濃い味好きだった主人がシンプルな和食を理解しようと、それはそれは日々努力しておりました。
自宅用に高価な調味料他を調達するようになったのも、そんな涙ぐましい理由からでしたわねぇ。
そんな彼が目論んだのは、春夏秋冬京都に出向いて “御料理はやし” さんを探るという計画。
今回その目論見最終シーズン、秋の “御料理はやし” さんに行って参りましたよ。
以前は “京都で着物は怖い・・・” と敬遠しておりました和装も今では解禁。
主人にはあまり評判よろしくないダークな “紬の絵羽” を選んでみました。
着物と同じくダークな渡文の紬帯を敢えて締めてみたのですが・・・ちょっと地味過ぎたかしら。
京都を歩く美しい着物姿の女性を横目で眺めつつ、一歩ずつ着物のセンスも向上することでしょう。
秋の御料理はやしさんは高級食材満載で、青二才の我々には恐縮してしまう程でありました。
それにしても毎度毎度のこの食べ心地の良さと言ったら・・・食事の後、バーに行くほどの余裕。
小さなスペースに並ぶお土産は、もちろんご主人自慢の味ばかり。
はやしさんの味をお家でも楽しみたくて、いつ頃か必ず一品主人に買ってもらうようになりました。
今回 “栗の渋皮煮” はたまた “梅干し” にしようか悩んだ末、お出汁で仕上げたという “梅干し”に。
思わぬ幸運に顔はホクホク。
奥さまが誇らしげに語っていらっしゃった梅干しと並び、帰宅した後のお楽しみが出来ました。
旅行先とて朝には滅法強い体質・・・強過ぎる嫌いもありますけどね。
今の時期大好きな未明の月、京都のホテルからもつい見えなくなるまで眺めてしまいました。
こんなことしているから、移動中の車の中でぐっすり寝入ってしまうのです。反省。
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観光もせず、翌日は平安神宮近くにありますタンドリーチキンの専門店 ”セクションドール” さんへ。
前回お邪魔してから、こちらの味を盗んでやろうと日々研究中。
壁に伸び伸びと記してあるお店のレシピも既に解明済み。
若いシェフの所作を食い入るように見つめる私・・・所詮は素人、盗むなんて身の程知らずだわね。
美しくて美味しい。
いつか主人にも飲ませてあげたいものですが、高速道路の運転苦手なのよね・・・私。
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さて。
そんな優しい主人から、今回の京都旅を記念して嬉しいプレゼントがありました。
細長くて小さな包みの中身は・・・
御料理はやしさんにて、盛り付けに使われているのを見てからずっと欲しかったもの。
当然ですが “盛り付け専用の箸” として考えると安いものではありませんので躊躇しておりました。
買いやすいお値段で竹製のものもありましたが、よくありますように一端手にしてしまうと・・・ねぇ。
持ち手は黒檀でなくお安い朴の木製、先は丸いタイプを選びました。
主人に気を使ったのではなく、これがいちばん手に馴染んだから。
但し・・・まな箸が我が家にやってきて、いちばん喜んでいるのは私ではなくきっと主人。
主人はこの類のお買い物が大好きですからね。
でも折角の主人からのプレゼント、しっかりと使いこなして参りますよ。
先ずはキャラ弁でも作ってみましょうか・・・ウソですってば!冗談ですってば!!


