あれからまだ1ヶ月も経過していないというのに、1キロあった蕎麦粉は気づけば残り1/3程度。
思いのほか蕎麦がきの食べ心地がよろしく、しかも慣れてしまえばその手順も単純明快。
我が家では只今第1次蕎麦粉ブームが巻き起こっております。
さてさて。
今週も週末を迎えるにあたり、冷蔵庫内のお片付けをせねばなりません。
1年以上も冷凍庫に放ったらかしにしてあった “林檎のキャラメリゼ” を先日発掘・解凍したので、まずはこれを片付けることを最優先致しましょう。
基本的に我が家のクレープは全粒粉で拵えます ⇒ 基本的な手順・分量はこの日の備忘録にて
前日の夕食を拵える片手間に生地を混ぜ、ひと晩冷蔵庫で休ませて翌朝焼く、それが常。
ですので、蕎麦粉の生地を今朝混ぜて焼くのには少々躊躇致しておりましたが・・・
上々の焼き上がりでございます。
圧力鍋を使えば小豆を煮るのも楽々です。
朝食用に拵えた “蕎麦ぜんざい” のぜんざいを煮詰めて粒餡にし、クレープのフィリングにしました。
サワークリーム・お手製林檎のキャラメリゼ・そして粒餡を蕎麦粉のクレープで包みます。
この手の組み合わせには世間も寛大になりつつある昨今ですが、冷静に見てもこれ美味しい。
蕎麦粉のクレープ、今後もしばしば登場しそうです。
ひと晩生地を休ませる必要もありませんので、気楽に焼けます蕎麦粉クレープ。
もちろんいつものようにひと晩休ませた生地には、別の味わいがあるのでしょうけどね。
その時々によって都合良く気楽に拵えるのが家庭料理の醍醐味ですもの。
以下の分量でクレープ4枚分です。
多めに焼いた分はぴったりとラップに包んで冷凍し、後の機会に。
- 蕎麦粉 100g
てんさい糖 15g
お塩 ひとつまみ
以上をよく乾いたボールに合わせ、泡だて器で丁寧に混ぜます。
ここに卵 1個を割り入れ、牛乳 200tのうち1/3量程度を加えて丁寧にすり混ぜましょう。 - 生地がしっかりなじんだところで、残りの牛乳を少しずつ加えながら泡だて器で混ぜます。
最後に溶かしバター (無塩タイプの発酵バターを使っております) 15gを同じく少量ずつ加えて混ぜます。小豆の渋抜きをするお鍋を利用し、溶かしバターは予め用意しておきます。
ラップをし、室温に30分以上おいてから焼き始めましょう。 - テフロン加工のフライパンに極々少量の油をしっかりとぬり込み、しっかりと温めます。
右手でフライパンをしっかりと持ち、生地を流し入れながら素早くフライパンを回してフライパン全体に生地が均一にひろがるように。
慣れたら、お玉を使わず直接ボールから生地を流した方が綺麗に生地がひろがりますよ。
生地の縁が乾いてチリチリっと縮れてきたら裏返すタイミング。
両面に綺麗な焼き色がついたら取り出して順に重ね、乾燥防止のラップを被せておきます。 - 生地が全部焼き上がり、しっかりと冷めたところでフィリングを包みましょう。
先ずは予め室温に戻しておいたサワークリームを中央に。
この上に林檎のキャラメリゼ ( 詳しくは1年以上前の備忘録にて )をたっぷりと盛ります。
ぜんざいを煮詰めて冷ました粒餡を上にあしらい、上下・前後を折りたたんで出来上がり。
粒餡の素となりましたぜんざい。
圧力鍋で少量気楽に拵えるぜんざいは、この後朝食時の備忘録にて。
蕎麦粉のクレープ、主人も相当お気に召したご様子ですので再登場は確実。
残りの蕎麦粉がなくなるのも、もう間もなくでございましょう。
火曜・木曜の夜は、キッチンカウンターを挟んで気楽な宴会が我が家のお約束です。
昨晩はイワシのソテーを拵えながら、私の片手にワイングラス。
カウンターの向こうではガーリックトーストをつまむ主人、既にほろ酔いのご機嫌。
そんな楽しいことしているものですから、ついお酒が進んで翌朝支障をきたすのです。
翌朝のお弁当、何となく主食のイメージを描いただけでぽてっと就寝。
そして本日の早朝、さぁ困った!スープ?サラダ?お弁当に何を添えるか焦る羽目に陥るのです。
焦った結果、在庫野菜をほいほいと千切りにして得意のソムタム風。
菊芋・人参・セロリを千切りにし、叩くことによってドレッシングと素早くなじませます。
- 干しむき海老・カシューナッツを乾煎りします。
これをスパイスボールやすり鉢等に移し、しっとりするまで丁寧にたたきましょう。
途中でニンニク・青唐辛子を加えて全体になじませます。 - 1を大きめのボールに移し、レモン汁・ココナッツシュガー・ナンプラーを加えて丁寧に混ぜ合わせます。
千切りにした人参・菊芋・セロリを順に加え、その都度すりこ木等でたたいて繊維を崩しながらなじませましょう。しんなりして味がなじめば出来上がり。
蕎麦粉のクレープに野菜たっぷりのソムタム風サラダ。
今週最後のお弁当、これにて終了でございます。
そして朝食。
ずっと作ってみたかった “蕎麦ぜんざい” にようやく挑むことが出来ましたよ。
ですが本日はせっかくですので、加熱しながら練り上げる所謂 “鍋がき” に致しましょう。
先ずは圧力鍋を使った少量のぜんざいを備忘録。
- 小豆は100g。
洗ってたっぷりのお水と共に強火にかけ、煮立ったら茹でこぼす。これを2回繰り返します。 - 渋抜き完了した小豆を圧力鍋に移し、小豆の上3cm程度にまでお水を注ぎます。
強火で煮立ててアクが出たら除き、ここでコップ1杯程度のお水を注ぎましょう。
再度煮立ったら圧力鍋の蓋をし、20分加圧して圧が自然に抜けるのを待ちます。 - お砂糖を加えます。
お砂糖の量は小豆と同量としてあるレシピが多いのですが、我が家はその半量で。
・・・いえいえ、それでも恐ろしくて、結局は4割。
40gのてんさい糖・お塩ひとつまみを加え、弱火でことこと10分程煮て出来上がり。
クレープのフィリングにした餡は、これを小鍋に移して煮詰めたものです。
鍋がきを拵えましょう。
- お水 100t (微妙に90tに近い100tです)
蕎麦粉 大さじ4
以上を雪平鍋に合わせ入れ、菜箸で丁寧に混ぜ合わせます。 - 弱めの中火にかけ、菜箸を4本使ってお好みのかたさになるまで煉り上げます。
火からおろし、布巾の上にお鍋を置き今しばらく頑張って煉りましょう。 - スパチュラをしっかりとお水で湿らせながら、蕎麦生地をすくってお椀に移します。
熱々のぜんざいをたっぷり注いで召し上がれ。
初めての蕎麦ぜんざいは、お餅のそれともすいとんのそれとも異なる未知の味。
そして美味しい。
蕎麦粉のお取り寄せに意欲を示す主人ではありますが、お米の消費にも協力してもらわないと。
明日は京都。
全国的に雨との予報が少々気にはなりますが、主人にとっては初めての俵屋さん宿泊ですもの。
のんびり電車で参りますので、ふたり気兼ねなくお酒も頂いて参りましょうね。