2016年03月18日

お米の実験室 お米ラボ 〜 米ういろう編

なかなか減らない在庫のお米を使って、半分楽しみながらの実験料理に勤しむ自称 『お米ラボ』 。
もちろん研究員は私1名のみ。

Googleで検索すれば、お米から作る米粉の加工方法など山ほどヒット致します。
米粉に加工すれば料理の幅はぐっと広がるというのに、敢えてそれを拒否し生米からの実験料理。
それが自称お米ラボ。

今朝は、実は以前より興味のあった “ういろう” に挑戦してみましたよ。

切り口が少々野暮ったいのはご愛敬。
玉露の茶葉を混ぜ込んだ、私好みの程良い甘みのういろうが蒸し上がりました。

ういろうと言えば名古屋ですから、生粋の岐阜市民の私には幼少の頃より馴染み深いお菓子です。
子供の頃、夕方放送されておりました “トムとジェリー” の合間には必ずCMも流れていましたしね。
白黒抹茶、あがりコーヒー柚子桜・・・ちなみに私は、見た目重視で美しい桜味が大好きでした。

生米から拵えるういろう、なかなかの自信作です。





中受け部分が取り出し可能なステンレス製万能流し型を使っております。
以下の分量で、大きさ 約 W 8cm x D 12cm x H 4.5cmの型にぴったりひとつ分。
  1. お米は1/2合、75gです。
    いつものように洗ったら、たっぷりのお水に一晩 (もしくはそれ以上) 浸しておきましょう。

    ザルにあけて水を切り (この状態では100g強になっておりました) 、てんさい糖 30g・玉露の茶葉 3g・お水 140tを加えてバーミックスで丁寧に攪拌しましょう。
    これをザル (茶こしですと大変ですのでザルで充分) で濾し、残った米粒を念入りに再度バーミックスで攪拌して生地を仕上げます。

    お水にくぐらせた万能流し型によく混ぜながら注ぎますが、その際仕上げに使う分 1/10量程度を残しておきます。

  2. 充分に蒸気の上がった蒸し器に移し、最初は強火で、その後蒸し器内の温度が落ち着いたら中火にして計30分程。水滴が落ちないよう、蓋を布巾で包んで蒸します。

    表面はまだ心もとない半生の状態にまでなったら一旦蒸し器から取り出し、表面に紫花の豆納豆 (自家製です、詳しくはこの日の備忘録にて ⇒☆彡) ・パンプキンシード・ドライドクランベリー等々をお好みで並べて飾りましょう。

    少量残しておいた生地を混ぜながらそっと注ぎ、再度蒸気の充分に上がった蒸し器の中へ。

  3. 先程と同じく始め1分程は強火、その後蒸し器内の温度が落ち着いたら中火にして10分強。
    蒸した直ぐはとてもやわらかいのですが、冷めると程よい状態になりますのでご安心を。

    蒸し器から取り出し、少し冷めたところでラップを密着させて粗熱をとりましょう。
    更に氷水を張ったボールに移して冷やします。

    充分冷えたところで型から出して切り分けましょう。
    包丁も指先も水で湿らせながら作業すると、比較的楽に進みます。
    糸を使って切るのも一案かもしれませんね。

    冷蔵庫で冷やして召し上がれ。
    夏のお菓子として、もうちょっと爽やかな佇まいで拵えるのもこれからの季節楽しそう。











普通のお鍋に比べてパーツの多い蒸し器。
この蒸し器をせっかく出した以上、ういろうだけでお片付けするなんてことは性格上致しません。

そうそう、キャベツがあったものね。
ロールキャベツを蒸し器で仕上げてみましょうね。

具沢山の蒸しロールキャベツ、鶏ひき肉で軽い仕上がりです。





  1. キャベツは破らないよう優しくはがし、蒸し器で蒸します。
    少々色の変わってしまったブロッコリーも一緒に蒸しましょうか。
    この色合いに心和みます。

    蒸したキャベツはザルにひろげて粗熱をとり、芯部分をスプーン等でつぶしておきましょう。

  2. 鶏ひき肉に在庫の食材、胡麻油・オイスターソース・お塩・麦味噌を加えて捏ね混ぜます。

    タケノコはタイ料理用に購入したもの。薄切りなので水を切ってそのまま加えます。
    菊芋は綺麗に洗って皮ごと、干しシイタケは戻して刻みます。

    昨晩お酒の肴と致しました “チャンジャ” 、少量残っていたのでこれも入れてしまおう。
    なかなか面白い食感に仕上がりますよ。

  3. 肉種を等分して丸めておきます。
    キャベツをひろげ、干しシイタケと一緒にお水に浸しておいた昆布の耳をこの上に。
    丸めた肉種を昆布で包み、キャベツできっちり巻きましょう。

    大きめにカットしたアルミホイルの上に巻き終わりを下にして並べ、ホイルごと充分に蒸気の上がった蒸し器に移します。旨味凝縮の肉汁が流れてしまうのは惜しいものね。
    中火で15分程蒸して出来上がり。






“ういろう” に “ロールキャベツ” が添えられるなんて、そうそうあることではないのではないかしら。
元より、ういろうが主食のお弁当というものが存在する事の方がおかしなお話。

ういろうには保冷剤を添えて。
今週最後のお弁当は、ういろうということで落ち着きました。

実はこの生米から拵えるういろう、今日で2度目。
昨日はとてもとても写真に耐えうるものではない、記憶から抹消するに値する出来でありました。
しかも桜風味と玉露風味の2種を拵えての大撃沈、もちろんお腹に収めましたけどね。










ロールキャベツに使った干しシイタケと昆布の耳。
戻し汁は朝食のお蕎麦のお出汁として有効利用致しましょう。

奥にぼやっと鎮座致しておりますのが、昨日大撃沈致しました初代ういろうでございます。





今週末は3連休。
何を飲もうか、料理はなににしようかと今から盛り上がっております。
きっと本日の夕食から宴会が始まるのよね。

楽しい連休。
主人が “マクベス” の本とカラヤンの蝶々夫人のCDを買っちゃったとのメッセージが届きました。
また何か企んでいるのね。

posted by しんさん at 14:41 | Comment(2) | お弁当日記 〜 お米消費メニュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お米ラボ楽しく拝見しています。
仕事柄米粉にはなじみがありますが、生米を加工するという発想がなかったので目から鱗がボロボロと。
いつもながらしんさんの発想力すごいですね!!

もっちりとしたういろう美味しいですよね〜
今後のお米ラボにも期待しています☆
Posted by うめ☆つき at 2016年03月18日 16:42
こんにちは、うめ☆つきさん^^

おはぎの別称「夜船」と「北窓」のお話、興味深く拝読致しました。
楽しいですね、和菓子隠語のエピソードって。
大好きなジャンルです。

さてさて。
いつも嬉しいうめ☆つきさんからのコメントではありますが、今回の嬉しさはまた格別でございます。

正直、米ラボ料理をUPする度、あぁうめ☆つきさんはこれをお読みになってどう思われるのかと少々心配致しておりました。
ふふんと鼻でお笑いになるか、はたまた呆れ果ててお言葉も出ぬか・・・

でも良かった!
ど素人のお遊び料理にもこうして広いお心で接して下さるなんて。
そして米粉でなく生米を加工するというポイント、ここに着目下さって!

ありがとうございます^^

ささやかに私が目論んでおります、いつか浜松に行くことがありましたら“田町梅月”さんにて和菓子をふたつ・みっつ・・・
これが今の私の小さな夢・・・と言ったら大袈裟でしょうか☆彡

これからますます和菓子の魅力が放たれる季節、美しい和菓子のUPが楽しみです。
Posted by しんさん→うめ☆つきさんへ at 2016年03月21日 06:38
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