素直にストーンを使って焼き縮み対策をすれば済むところを、ストーンを使わず気楽にキッシュ生地を焼きたい・・・ただそれだけの理由で、我が家の食卓には多少のフィリングの変化をつけつつも連日キッシュが登場致しております。
何度試しても派手に焼き縮むパイ生地、ふと昨日思い立ったのですが・・・ 前回、前々回の焼き縮みに比べると、完璧ではないにしろ劇的 (大袈裟かしら) に進化致しました。
本日のフィリングは、今までとがらり方向性を変えて小豆餡ですよ。
主人も私も大のお気に入り、朝の蕎麦ぜんざいの餡を煮詰めてフィリングにしてみました。
餡好き主人、職場のお昼時ですもの、今頃一口かじって頬っぺたホロりしているのではないかしら。 たまった冷凍パイシートの切れ端を一気に消費する目的も存分に果たした本日の小豆パイ。
週末のキッシュはこの手で参りましょう。
ストーンを使わない上更に気楽になった我が家のキッシュ、今後登場頻度の急上昇間は違いなし。
フィリングにした小豆餡は、小豆 100gを使ってその日使い切る分だけを少量圧力鍋で拵えます。
- 詳しい作り方はこの日の備忘録にて ⇒ ☆彡 ( 終盤に記載してあります。)
キッシュ用には扱いやすい状態になるまで煮詰め、あらかじめ乾煎りしておいた胡桃・パンプキンシードを加えて混ぜ込みます。
主人に内緒で青汁パウダーも加えてみましたが、はてさて主人は気づいたかしらね。
我が家の小豆餡は加えるてんさい糖を通常の半量程度にとどめております。
今朝は更に控えて小豆 100gに対してんさい糖 30gに致しました。
流石に甘さが足りませんでしたので、蜂蜜を加えて問題解決。
さて、フィリングの餡を仕上げたところでパイ生地の備忘録へと参りましょう。
本日試してみたのは本当にささやかなこと、正に灯台下暗し。
- いつも通り、冷凍パイシートを扱いやすい状態にまで解凍してラップで挟み、型の大きさに合わせてめん棒でのばします。
いつも通り上側のラップをはがして型を置き、えいやっとひっくり返して冷凍パイシートを型に敷き込むのですが・・・ふと思いついて型に油をぬらずに進めたらこれがなかなか良い具合。 いつものように余分なパイシートを切り落とし、側面・底面をピケして30分以上冷凍庫へ。
縁を速やかにホイルで覆い、190℃に予熱したオーブンに移します。
本日はホイルも2重にし、縁全体をしっかり包み込むようにしてみました。
180℃で先ずは15分焼き、いったんオーブン庫内から取り出して側面・底面に水でのばした卵黄をぬります。再度180℃で5分焼き、キッシュ台の下焼きは終了。 完璧ではありませんが、これで不満はほぼありません。 - 今までにでた冷凍パイシートの切れ端を寄せ集め、キッシュ表面を覆う網目状の生地を用意致しましょう。切れっ端利用ですので器量はよろしくありませんが、そこはご愛敬。
パイシートの切れ端をほど良く解凍して重ね、めん棒で押しては折りたたむを繰り返しながら長方形に近づけていきます。
生地がダレてきたら冷凍庫で冷やす、これを繰り返しながら作業します。
長方形になったら幅1cm強にカットし、冷蔵庫で冷やしておきましょう。 - 下焼きしたキッシュ台に小豆餡をひろげます。
只今製作中の “紫花豆の豆納豆” もポイントにあしらいましょうか。
2のカットしたパイシートの両端に水でのばした卵黄の残りをぬり、これを糊にしてキッシュの表面を網目状に覆います。パイ生地の表面に水溶き卵黄をぬりましょう。 - 220℃に予熱したオーブンに素早く移し、設定温度を210℃にして焼くこと15分。
こんがり綺麗な焼き色にうっとりしてしまいます。 冷めたら型から出し、さっくり切り分けて召し上がれ。
あれだけ難儀致しました焼き縮みは、型に油をぬらないことで難なくほぼ解決致しました。 これで日曜日の不安は解消。
主人、久しぶりのお友達夫婦と存分におしゃべりをお楽しみあれ。
キッシュ生地の側面・底面・そして表面にぬった水溶き卵黄、少し残りました。
じゃ、これを使ってお弁当に添えるお菜を拵えましょうか。
人参たっぷりのガレット風、つなぎは目下お気に入りの食材 蕎麦粉を使います。
- キッシュで使った水溶き卵黄、残りの卵白と全卵 1個を足してよく溶きほぐします。
千切りにした人参・刻んだエノキ・蕎麦粉を加えて塩コショウし、よく混ぜておきましょう。 - フライパンにごま油を熱し、1を流し入れて丸く形を整えながら焼きます。
裏返して両面こんがりと焼き、とろけるチーズを散らしてしばらく蓋をして蒸し焼き状態に。 チーズがとけたら黒胡椒をたっぷりと挽きます。
食べやすい大きさに切って出来上がり。
課題でありました焼き縮み、改善策がほぼ定まって大満足なお弁当です。
主人の体重にはまだまだ不安はありますが、日曜日はうんと楽しんでもらいたいものです。
そして朝食。
今朝はキッシュの練習に付き合ってくれた主人に感謝して、主人の大好きな蕎麦ぜんざいですよ。 この蕎麦ぜんざいを食べたいが故、キッシュのフィリングが餡子になったって程お気に入りです。
- 普段の蕎麦がきは熱湯に蕎麦粉を加えて練り、これを木の葉型に整えて茹でるといった工程で仕上げます。
が、蕎麦ぜんざいを拵える時はお鍋で加熱して煉りあげる所謂 “鍋がき” で。
100t弱のお水・蕎麦粉 大さじ4を雪平鍋に合わせてよく混ぜ合わせ、4本の菜箸を使って中火で混ぜながらぽってりとした生地に仕上げます。
後のお鍋を洗うのが大変という話もよく聞きますが、スパチュラをお水で湿らせながら生地をまとめれば後片付けも楽々、お鍋も綺麗になりますよ。 熱々のぜんざいに浮かべれば、朝から主人からお褒めの言葉をたっぷり頂戴する蕎麦ぜんざいの出来上がり。もちろん私も大好きですよ、蕎麦ぜんざい。
先日京都に行った際、虎屋さんで粟ぜんざいを頂きました。
その餡の甘さに驚愕したのは、どうやら私だけではなく主人も同じだったよう。
主人も私もすっかり家庭の味・・・まぁ私に至っては自分自身で拵える味なんですけどね、すっかりそれが中心になってしまったんだな、と。
なんとなく嬉しいことですので、ちらりとつぶやいてみました。
豆納豆も芋納豆も良い感じに仕上がっております。
日曜日が楽しみです。