並ぶと申しましても、たった2括り。
何か間違った所に間違った奴が来ちゃったかな・・・程度の存在感で、それはそれは所在なさげに。
根尾の伯母の得意料理であります “ずいきの酢炒り” を再現しようと、早速拵えたのがこちら ⇒ ☆
伯母のそれとのあまりの違いにがっかりしたものの、日が経つにつれそれらしく馴染んで参りました。
これは再チャレンジと勇んで農協に通うも、なかなか “ずいき” には再会出来ず・・・
それでもまぁ躍起にならず、無理せず身近なところで楽しんだ者勝ちですもの。
大好きなカカクヤスクの西友さんで、こんな素敵なものを見つけましたよ。 “里芋の茎” ならぬ “さつま芋の茎” です。
岐阜 〜 各務原のこの辺りは、さつま芋のささやかな産地ですからね。
むかーし昔、小学5年生にもなると必ず近所の農家の畑をお借りし、さつま芋の栽培が授業のカリキュラムに組まれておりましたもの。
そしてその思い出と添うかのように、母親の口癖・・・
『戦争中は食べ物がなくてねぇ、さつま芋の蔓まで食べたものよ・・・美味しくなかったわぁ・・・』
どんな恐ろしい食べ物かと幼少の頃に植え付けられておりましたが、初めて売り場で見たそれはなんだかとても美味しそう。
仲良しになった西友さんのレジ係の方にも、 『あらまぁこれはどう召し上がるの?』 なんてね。 よく聞くお料理は、胡麻油で炒めた “きんぴら” ではありますが、皮をむいたその姿があまりに青々して美しかったので、その色を活かしたくて酒粕和えにしてみました。
さつま芋の茎の酒粕和えです。
思った通りの食感の良さに、アクなんて全く感じません。
少々皮をむくのが面倒と感じる時もありましょうが、忙しい日には別の食材を使えば良いだけのお話。
つるりとむいた皮の下から、青々とした瑞々しい茎が現れるのはなんとも清々しくて楽しいもの。
里芋の茎には、またそのうち再会出来ることでありましょう。
その時までは、さつま芋の茎に遊んでもらっておりますから、その気になったらまた農協へどうぞ。
里芋の茎のように太くないので、少々皮をむくのに難儀するかしら。
でもきんぴら等にするならば、もしかしたらこの皮むきは必要ないかもしれませんね。
- さつま芋の茎は綺麗に洗って水気をふきとり、フキの要領でつるりと皮をむきます。
今回は和え物にしましたので、比較的丁寧に皮をむいてみました。
前述の通り、きんぴらや佃煮なら、細い部分は神経質にならなくとも良い気が致します。
食べやすい長さに切り揃え、お塩を加えた熱湯でさっと1〜2分茹でて冷水にとりましょう。 - 熱がとれたらすぐに引き上げ、白だし醤油で醤油洗いをしておきます。
綺麗でしょ? - 白胡麻を乾煎りしてすり鉢に移し、お好みの状態になるまで擂ります。
酒粕・みりん・お酒をお鍋に合わせ入れ、丁寧に練ってアルコールを飛ばしましょう。
酒粕の風味が好きな方・お酒にとことん強い方には、この過程は不要かも。
主人がイマイチ酒粕が苦手なようですので、我が家には必須の過程です。
白味噌と共にすり鉢に加え、丁寧に混ぜて和え衣を拵えましょう。 - 2をすり鉢に移し、丁寧に和えれば出来上がり。
本日は、嬉しい食材がもうひとつ。 先シーズンはすこぶる好調でありました、初めて挑戦した “金時草”
地上のままでは越冬しませんので、昨年のものを挿し木にして今シーズンの苗に致しました。
夏の暑さをものともせず成長しておりました昨年に対し、今年はなにやら弱々しい・・・
やはりダメかと諦めかけておりましたら、9月に入ってから徐々に成長の兆し。これはいける。
今シーズン初の金時草、基本のおかか和えで頂きましょう。
- 金時草は、お塩を加えた熱湯でさっと湯掻いて冷水にとります。
熱がとれたらすぐに引き上げ、醤油洗いをして食べやすい長さに切り揃えましょう。 - 鰹節をたっぷりと削り、1と和えれば出来上がり。
初めての食材があると、気分も盛り上がるというもの。
その上諦めかけておりました金時草が収穫に至ったとなれば、その盛り上がりも倍増。
本日の朝食は、主人でなくともやや高揚致します。
新しい食材という訳ではありませんが、以前主人が思いつきで購入した “香酢 (こうず) ”
いつか小籠包ブームが我が家に再来した時に使おうと購入したようですが、その再来はまだまだ先になりそう (だってなかなか大変ですのよ、皮から手作りですもの。
折角のこの香酢、けちけち使って風味を損なうのでは勿体無い。
何か気楽に使う方法はないかしら・・・と。
- いつもの “イワシのお酢煮” に使いましょう ⇒ 定番のお酢煮、作り方はこんな感じ ☆
圧力鍋でしっかり煮た後、大さじ1杯程度のお酢を加えて軽く煮るのですが、今回これは省略。その代わり、お皿に盛りつけた後で少々の香酢をふっていただきます。 これが大正解のストライク。美味しいのです。
オリーブオイルと並び、我が家の食卓には香酢が常備されること間違いなし。
鯖の塩焼きなんかとも相性良いのではないかしら。
今週のイワシは丸々しつつも小ぶりですので、たっぷり2盛分をお酢煮に致しました。
今週いっぱいイワシが朝の食卓に上りそうです。もちろん香酢を添えて。
香酢と言えば、フルーツとも相性が良いと思うのは反則業かしら。
本日月曜日は朝食に力を注ぐ分、お弁当は無し・・・若しくは極力手抜きが義務付けられております。
フルーツを切っただけのお弁当ですが、チアシードと香酢を組み合わせるなんて斬新じゃない?
- チアシードはひと晩お水に浸してしっかり水を吸収させ、ここに香酢を少々加えてしっかりと混ぜ合わせておきます。
プルーンはアボカドの要領で縦半分に切れ目を入れ、くるりと回して種を取り除きましょう。
食べやすい大きさに切ります。
イチヂクは皮をむいて食べやすい大きさに切ります。
全てをボールに合わせ、ドライトマト・ミックスシードも加えて和えれば出来上がり。
食欲の秋を控え、食欲旺盛に益々の拍車をかける主人。
いい加減にそろそろ自制なさいませ。 今頃このお弁当を前に、物足りないひもじいとコボしている頃でありましょう。
そう思っておりましたら、主人あてに5年熟成の泡盛が届きました。
食欲が焼酎にまで・・・この人の欲は無限大であります。