ご多分に漏れず、本日のお弁当は例年通りの恵方巻きと致しましょう。
そう、我が家の恵方巻きは数年前からこのスタイル。
太い具沢山の太巻き寿司を無理して食べるくらいなら、具の並びを横にすれば良いのでしょ?
ご飯は極々少量でも、このスタイルならばきっちりとまとまってくれますもの。
もちろん主人のお弁当にも、切ったりなんかしないで丸ごとお弁当バッグに収めますよ。
だけど主人は分かってくれるかしら。
この屁理屈にも似た力技でねじ伏せた我が家の恵方巻き、実は案外手が込んでるってこと。
多少の市販品も具にしてはおりますが、基本手作りですからね。
- 出汁巻き卵
- 鶏そぼろ
- アボカドの漬け
- 椎茸昆布
- 桜でんぶ
- “味噌ピーナッツ” ならぬ “味噌炒り大豆” は、もちろん節分用の炒り大豆で
- 小松菜
これならば主人の体重にもさほどダメージはございませんでしょう。
諸事情ありますので、先ずは @ アボカドの漬けから参ります。
- 白だし醤油 大さじ3
お酒 大さじ2
みりん 大さじ1
以上を合わせてひと煮立ちさせ、冷ましておきましょう。 - 食べやすい大きさに切ったアボカドを漬け込み、時々上下を返しながら30分程漬け込めば出来上がり。
漬けアボカドは我が家の定番、胡麻を足したり山葵を足したりアレンジも自在です ⇒ ☆
合わせ調味料をひと煮立ちさせた雪平が空きましたので、次は A 味噌炒り大豆と参りましょう。
よくある “味噌ピー” の炒り大豆ver.だとでもしておきましょうか。
実家の母親が持たせてくれた “節分用の炒り大豆” を有効的に利用致しました。
サクサクとした食感がお気に入りです。
- 黒胡麻 (大さじ2) を焦がさないように乾煎りし、すり鉢に移して粗く擂っておきます。
- お鍋に極々少量のごま油を熱し、節分用の炒り大豆 (1カップ) をさっと炒めます。
すり鉢に移しておきましょう。 - 赤味噌・てんさい糖 各20g
お酒・みりん 各大さじ1
以上をお鍋に合わせ、やや弱めの中火にかけながらぽってりとするまで煮詰めます。
これをすり鉢に加えて和えれば出来上がり。
Bの具、出汁巻き卵はみりんを加えて少々甘めの仕上がりに。
- 卵 2つ分に白だし醤油・みりんを加え、ほど良い焼き色で仕上げます。
そろそろ漬けにしたアボカドに味がなじんだ頃でしょう。
アボカドを漬けた合わせ調味料を有効利用し、Cの具 桜でんぶと参りましょうか。
- タラの切り身にお酒をふり、全体に軽く火が通る程度に電子レンジで加熱します。
しっかり加熱する必要はありません、皮がするりと取り除くことが出来ればそれでOKです。
皮を除いてざっくりとほぐし、お鍋に移してバーミックスでピュレ状に - アボカドの漬け汁を加え、甘いでんぶがお好みならばお砂糖を加えます。
中火にかけ、お箸 4本で混ぜながら、しっとりとしたそぼろ状になるまで水気を飛ばします。
仕上げに、水でのばした食紅を極々少量加えて色付けをして出来上がり。
アボカドの漬け汁を使ってもうひとつ、Dの具は鶏そぼろでございます。
- 鶏ひき肉・アボカドの漬け汁・おろし生姜をお鍋に合わせ、火にかける前に丁寧に混ぜておきましょう。甘いそぼろがお好みならば、ここでお砂糖も加えておきます。
- 弱めの中火にかけ、お箸 4本を使って混ぜながら水気を飛ばします。
しっとりとしたそぼろ状になったら、白ごまをたっぷりひねって出来上がり。
- Eの具は小松菜。
定番のお浸しにする予定でしたが、圧力鍋が出ておりましたので無理無理圧力鍋で。
綺麗に洗って圧力鍋用の蒸しカゴに入る大きさに切ります。
圧力鍋に蒸しすを置いてお水を張り、沸騰したところで蒸しカゴに入れた小松菜をこの上に。
圧がかかってひと呼吸したら火を止め、圧が自然に抜けるのを待ちます。
水気を絞って醤油洗いをしておきます。
- Fの具は、市販の椎茸昆布。
椎茸と昆布の佃煮です。
以上、ななつの具が揃いました。
- 十六雑穀を加えてご飯をかために炊き、寿司酢を混ぜ込んで酢飯にします。
お気に入りの寿司酢の割合はこちらの備忘録にて ⇒ ☆
ご飯を出来るだけ薄く薄く海苔の上に均一にひろげ、一気に巻きます。
巻いたら巻きすの上から3ヵ所輪ゴムで止め、ご飯と具がなじむまでしばらく置きましょう。
巻き寿司を丸ごとお弁当にするなんて節分ならでは。
そうそう。
鶏ひき肉が少量余りましたので、お弁当のお菜 兼 朝食の一品として信田巻きなんてどうかしら。
とろみをつけたあんかけ仕上げにする予定でしたが、お弁当のお菜でもありますので急きょ変更。
ひき肉にしっかりと味付けをしてありますので、お弁当にしても気が楽です。
味付けは、 “菊芋の味噌漬け ☆ ” の味噌床を有効利用致しております。
- 油揚げは熱湯でさっと湯掻いて油抜きをし、3辺を切り落として開きます。
・・・が、うまく開いてくれませんでしたのであっけなく断念。
3枚のうち、1枚だけをどうにかこうにか開いて次の工程に進みます。 - 鶏ひき肉・菊芋の味噌床・極少量のオイスターソース・刻みネギ・すりおろし生姜
以上を混ぜ合わせて油揚げの上にひろげましょう。
油揚げの端まできっちり鶏肉をひろげず、向こう1cm程度は余白を残しておきます。
余白部分には水溶き片栗粉をぬっておきましょう。
人参と小松菜 (恵方巻きの際に蒸した小松菜の残りです、実は小松菜の下に人参も潜んでおりました) を芯にしてきっちりと巻き、巻き終わりを下にして蒸しカゴに並べましょう。 - 圧力鍋にお水を張って蒸しすを置き、強火で煮立てます。
2の蒸しカゴを乗せて3分間加圧しましょう。
圧が自然に抜けるのを待って蓋を開け、手で触れられる程度に冷めたら切り分けます。
朝食用は、酢飯をお椀に盛ってそぼろ丼風に。
今日からは柚子ジャムとなります。
少々くたびれ気味の頃に頂いた小ぶりな柚子。
手の込んだことをする気力も当時はございませんでしたので、氷砂糖に漬けるだけの簡略版でその場をしのぎました。
ところがこの簡略版柚子茶 (と称しておきましょう) が主人に思いのほか好評でしたので、写真はありませんがここに備忘録。
- 柚子は綺麗に洗って水気を丁寧にふき取ります。
ヘタを除いただけの状態で計量してちょうど200g。
柚子:氷砂糖は1:1で漬け込みますので、200gの氷砂糖を用意しておきましょう。
柚子を縦に4等分し、皮の内側にある太いワタ部分だけを軽く取り除きます。
種だけを取り除き (種は干して冷凍保存し、また別の機会に使いましょう) 、実と袋は適当に刻んでおきます。
皮はさっと湯通しし、繊維を断ち切るように千切りにて刻んだ実・袋と合わせます。
清潔な瓶に柚子と氷砂糖を交互に重ね、時々瓶をそっと揺すって氷砂糖をなじませます。
1週間ほどして氷砂糖が完全にとければ出来上がり。
少量ずつ中途半端に残った恵方巻きの具。
明日のお弁当はこれらのお片付け料理になりそうです。