歩いて10分 私の実家にて、夕食と言うにはあまりに早い時刻にお正月料理を堪能して参りました。
用意周到、予め持ち込んでおいた泡盛でご機嫌の帰宅。
ちょっと早いけれど、ひと過程経たら今夜はもぉ寝てしまおうとベッドにもぐり込みました。
ここでふとテレビなど見ようかとチャンネルを合わせた先がマズかった。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサート、2016年今年の指揮者は・・・マリス・ヤンソンス (Mariss Ivars Georgs Jansons) 。
『ラデツキー行進曲』 の興奮が抑えられず、すっかり目が冴えてとてもとても眠れそうにありません。
2016年最初の朝食、今朝の食卓風景などUPして落ち着きを取り戻すと致しましょう。
昨年末から、在庫食材をお片付け半分で勤しんで参りました簡略版のお節料理。
考えてみますと、お節料理の準備にと新たに調達した食材は “スルメ” くらいなのではないかしら。
黒豆も調達したには致しましたが、これは本来お世話になった方々へのお礼が主ですもの。
我が家で口にする分は、おまけみたいなものですものね。
お節の為にと調達したのは、スルメだけではなかったわ。
簡略版 “伊達巻” に使ったはんぺんも西友さんで購入致しました。
嬉しい半額でね。
世間ではお高い伊達巻も、私の貧乏性という “ふるい” にかければ1本100円以下。
以前も試したことのあるオーブン仕様の簡略版伊達巻 (その時の備忘録はこちら ⇒ ☆)
その際はあまり満足のいく仕上がりではなかったようですが、今回は型を手作りして出来は上々。
市販のはんぺんを使った簡略版伊達巻、今後はこのレシピに落ち着こうかと存じます。
先ずは何はともあれ備忘録。
- 先ずはオーブンシートを2枚重ねて型を作りましょう。
上記、リンクを張らせていただいたクックパッドの先にはとても分かりやすい動画もあります。
天板の上に型を置いてスタンバイ。
卵液が用意できたらすぐオーブンに移せるよう、オーブンを210℃に予熱しておきましょう。 - 卵 3個
はんぺん 1枚 (120g)
てんさい糖 大さじ2
みりん 大さじ1/2
白だし醤油 お酒 各小さじ1
はんぺんは適当にちぎり、これらを全てボールに合わせます。
バーミックス等で滑らかに攪拌し、用意した型に流し入れましょう。
素早く表面に浮いた泡をスプーンで寄せるようにしながらすくい取り、210℃に予熱したオーブンに移します。 - 設定温度を200℃にし、先ずは10分ほど焼きましょう。
その後は様子を見て、庫内温度を180℃〜190℃に保ちながら更に10〜12分。
真ん中辺りを押さえてみて、たくましい弾力が感じられれば焼き上がりです。 - 熱々の状態で型の四隅を開き、鬼すだれを上にかぶてそのまま返します。
(要は、えいやっ!と鬼すだれの上にひっくり返す工程をソフトにしただけのお話です)
そっとオーブンシートをはがし、先ずはゆるく巻いて10分ほどおきましょう。
その後きっちりと巻き直し、3箇所を輪ゴムできつく留めて立てた状態で冷まします。
こうすると伊達巻のひび割れ防止になるそうです。
しっかりと冷めたところで鬼すだれごとラップで包み、冷蔵庫でひと晩おきましょう。
美しい焼き色が自慢の簡略版伊達巻、お気に入りの仕上がりです。
伊達巻の断面にブロッコリーの欠片がついておりますのが、少々お見苦しい点かしらね。
伊達巻も含め、今年のお節は普段の料理をしながら片手間に下ごしらえ出来るものばかり。
朝食やお弁当を拵えながらちょちょい、ワイングラス片手に夕食を拵えながらちょちょい。
そんな感じで全て済んでしまいました。
- スルメと人参を合わせて漬けるだけ、お気に入りの味 “いか人参” は以前と同じレシピで。
その際の備忘録はこちらです ⇒ 2013年12月30日
今年の合わせ調味料は、備忘録の倍の分量準備致しました。
人参はたっぷり3本分、スルメは3枚分の下足部分+少々の上身部分も使って。
29日に漬け込んだいか人参、お正月の本日しっかりと味が馴染んでおりました。
今年は炊き合わせも用意致しましたが、これもほんの片手間で。
- 里芋は時間のある時に鶴の子芋 ( ⇒ いか人参と同じ日の備忘録 後半にて ☆) に仕上げておき、冷凍保存しておきます。
煮る時間が出来た時、だし汁・お酒・極少量の白だし醤油を煮立てたところに凍った状態のままの里芋を加えます。
再度煮立ったら火を弱め、落し蓋をして10分程煮てそのまま冷まします。
完全に冷めたら保存容器に煮汁ごと移し、そのまま冷蔵庫にて保存しましょう。
ねじり梅の薄煮は、作っていて特に楽しいお料理のひとつ。
- 人参を型で抜いてねじり梅にします。
お水・お酒・みりん・極少量の白だし醤油を合わせた中に加えて火にかけ、煮立ったら火を弱めてキッチンペーパーで落し蓋をし、ことことことこと20分ほど。
里芋と同じくそのまま冷まし、完全に冷めたら保存容器に煮汁ごと移して冷蔵庫へ。
人参の切れ端はあられ切り程の大きさに切り揃え、まとめて冷凍保存。
後日香草野菜として、または何かしらのお料理の名脇役として大活躍してくれることでしょう。
- いちどに準備しようとするとそれはそれは大変な炊き合わせも、ちょこちょこと1種ずつ拵えて冷蔵保存しておけばさほどの手間でもありません。
今年は鶴の子芋・ねじり梅に加え、結び昆布とシイタケも用意致しました。
わざわざ高価な結び昆布を買わずとも、早煮昆布を自分で結んでしまえば案外楽しいもの。
私のお気に入りは、“利尻屋みのや” さんの “湯どうふ昆布” です (⇒ ☆) 。
品数だけはそこそこあるように見えますが、実は保存食と同じ位置づけのものばかり。
今年のお節は気負わずさほどの手間もかけず。
30分程主人と近所をウォーキング、気分もよろしく今年いちばんの食卓へと着いたのでありました。
もちろんお正月ですもの、お屠蘇気分の日本酒も朝からちょっとだけ。
基本この辺りのお雑煮は正月菜だけのシンプルなもの。
それでも何故かしら・・・今年のお雑煮は美味しい。
ウォーキングのおかげ、それとも単に主人が選んで調達する白だし醤油のおかげかしら。
マリス・ヤンソンスで高揚した気分は、まだまだ納まりそうにもありません。
昨晩大晦日の年越し蕎麦もついでに備忘録しておきましょう。
お蕎麦はほんの少量。
年越しイワシとニシン、そして昼間に調達しておいた塩昆布と数の子山葵を肴にお酒を少々。
今年は身欠きニシンを調達して挑んでみました。
- 身欠きニシン (ソフトタイプでなく本気の本乾タイプを2本) を食べやすい大きさに切り分けます。相当かたいので気をつけて。
包丁の刃元、あご部分を使ってテコの原理を利用しながら作業します。
これを米のとぎ汁に丸っと1日浸し、やわらかく戻しておきます。 - ぬるま湯でそっとニシンを洗って水気を優しく拭き取り、濃く煮出した緑茶で15〜20分下茹でしましょう。再度さっとぬるま湯で洗って水気を拭き取っておきます。
- お水 200cc
お酒 大さじ3
お醤油 大さじ1.5
てんさい糖 大さじ1
白だし醤油 小さじ1
以上を圧力鍋で煮立ててニシンを並べ、10分加圧して圧が自然に抜けるのを待ちましょう。 - 圧が抜けたら蓋を開け、お砂糖 大さじ1/2を加えて再度火にかけます。
鍋を傾けて煮汁を回しかけながら、煮汁に少しとろみがつくまで煮詰めて出来上がり。
思っていた程にはニシンがやわらかく仕上がらなかったのは、圧をかける工程を間違えたのかしら。
次回機会がありましたら、お茶で下茹でをする際に加圧してみましょう。
ややかために仕上がった不本意なニシン。
『味付けは実に僕の好み』 ・・・ こぉ褒めてくれる主人も、そのかたさについては触れていないしね。
本当に優しい人。
今年の旅行の事を考えて眠れない様子でいた主人も、先ほど寝室に向かいました。
ラデツキー行進曲の興奮もそろそろ落ち着いた頃。
瞼も少々重くなって参りました、私もそろそろ休むと致しましょう。