2016年03月11日

お米の実験室、お米ラボ 〜 桜餅編

なかなか減らない在庫のお米を使い切ろうと、色々と実験料理を楽しんでおります。
決して食べ物で遊んでいるわけではありません。
いたって真面目、真摯にお米の実験料理に取り組んでおります。

桜の開花もちらほら話題に上る今日この頃、生米で拵えた桜餅なんていかがでしょうか。

なかなか上出来なのではないでしょうか。
もちろん米粉じゃありませんよ、一般的な普通のうるち米で拵えた桜色の生地で粒餡をくるり。
餡好き主人のハートをわしづかみであります。

お米料理研究所、略してお米ラボの活動は更に活発化致しております。
とうとう桜餅まで拵えてしまった私に、主人からは主席研究員の肩書を頂戴致しました。
・・・つくづく我が家って平和ね。





実はとっても簡単ですよ、お米で拵える桜餅。
お米 1合で、生地の大きさにもよりましょうが楽に10枚以上は出来ます。
次回はもうちょっとお米の量を減らして拵えましょう。
  1. お米 1合を洗い、たっぷりのお水に一晩浸しておきます。
    これをザルにあけて水を切り、お水 200ccを加えてバーミックス等で粉砕しましょう。

    今回は出来るだけお米の粒が残らないよう念入りに粉砕しましたが、多少お米の粒々が残っていても道明寺粉っぽいアクセントになって、それはそれで良いのではないかしら。
  2. 食紅をお水で溶き、様子をみながら少しずつ1に加えて着色します。
    少し薄いかな?ってところで止めるのがポイントです。

  3. 温めたフライパンに極々少量の油を丁寧にすり込み、お米生地を楕円に流しましょう。
    ゆるい生地なので、お魚焼きホイルで即席の流し枠を作ってみました。なかなか良い感じ。

    底にお米の粒が沈むので、生地を流すその都度底からよく混ぜてフライパンへ。
    薄い生地なのですぐに焼けます。
    両面焼き、重ねないようバット等に並べて冷ましましょう。
    重ねると生地通しくっついてしまいますからね。

    指やフライ返しにくっつくようなら、生地に影響のない程度に軽く湿らせて作業すると楽です。

  4. 粒餡は圧力鍋で少量炊き上げます。

    小豆 100gとたっぷりのお水を強火にかけ、煮立ったら2分程おいてザルにあけます。
    この渋抜きの作業を2回繰り返しましょう。

    小豆を圧力鍋に移し、小豆の上 3〜4cm程度までお水を注ぎましょう。
    強火で煮立て、コップ一杯程度のお水を加えます。
    再度煮立ったら圧力鍋の蓋をし、20分加圧して圧が自然に抜けるのを待ちましょう。

    圧が抜けたら蓋を開け、てんさい糖 40g・お塩 ひとつまみを加えて弱火で10分程。
    ぜんざい等にするならここで完成、粒餡にするならこれを更に煮詰めて出来上がり。
    甘みはかなり抑えてありますので、お好みで加減して下さいね。

    粗熱がとれたら丸めておきます。

  5. お米生地の上に餡を乗せ、くるりと巻きます。

    ほんの僅かではありますが、裏表で若干べたつきの差があった気がします。
    べたつかない方の側を外にすると、作業も少し楽になります。

    桜の葉の塩漬けはさっと洗い、しばらくお水に浸して塩抜きをしておきましょう。
    水気をしっかり拭き取り、葉脈側を外にして巻けばお米の桜餅完成です。

    お米生地が想像以上にたくさん焼き上がりましたので、一枚ずつラップに包んで冷凍保存。
    使い心地はまた機会があれば後ほど。

    お米生地は時間が経ってもかたくなることもありません。
    お米ラボ、軌道に乗り始めましたよ。











お米で拵えた桜餅、もちろんおやつなんかじゃぁありません。
お弁当の主食です。

桜餅のことしか考えていなかったので、お菜は何にしましょうかと少々焦りました。
でも桜餅に添えるお菜ってのも妙なお話、考えるだけ無駄ってところに落ち着きました。





結果、金曜日ですので “冷蔵庫の在庫一掃サラダ” を添えることと相成りました。
  • 畑で間引いたチビっこルッコラ・スライスした新玉ねぎ・随分前に漬けた紫キャベツのピクルス (そうそう、この時です、後半に登場します ⇒ ☆彡 )・アボカド・角切りにしたプロセスチーズ・パンプキンシード・マンダリンオレンジのピール・・・

    全てボールに合わせ、レモン汁・オリーブオイルをふって和えれば出来上がり。
    紫キャベツのおかげかしら、お塩等の味付けをせずとも良いお味です。











圧力鍋で拵えたぜんざい、朝食ように少し煮詰めず残しておきました。
昨日拵えました、お米ラボ 不名誉の駄作 “生米で拵える花見団子” を主食に朝食と致しましょう。

もうこうなったら、主食とお菜との組み合わせなんて野暮なことは言いっこなし。
どうせ主人は “三角食べ” をしないのですもの、そこはそれを逆手にとって脈略ないお献立。

お花見団子を主食に、ぜんざい・飲みヨーグルト・紫花豆の自家製豆納豆・しめ鯖のサラダ・チアシードと新玉ねぎとオリーブオイルたっぷりの納豆・自家製八朔マーマレードとヨーグルト・・・
シュールだわ。





  • そして最高に場違いなのが、今朝のスープ。
    牛乳を温めます、白だし醤油を加えます、生青のりを加えて軽く温めます。

    これが意外と美味しいのよ、嘘じゃぁなくってよ。





何はともあれ金曜日。
明日・明後日はお米ラボもお休みして、ワイン片手にお料理を楽しむことでありましょう。
今週末は畑にオリーブの木を植えると張り切っております主人、さぁどう事が運びますでしょうか。

posted by しんさん at 13:33 | Comment(2) | お弁当日記 〜 お米消費メニュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは、なみです。

嬉しいお返事、ありがとうございます。

確かに今はとても忙しいです(ただでさえ期末で忙しいのに、仕事の引き継ぎもあり、
送別会もあり、式の準備も!)
でも、今しか体験できないことですから、頑張りたいと思います。

この間、お琴の先生から薯蕷饅頭(好きなんです)を頂いてホクホク顔してます(笑)

そして桜餅!
春らしいですね♪
さすがしんさんだなぁと改めて思いました。
一から手作りなんてとてもとても。

彼との味より、私の味に彼を引きずり込む予定ですが(笑)、
しんさんのような楽しい家庭を作りたいと思います。

アドバイス宜しくお願いします!
Posted by なみ at 2016年03月12日 11:07
こんにちは、なみさん。

薯蕷饅頭、私も大好きです。
歴史があって、誰からも好かれる味なのに職人技を何より要する薯蕷饅頭。
なみさんにぴったりの品あるお菓子ですね。

あら!
彼をなみさんのお味にお染になりますのね。
ちょっと勇ましいなみさんもまた魅力的。

うんと魅力的な奥さまになって下さいね。
いえ、おなりになるでしょうね^^
Posted by しんさん→なみさんへ at 2016年03月14日 16:04
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。