それでも今朝は、窓を開けるとひやりとした空気に晒されました。
トンチンカンな暑さもこれでひと安心、心地の良い金曜日を向かえております。
さて。
金曜日ですからね、週末恒例の在庫野菜一掃メニューと参ります。
今週は特に、畑で間引いて参りました大根葉・ルッコラー・白菜等々の葉野菜類がターゲット。
先ずは、大根葉をたっぷりと使って主食の菜飯。
大根葉の割合に対してご飯の量が極めて少ないのは、もちろん昨晩明らかに食べ過ぎた主人の為。
乾煎りして仕上げることの多い我が家の菜飯でありますが、今朝はあっさりと湯掻いてみました。
しっとりした大根葉は、きっと主人のお腹に優しく訴えかけることでありましょう。
食べ過ぎ？飲み過ぎ？このうつけ者、と。
葉野菜のお片付けメニューは、もちろんお菜にまで及びます。
今年はあまり出来のよろしくなかった “金時草”
10月に入ってようやく収穫に至ってはおりますが、その量は昨年と比べると寂しいこと寂しいこと。
すくすく育っておりますルッコラーと合わせ、白和えにしてみました。
美味しい白和えに仕上がりは致しましたが、ルッコラーの存在感が薄らいでしまったのがやや残念。
例の胡麻の風味にも似たルッコラーの特徴が、すっかり影を潜めてしまいました。
この白和えで学んだことは、やはりルッコラーは生で食べるのがいちばんだってことかしら。
まぁ、それでもこの２品で野菜室の葉野菜は綺麗に片付くことと相成りました。
週末大好き、これでダラダラの週末を迎えることが出来ます。
菜飯は十六雑穀入りのご飯で拵えます。
- いつも通りにお米を洗ってお水に浸し、土鍋の蓋をしないで強火にかけます。
全体が煮立ったところで蓋をして弱火にし、蓋が浮かないよう重石をして約5分。
最後に再度強火にし、ゆっくり10秒数えて火を止めます。蓋をしたまま蒸らすこと20分。
小さな土鍋ですから、最初から蓋をして炊くと吹きこぼれて大変なことになりますもの。
少々道から外れても、毎日のことですから無理をしない我流がいちばんです。
- 間引きした大根葉は綺麗に洗い、根元部分に十文字の切れ目を入れます。
大きめのボールにたっぷりとお水を張り、ザブザブとふり洗いして根元の土を落としましょう。
軸部分と葉部分に分け、時間差でさっと湯掻いて冷水に。
熱がとれたらすぐに引き上げて絞り、白だし醤油で醤油洗いをして刻みましょう。 - 釜揚げしらすと共に炊き立てのご飯に混ぜ込めば出来上がり。
お茶碗に盛って白胡麻をひねります。
その紫色した美しい葉と美しい香りが特徴の金時草、加賀野菜のひとつです。
枝を土に挿しておけば、やがて根出て根付いてくれる丈夫な良い子です。
寒くなって枯れる前に畑から元気そうな枝を切り取り、来年の為に室内で育ててあげる予定。
ルッコラーと合わせて白和えに致します。
前述の通り、ルッコラーの特徴が活かせずルッコラーには可哀想なことを致しました。
- お豆腐はお気楽に充填絹ごし豆腐を使います。
キッチンペーパーの上にしばらく置き、自然に水気を切っておきましょう。 - 白胡麻は焦がさないよう乾煎りしてすり鉢に移し、しっとりするまで根気良く擂ります。
ここに１のお豆腐・白味噌・少量の酒粕を加え、滑らかに擂り混ぜましょう。
今使っております獺祭 （だっさい） の酒粕は相当甘味が強いので、お砂糖は使いません。
- 手前の紫色した葉野菜、これが金時草です。
葉先を摘み、ルッコラーと一緒にお塩を加えた熱湯でさっと茹でて冷水にとります。
熱が取れたらすぐに引き上げ、醤油洗いをしてざく切りにします。
ほぐしながらすり鉢に加え、和え衣で和えましょう。
実を申しますと、飲み過ぎ・食べ過ぎは私とて同じこと。
主人より若干回復力に長けているというだけのことで、主人のことをあざ笑う資格などございません。
と、罪を認めたところで堂々と本日のお弁当は手を抜かせていただきました。
白和えを詰めたら、後はいつぞや拵えた “粉吹きむかご （☆） ” をピックにさして詰めただけ。
フラフラとまだ覚束無い足取りで起きてきた主人、かわいそうに。
でもね、私は既に回復してお腹が空いたの。
飲み過ぎに何となく良さそうな濃く淹れた玉露、それに柿を用意しましたからね。
朝ご飯はしっかりといただきましょう。
今朝のお魚料理は市販のしめ鯖を使って。
大好きなしめ鯖＋アボカドの組み合わせに、今朝はルッコラーを添えてみました。
散らしたむかごは苦し紛れのご愛嬌。
- たっぷりとオリーブオイルを回しかけ （胡麻油でも美味しいのです） 、ちろりと白だし醤油を垂らしていただきます。
胡麻のような風味にほの辛いルッコラー、アボカドとしめ鯖をくるりと巻いて食べてみて。
やっぱりルッコラーはこうでなくっちゃ。
今週末もお天気に恵まれそう。
と言うことは、来週もまた葉野菜のお片付けに追われるってことですね。
来年の為、金時草を忘れずに切り取ってこないと。
少しずつ冬支度が始まっております。
