2015年12月17日

皮ごとスライスしたミカンのジャム

前回のワイン会のお土産に、無農薬のミカンを沢山頂きました。

メンバーのご夫婦宅。
広大なお庭 (お邪魔したことはありませんけどね、噂だけ) にて毎年たわわに実るミカンの木。
頂いた正真正銘の貴重な無農薬ミカンの山を前に、これは皮まで食べたいぞ・・・と。

皮ごとスライスしたミカンのジャム、拵えてみましたよ。





試しに拵えたてんさい糖ver.が上出来でしたので、間髪入れず上白糖ver.も。

やはり上白糖ver.は色白です。

てんさい糖ver.はカルダモンとスターアニスで風味付け。
上白糖ver.の方は軽く茹でこぼしてからシロップを煮含ませ、ミント風味に仕上げてみました。
どちらもことこと煮詰めるなんてことは致しません。
軽く煮立ててそのまま冷ます・・・これを何度も繰り返すだけ。
ですので時間は容赦なくかかりますが、基本的には放ったらかしお料理ですので手間は要らず。

ほろ苦いミカンの皮はうんとやわらかで、しっとりシロップを含んでおります。
皮ごとスライスのミカンジャム、ちょっと自慢したくなっちゃう仕上がりですよ。










てんさい糖ver.も上白糖ver.も、茹でこぼすか否かの違いはあれど、基本的には同じ作り方。
ただ、上白糖の方が溶けやすいので、水が上がってきやすく作りやすいかと存じます。

お砂糖の量が多ければそれだけ保存もしやすくなるのがジャム。

我が家では保存のことは毛頭考えておりませんので、お砂糖の量は通常よりぐっと抑えてあります。
ですので長期保存には全く不向き。
フルーツのお砂糖煮・・・この程度の認識の方が的確かもしれません。





以下の写真は上白糖ver.のものを主に。
  1. ミカンは小ぶりなものを12個。
    無農薬ですので、お塩をすり込む過程は省略しました。

    お野菜ブラシのやわらかな方の毛で丁寧に洗い、たっぷりの熱湯にさっとくぐらせて茹でこぼしましょう。
    ひとつひとつ丁寧に水気を拭き取り、ヘタの部分を丁寧に切り取ります。

    茹でこぼしをしない場合は、お野菜ブラシで綺麗に洗ったミカンの水気を丁寧に拭き取り、ヘタ部分をすっきり切り落として次の過程に参ります。
  2. ミカンを1〜1.5cm厚さの横切りにしながら計量し、お鍋に隙間なく詰めて参りましょう。

    何しろ和ミカンは皮がやわらかいので、1cm幅に切るのも至難の業。
    お鍋にぎゅうぎゅう詰めのミカン、ちょっと可愛い。

  3. 計量したミカンの20%程度のお砂糖をミカンの上に散らします。
    前述の通り保存は念頭にありませんので、通常のジャムのお砂糖よりぐっと控えめです。

    時々お鍋をゆったり揺り動かし、お砂糖が満遍なく行き渡るよう手伝ってあげて下さいね。
    涼しい場所で半日ほどおくと、お砂糖がとけて水が上がってきます。
    ここでお好みのスパイスを散らし、中火にかけてゆっくりとお砂糖を煮溶かしましょう。
    お砂糖が全部溶け切っていなくても平気です。放ったらかし料理は大らかに参りましょう。

    オレンジと相性の良いスパイスはクローブだけど、ミカンはちょっと違うかしら・・・と、最初に拵えたてんさい糖ver.はカルダモンを使ってみました。縦半分に割って莢も種も加えます。
    ここにスターアニスの小さな欠片をひとつ。

    上白糖ver.では、素直にクローブを6粒7粒ここで散らしてみました。

  4. ゆっくりとお鍋を傾けながら、お砂糖を溶かします。
    お砂糖がほぼ溶けたところで、ミカンの上下を入れ替えて蜂蜜を少量加えます。
    蜂蜜の量は・・・ “たりらっ” と全体に回しかける感じかしら。

    全体が煮立ったところで火を少し弱め、2〜3分ことこと煮て火を止めましょう。

  5. 火を止めたら、お鍋の蓋は使わず新聞紙等の紙蓋をした状態で粗熱を取ります。
    お鍋の蓋を使うと、水蒸気がミカンに落ちてしまいますからね。

    完全にお鍋が冷めたところで再度中火にかけ、煮立ったところで火をやや弱めて2〜3分キープ。ミカンの上下を入れ替えて紙豚をし、そのまま冷ます・・・これを2日間繰り返します。

    『何時間おいて』 といった類の窮屈な制限は不要です。
    煮て冷ます、手が空いている時にまた煮て冷ます・・・これを繰り返すだけ。

    火入れを繰り返すうちにどんどん艶々になっていくミカン、愛おしくなること請け合いですよ。
  6. 最後に火を入れる時、お好みでハーブの類を加えます。
    今回はミントを刻んで加えました。

    焦がさないよう、最後はやや長めに煮て煮詰めて仕上げます。

    実は、てんさい糖ver.でもタイムを枝ごと加えてはみたのですが・・・
    期待した程の効果は得られず。

    上白糖ver.それzとてんさい糖ver.、それぞれ瓶に移して冷蔵庫へ。











こうして丸っと2日間かけて完成致しました大胆なミカンジャム。

茹でこぼした上白糖ver.の方は、茹でこぼさずに仕上げたてんさい糖ver.比べると随分優しい仕上がりになりました。
が、どちらも出来は上々の憂いやつらであります。

今後、お弁当の食材となってこの子らが登場することも多々ありましょう。
クリスマスも近いことですし、ミカンのケーキなんてのも焼いてみたいもの。





頂いた無農薬ミカンたち、皮も無駄にすることなく主人と私 ふたりのお腹に納まりそうです。

posted by しんさん at 16:16 | Comment(0) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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