この間まで点だった小さな芽が、数日後ふと気付くと小さな根まで蓄えていることも多々。
新聞紙にくるんで光を遮ってみたり、方々手は尽くしているのですが彼らの生命力には敵いません。
せっせせっせとじゃが芋をお料理するしかありません。
なのでごめんね、主人。
新米は我慢して、もうちょっとじゃが芋料理に付き合って頂戴ね。
今朝はじゃが芋でこんなん蒸し上げてみましたよ。 もちもちのじゃが芋蒸しパン、すりおろしたじゃが芋で生地を捏ね上げてみました。
実はこのじゃが芋蒸しパン、当初は中華まんの佇まいを予定しておりました。
ところがぎっちょん、じゃが芋消費に目を向けるあまり、つい生地がゆるくなり過ぎて成形不可能に。
あっさりと中華まんスタイルを断念し、かような佇まいに仕上がりました。
フィリングは、ずぅーーーーっと半年を優に超えて冷凍庫に鎮座しておりました青大豆餡。
この時 (⇒☆) の桜餅に使った餡を冷凍保存してあったものです。 ちょっと栗の風味にも似た青大豆餡が、意外とじゃが芋生地にマッチしております。
主人から 『パン美味い!』 とのメッセージが届きましたが・・・
きっと彼は、これがじゃが芋生地だとは気付いていないでしょうね。軽く知らぬが仏。
捏ねの作業はフードプロセッサーにお任せ、成形作業も楽々の青大豆餡入りじゃが芋蒸しパン。
醗酵時間はきっちり必要ですが、作業そのものはとっても簡単ですよ。
以下の分量で、じゃが芋蒸しパン4個分。
- 前述の通り、青大豆餡は冷凍してあったものを使っております。
青大豆餡の作り方はこちら ⇒ ☆
冷凍庫から冷蔵庫に移してゆっくりと解凍し、4等分して丸めておきましょう。 - 薄力粉 100g
全粒紛タイプの薄力粉 50g
ベーキングパウダー 小さじ1/2
以上をビニール袋に合わせ入れ、丁寧にふり混ぜておきましょう。 - フードプロセッサーでじゃが芋 (小ぶり 2個分・正味170g弱でした) をすりおろします。
ブレードを換えて2の粉類をここに加え、同時にてんさい糖 大さじ1・インスタントドライイースト 小さじ1/2も加えましょう。全体がそぼろ状になる程度に軽く攪拌します。
お塩 ひとつまみ・ラード 10gを順に加え、その都度なじむ程度に攪拌しましょう。 - 全体がなんとなくまとまるまで攪拌し、打ち粉をふった台の上に移します。
軽く捏ねてまとめ、薄く油をぬった金属製のボールに移しましょう。
人肌程度のぬるま湯をはったお鍋にボールを浮かべ、ぴったり蓋をします。
この状態で生地を醗酵させること約50分。 - 生地の空気を抜き、4分割して用意しておいた青大豆餡を包みます。
ゆるい生地ですが、スパチュラや手の平を軽くお水で湿らせれば楽に成形出来ますよ。
紙製カップに詰め、ぬれ布巾をかぶせて15分。
その間に蒸し器の準備をしておきましょう。 - 水滴が落ちないよう蒸し器の蓋を布巾で包み、最初の数分は強火で。
その後は中火にし、合計12分ほど蒸せば出来上がり。 イースト入りの蒸しパンなので、ベーキングパウダーだけのものよりしっかりとした印象です。
いつもは儚くしぼんでしまう蒸しパンも、イースト入りならどっしりふっくら。
蒸しパンとは言え、よりパンに近い食感です。
胡麻すり器の底が抜け、昨日派手にばら撒いてしまった白胡麻。
かき集められるものはかき集めておきましたので、これを使って酒粕和えでも作りましょうか。
ずいき (だつ) と人参の酒粕和えですよ。
- 白胡麻は焦がさないよう乾煎りし、すり鉢に移してしっとりするまで丁寧に擂っておきます。
酒粕はいつもなら電子レンジでやわらかくするのですが、今日はせっかく蒸し器が出ているのでこれを使いましょう。ボールとザルを重ねた上に置き、数分蒸してやわらかくします。 - やわらかくなった酒粕をすり鉢に移し、少量の白味噌を加えて丁寧に擂り混ぜましょう。
- 人参は拍子木切りに。
戻したずいきは食べやすい長さに切り揃えましょう (ずいきの戻し方はこちら ⇒ ☆)
胡麻油で順に炒め合わせ、極少量の白だし醤油でおさえめに味付けをします。
2の酒粕を加えて軽く炒め合わせれば出来上がり。 和えるだけでも私は好きなのですが、主人があまり酒粕の風味が得意ではないようなのでしっかり炒め合せて仕上げます。
もこもこにふくらんだじゃが芋蒸しパンを見て、主人はちょっと嬉しそう。
そしておもむろに取り出した長芋を見て、主人は一気に盛り上がります。 そう、先日立派な長芋を頂いたので今朝は麦とろご飯ですよ。
基本的な作り方はこちらの日記にて ⇒ ☆
- この時ばかりはフードプロセッサーに甘えず、昔ながらのおろし金を使います。
すり鉢に移してお出汁・白だし醤油でのばし、卵黄を加えて滑らかにすり混ぜましょう。
青海苔の在庫がなかったのは残念ですが、小口ネギ・自家製柚子胡椒で仕上げましょう。
頂いた立派な藤九郎銀杏、今朝も大好きな粉吹き銀杏に。
あっという間に風味が衰えてしまう銀杏ですもの、少しずつではありますが毎日頂きます。
大きな大きな銀杏の実は贅沢そのもの。
たった今根尾の伯母から電話がありました。
そろそろ白菜の収穫期だよ、と。
雪が降り始める前に採っておいてあげるから、週末にでも取りにおいで、と。
野菜で季節を知るなんて・・・銀杏と同じく我が家には贅沢が溢れております。