そう、着々と進む老眼に加えてまるで自覚していなかった乱視。
近頃では、読書にしても老眼鏡無しではお話にならない視力とお付き合い致しております。
自宅での読書ならまだ良しとして、困るのは外出時。
意外とかさ張る老眼鏡に、ただでさえ荷物が多めの私、そして外出用の小ぶりなバッグ。
横着して老眼鏡をかけず、メニューが見えず悲しい思いをすることも多々。
先日のアンナ・ネトレプコのコンサート (☆彡) では、座席表が見えずあわや主人と小競り合い。
たかが老眼でしなくてもよい喧嘩をするなんて、こんな理不尽なことがありましょうか。
という訳で・・・ 素敵な眼鏡を調達致しました。
厚さ2ミリの老眼鏡、その名も 『ペーパーグラス』 (☆彡)
福井県は鯖江にあります 『西村プレシジョン』 さんのお品です。
もちろんネットでも購入出来るのですが、どうせならば試着して選びたいものよと直営店のあります福井市まで主人と一緒に行って参りました。
当日お出かけの準備完了した私に、主人 『なんで着物なの?』 とやや怪訝な顔。
あら嫌だ、当然でしょ?
この眼鏡、かける時はだいたいが着物でしょ?レストランでしょ?デート時でしょ?
だったら着物でないと雰囲気がつかめないでしょ?
という訳で、眼科の処方箋を手にえっちらおっちら福井市まで。
3時間弱かけて老眼鏡を買いに。 直営店は福井駅のすぐ目と鼻の先、白い小さなお洒落な路面店。
買う気に満ち満ちた私ですが、オーバル?スクエア?アンダーリム?で先ずはひと悩み。
その後は色。
あぁでもないこぉでもないと、机の上にずらりと型・色の異なる眼鏡を並べて悩むこと悩むこと。
お店のお嬢さんがてきぱきとしたとても感じの良い方で、ようやくお気に入りの眼鏡をチョイス。
絶対これは似合わないと事前に決めつけておりました、アンダーリムに落ち着きました。 そして色は直営店の限定化カラー、満月をイメージした 『ルナ』 、素敵でしょ?
グラスコードもゴールドで。
お店のお嬢さん自らデザインしたコードだそうで、本当に大満足。 グラスコードの片方だけにあしらわれた淡水パールがお気に入り。
髪に引っかからないよう、首の後ろあたりはチェーンではなくシルクの組みひもになっております。
普段はゴールドのハードケース。
外出時は淡いピンクのケースに収納すれば、グラスコードをしたまま帯の間にするりと収まります。
本当に理想的な老眼鏡。
こうなると、持て余しがちだった老眼もなんだか素敵なものに思えてきてしまうから人って単純。
・・・あ、私が単純ってだけね。
こうして、眼鏡のおかげで初めての福井市を数時間だけ主人とデート致しました。
オレンジ色の可愛らしい路面電車が走っていて、感じの良い繁華街でしたよ。
そして何よりドライバーの “歩行者優先” の徹底ぶりが定着していることに驚きました。
眼鏡屋さんまでの道中、相当に交通量の多い道路を横切る訳ですが、そこに信号機の設置はなし。
ドライバーさんが必ず止まってくれるので、横断待ちの人もなし。
自動車学校で習った “歩行者優先” を思い出し、主人とふたり普段の運転に赤面した次第です。
そして昼食にふらりと入ったお蕎麦屋さん、おろし蕎麦の美味しかったこと。
途中7〜8人の若者が入ってきたのですが、彼らの態度も実にすがすがしくて不快感は皆無。
お蕎麦のお代にも驚きで、美味しいお蕎麦が600円。
蕎麦=高級ってイメージはいつから根付いたのかしら。
こうして気分良く眼鏡を手に入れて福井市を後にし、寄り道して鯖寿司を手にご機嫌の帰宅。
レンズの調節時間に周辺をお散歩し、福井名物 大好きな “へしこ” も調達致しました。
当然今朝は、大好きな “へしこのお茶漬け” と参りましょう。 糠を軽く落としてさっと炙り、炊き立てご飯の上に二切れ三切れ。
三つ葉と自家製の柚子胡椒をあしらい、熱々の蕎麦茶をそそいで召し上がれ。 本来ならば、中央の窪みに氷を入れて使う備前焼風の冷酒器。
勢いで結婚前に買ったは良いけれど、あまり使い勝手がよろしくなく戸棚の奥に鎮座しておりました。
思い直し、今後はお茶漬けや蕎麦湯に活躍してもらおうと。
散々使って壊れた暁には、憧れの鉄瓶を買ってもらおうと密かに目論んでおります。
今朝のお味噌汁は定番の油揚げにお豆腐。
こってりとした煮干しのお出汁ととても相性の良い組み合わせ。
主人がちょこんとスプーンの上に乗せてくれた俵屋旅館さんのお干菓子、和三盆の福俵。
朝の甘いお菓子ってちょっと嬉しい。
リメイク料理ではありますが、お弁当もちゃんと拵えましたよ。
先週拵えた我が家の定番料理、 “イワシのお酢煮 (☆彡) ”。
先週はこれを食べる機会を逸してしまい、今朝まで残っておりました。
片栗粉をまぶして唐揚げにし、天むす風にリメイクしてしまいましょう。 海苔ではなく、おぼろ昆布をまとってちょっと軽やかに。
十六雑穀を混ぜ込んだご飯がほんのり桜色で、なんとなく今の季節に合っている・・・かな?
いつもの自己満足ですけどね。
- イワシは骨まで食べられる程に煮込んであります。
キッチンペーパーの上に並べてしばらくおき、煮汁を切って一口サイズに切りましょう。
身が少々崩れても平気平気、後ほど修正出来ますから。
ビニール袋に移して少量の片栗粉を加えて優しくふり、イワシ全体に薄くまぶします。
崩れた身は、この時適当にイワシのお腹に詰め込んで力技のフォロー。
からりと揚げて油を切り、炊き立てご飯で包み込むようにふんわりと握りましょう。
おぼろ昆布を丁寧にほぐし、着物を着せるようにくるりと巻けば出来上がり。
せっかく揚げ油を出したのですもの、イワシのリメイクだけでは終わらせません。
苦手なかき揚げに性懲りもなく挑戦致しましょう。
- 具は、千切りにした人参と菊芋・ざく切りにした三つ葉・適当に裂いたマイタケ。
そして、昨日畑で見つけたつくしをほんの4本ほど。
水にしばらく浸した後、はかまをとって食べやすい長さに切り揃えます。 しっかりと水を切り、小麦粉を大さじ1杯分程度まぶしておきましょう。 - 衣を準備しましょう。
小麦粉はざっくりと大さじ3程度。
玉露の茶葉・お塩を加え、泡だて器でしっかりと混ぜ合わせておきます。
ここによく冷やした炭酸水 大さじ4程度を加えてさっくり粉っぽさがなくなる程度に混ぜ、1の具を加えてよくまぶします。 - お玉の上で形を整え、中温に熱した揚げ油に素早く滑らせましょう。
あまりいじらずじっくり腰を据えて見守り、軽く箸で表面をつついて空気を含ませてから裏返しましょう。網の上でしっかり油を切って出来上がり。
そしてもう一品、イワシのお酢煮を拵えた後に大抵拵えるお片付け料理、炒りおから。
- おからをしっかりと乾煎りした後ボール等に取り出し、空いたフライパンに胡麻油を熱して人参・菊芋・その他の在庫野菜を炒めます。
ここにイワシの煮汁と干しシイタケの戻し汁を加えて熱し、おからを加えて炒りつけましょう。
本日は最後の方で粉々になった昆布の耳も戻し、戻し汁ごと加えてみました。
火を止め、小口切りにしたネギをたっぷり散らし、胡麻をひねって出来上がり。
こうして出来ました、有り合わせではありますが今週最初のお弁当。 今日は近所の眼科に行く予定でおります。
本当に私は悪運が強いというかトラブルメーカーというか・・・
実は今回の老眼鏡を調達するにあたり、眼科に行って処方箋をお世話いただくか否かで少々葛藤致しました。今の時期、混んでいるのよね眼科って。しかも案外時間がかかるのよね、眼鏡の処方。
面倒だな・・・という思いもありまして、正直眼鏡屋さんで計ってもらえないかしら、と。
が、ふと思い直して眼科を覗いたところ、あら恐ろしや・・・緑内障の疑いあり、と。
緑内障?白内障でもなく寄りにもよって緑内障ですか?
まぁ全ては本日の検査次第ですけどね。
何はともあれ己の悪運の強さをしみじみと痛感致しております。