特に今年は年末から (あら、モヤっとした言い回しだこと) 順風満帆でありました。
先ずは年明け早々に開催されました、いつものメンバーのワイン会にて。
殿方自慢の (言うまでもなく高級でもある) ワインのお供に、と持参致しました3種の備忘録。
敢えて食材を調達するでもなく、お家にあるもので拵えるささやかなワインのお供。
今回は何を持参しようかと考えあぐねるのも、これまたこのワイン会に参加する私のお楽しみ。
いつも自家製パンをお持ちくださる某婦人が帰省の為不参加ですので、私が勝手に引き継ぎなど。
彼女の焼くパンに遠く及びは致しませんが、ひと口サイズのバゲットサンドなどいかがでしょうか。
お正月、私の負担を軽減しようと主人が取り寄せてくれたTable Oginoさんのテリーヌ各種。
・・・なんてね、彼が単に食べたかったってのが大半を占めているのは明らかですが。
開封済みで冷蔵庫内に鎮座しておりました “鴨と緑胡椒のテリーヌ” を使ったバゲットサンド。
片手で食べやすいよう小振りに、そして持ち運びしやすいようにと考えておりましたら、どうもそれはカナッペ状態に仕上げるのが賢明だぞ、と。そしてこの形状に落ち着きました。
詰めがややあまかったのでしょうか。
実際主人の分を取り分けた際、ポロリとフィリングが抜け落ちたってところもまぁ新年のご愛嬌。
作っていても楽しいですし、何と言っても応用自在。今後のお弁当の参考にもなりますものね。
- アーモンドは縦半分にざっくりと切り、焦がさないよう乾煎りして冷ましておきます。
ミックスペッパーは粗くつぶしておきましょう。
- バゲットパンは、冷凍保存してあったものを自然解凍して使います。
我が家では、買ってきたバゲットは両端から食べ、冷凍するなら形が均一な中央部分のみ。
手を加えやすいのと、冷凍庫内が整理しやすいですからね。
長さを適当に切り、白い中央部分をくり抜きましょう。
内側にミカンジャム (自家製ミカンジャムの備忘録はこちら ⇒ ☆) を薄くぬっておきます。
- “鴨と緑胡椒のテリーヌ” は適当な大きさにカットしてボールに移します。
スパチュラを使い、つぶすというよりざっくりほぐす感じで詰めやすい状態に細かくしましょう。
ここに、1のアーモンドとミックスペッパー・みじん切りにしたミカンジャム (☆) のミカン・ドライクランベリー・お好みで挽きたての黒胡椒を加えて丁寧に混ぜます。
- くり抜いたバゲットに、先ずはふんわりと少量の3を詰めます。
ここにピクルスを縦に埋めるように詰め、ピクルスを固定するようにしっかり残りのフィリングを詰めましょう。
非常に残念ながら、この段階で数年愛用致しておりましたデジカメが事切れました。
お料理の湯気を直に受け、時には油のはねをレンズに受け止め、酷使に耐えたデジカメ。
オリエンタルホテルにもプーケットにもモナコにもパリにも連れていったデジカメ。
お疲れ様でありました。
大急ぎで近所の電気屋さんに走り、新たなデジカメを調達して参りました。
写真は、フィリングを詰めたデジカメ・・・じゃない、バゲットをぴっちりとラップで包み、冷蔵庫でしっかり冷やした状態です。
よく切れるパンナイフ+包丁を適宜使い、1cm弱の幅に切り揃えて出来上がりです。
ラップで包んだ状態でカットすると、確かに切りやすいは切りやすいのですが、細かなラップの切れ端が混入する恐れあり。持参する際は最新の注意が必要です。
バゲットパン、くり抜きましたね。
さぁ、このくり抜いたパンの欠片たち、これら一体全体どう致しましょう。
パンくずで拵えるサックサクのクッキー、いかがでしょうか。
ワイン会に持参するのですから、甘いクッキーではございません。
チーズをしっかりと効かしたワインのお供にもなる塩味クッキーに仕上げてみました。
やや焼き過ぎて色黒なのは、これまたお正月のご愛嬌。
貧乏臭いと皆に軽蔑されるかしら・・・そんな不安は不要でありました。
懐の深い方々ですもの、面白がっていただいてホッと致しております。
何と申しましても、バゲットサンドを拵えた後のくずパンで拵えるクッキーですからね。
以下の分量でささやかな10〜12枚分、といったところでしょうか。
前述の通りこの工程でデジカメが破損いたしておりますので、一部スマホでの撮影です。
- バゲットのパンくずは20g強、手でざっとほぐしてフードプロセッサーに移します。
- 薄力粉 20g
すりおろしたペコリーノロマーノ 40g
グラニュー糖 5g
お塩 ひとつまみ
以上を乾いたビニール袋に合わせ入れ、よくふり混ぜてからフードプロセッサーに移します。
ここに冷えたバター 30gをさいの目にカットして散らし、高速で小刻みに回転させましょう。
バターが馴染んで全体がさらっとした状態になったら、様子を見ながら牛乳 小さじ1.5程度を加えて更に回転させます。
全体が大雑把なそぼろ状になり、生地としてしっとりまとまる程度になればOKです。
- 生地をラップの上に移して形を整え、ぴっちりラップで包んで冷蔵庫へ。
しっかりと冷やしてから1cm強の厚さに切り分け、オーブンシートを敷いた天板の上に充分な間をとって並べます。はい、ここでデジカメ新調致しました。
180℃に予熱したオーブンに移し、設定温度を170℃にして焼くこと20分弱。
チーズもバターもしっかりと使っておりますからね、コンフィ状態です。
網の上に並べて冷ませば、サクサクカリカリのくずパンクッキーの出来上がり。
思いの外皆々様に好評で、内心相当にホッと致しました献上の1品でございます。
今後、サンドウィッチを作る際に切り落としたパンの耳で拵えることを目論んでおります。
ワイン会に持参いたしました3品目は、我が家の定番であります黒豆プリン。
先方を煩わせることのないよう、初めてアルミカップでの挑戦であります。
お正月用にと拵えた黒豆の煮汁を使ったリメイク料理ですからね。
これも貧乏臭いと蔑視されはしないかと冷や冷やでありましたが、皆様快く受け入れて下さいました。
ホッ。
- 黒豆プリンの詳しい分量・手順等は、2013年 こちらの備忘録にて ⇒ ☆
卵黄だけを使う場合、残った卵白は空気の入らないようラップに包んでゴムで留め、冷凍保存しておきます。
ココット・シフォンケーキ・イワシのつみれ等々、後日卵白だけを使うお料理に。
半解凍の状態でラップを除いて使います。
今回、ワイン会のメンバー方に食べていただくのだからと気負いすぎました。
お鍋の底にキッチンペーパーを敷いて安定を図ったのですが、これが裏目に出ました。
ケースがアルミ製で軽いせいもあったのでしょうが、蒸している間にキッチンペーパーが空気を含んでケースが傾くハメに陥っての大失敗。
幸い卵液がこぼれ出るほどには至りませんでしたが、スが入った仕上がり。大失態。
ちなみに今回、110ml容量のアルミ製カップを使いました。
いつもよりやや多めの卵液、アルミ製カップを使い、蒸し時間は12分ほど。
以上、新春ワイン会に持参いたしました肩肘張らないワインのお供3種。
バッドにお行儀よく詰め込み、いそいそとタクシーを呼んで出発致しました。
。。。もちろんスの入った失敗作の黒豆プリンは、それと分かるように名前付ですよ。
ボルドー好きの紳士がそれをお望みとて、こればっかりは断固お許し致しません。
最後に。
これがいちばん備忘録に値する画像であることは明らかであります。
2016年の1月3日、新春ワイン会にて披露されました殿方ご自慢のワインたち。
主人はまたこれを見返してはニヤニヤ思い出に浸ることでありましょう。
本日 1月5日で主人のお正月休みもおしまいです。
仕事初めの明日、流石にお弁当は拵えないものの徐々にリズムを取り戻していかなければ。
冒頭にも書きましたが、今年はお節料理も含め本当に良いお正月でありました。
在庫食材を使い切るのを念頭にした野菜中心のお節料理。
実家のお節料理も、今年は市販のお節を止めて母親の手作り、しかも多くは自家製野菜で。
歳のせいもあるのでしょう、最近特に料理を嫌う母ではありますが、やはり母の味は懐かしいもの。
主人も休み中、毎日数時間は仕事に費やし、比較的規律正しい生活を心がけておりました。
その結果、目を見張るほどの体重増加もなし。よしよし。
4日 初詣に参りました際も、道中マナーの良い若いドライバーに和み、参道も比較的空いていて全てが順風満帆。
いつも千代保さん参拝の際必ず立ち寄るのが、参道にあります串かつ、どてのお店 “百合子”さん。
小さな小さな店内、ここでもすんなり席に通され、私はいつものコップ酒。
そして主人とつまむ牛スジ煮込み、味噌串かつ、小振りなコロッケ。
すぐ前には、いかにもといった風体のくわえタバコが様になる両親を中心にした家族連れ。
あちゃーーーっと思ったのもほんのつかの間。
お行儀の悪い座り方をしてちょっと私たちをドキリとさせた高校生くらいの長男、彼をぴしりと叱り付け、その後は私たちにも心地の良いストレートな謝罪まで。本当に気持ちの良いご家族でした。
年末、主人の車・愛車のSAAB共に大小の追突に巻き込み保険会社のお世話になりました。
年明け早々デジカメは大往生を遂げ、フードプロセッサーのグレーターは一部破損致しました。
オムニ7登録しようとも、ことごとくパスワードで撥ね付けられました。
それでも今年は順風満帆の兆しに満ち溢れております。
ますます主人が頼もしく感じられるのも、今こうして心穏やかにいられる一因でありましょう。
さ、頼もしい主人をそろそろ起して、お正月休み最後の1日をスタートさせましょうね。