒸し器の蓋を布巾で包み、最初の数分は強火、その後中火にして計10分程蒸せば出来上がり。
蒸し器の蓋を開けた時に想像通りの仕上がりだと、当然ですがやはり気分が良いものです。
そして脈絡のない組み合わせのお弁当。
キャベツの焼売が上出来でしたので、気分も挽回。
気持ち良く朝食の支度へと移ります。
今朝は、もはや定番と相成りましたしめ鯖とアボカドの組み合わせ。
少量残っておりましたルッコラーと三つ葉を合わせ、たっぷり上に散らします。
京都の御料理はやしさんにて頂いた柚子酢をたっぷりかけて召し上がれ。 はやしさんの柚子酢、まろやかで美味しい!
焼売に使った干しシイタケ、その戻し汁を使って今朝の主食は炊き粥に致しました。
はやしさんの佃煮海苔を添えて。 そして木匙の上には京都俵屋旅館さんの福俵。
そうね、そろそろお米ラボも潮時かしら。
在庫のお米も多過ぎず少な過ぎずといったところですしね。
お米ラボ、誰にも惜しまれることなく密かに解散致します。
・・・でもういろうにはまた挑んでみよう。
決してういろうが大好物って訳ではありませんけどね。