- で、こ・・・この瓶は?
そぉそぉ、実家の母親が足繁くビワの実を摘みに通った平成23年。
この時のビワの種、お酢とハチミツに漬けておいたんだっけ。
己の貧乏性体質にほとほと呆れながらも、お酢とハチミツの保存性には感服。
ビワの種の香りがお酢とハチミツに移って、蓋を開けるとむせかえるような杏仁の香り・・・
せっかくだしね、この香り豊かなお酢とハチミツをどーにか使うテはないかしら。 ・・・使ってみました。
お酢と重曹でふかふかに仕上げる素朴な蒸しパン。
何所の郷土菓子だったかしら?“がんづき” のつもり。
念の為申しておきますが、酸味等お酢特有の存在感は全く感じられませんよ。 杏仁の香りは・・・えーっと・・・
作った本人ならば認められる程度、ほんの微かに漂っております。ゼロじゃぁない。
でも良いのです。これで杏仁ビネガーと杏仁ハチミツの消費となるのならば、それで良いのです。
今回はパームシュガーを使用しましたが、お好きなお砂糖で。
分量通り作るとものすごーーーーく甘さは控えめです。お砂糖を増やしてどうぞ。
作り方は至って簡単。
以下の分量で、直径13.5センチ程度のボール 1個分。
但しこれが本来の “がんづき” であるか否かは存じません。だって食べたことないもの、がんづき。
重曹+お酢でふくらませる類のものは、生地を混ぜ合わせたらすぐに加熱するのがポイント。
すぐ蒸し器に移せるよう、蒸し器の用意等は生地作りと平行して行ってくださいね。
- オーブンシートをお水で湿らせ、型にするボールに敷いておきます。
- 薄力粉 150g・パームシュガー 20g・重曹 10g
以上を大きめのボールに合わせ入れ、泡だて器等で混ぜ合わせておきます。 - 別ボールに卵 1個をときほぐし、杏仁ハチミツ 30g・サラダ油 5g・牛乳 100cc・杏仁ビネガー 50ccを順に加え、その都度しっかりと混ぜ合わせて参りましょう。
これを3〜4回に分けて2に加え、スパチュラでさっくりと混ぜ込みます。 - 用意しておいた型に生地を流し入れ、黒胡麻をたっぷりと散らします。
充分蒸気の上がった蒸し器に移し、水滴が落ちないよう蓋を布巾で包んで強火で蒸すこと10分。中火にし、更に15〜20分ほど蒸しましょう。
串を刺してみて、生の生地がついてこなければ蒸し上がり。
長年にわたり食料庫に鎮座しておりました “杏仁ビネガー” と “杏仁ハチミツ” (・・・ビワ種ですが)
まだ少量残ってはおりますが、良い機会なので今週を目処に使い切ってしまいましょう。
杏仁の香りがなんとなーく漂う蒸しパン、自称 “がんづき” を主食に。
お弁当箱には大好きな人参サラダ。
本日は干し椎茸と合わせてみたのですが・・・ちょっと変化球で、小豆も使おうとしたのがマズかった。
- 渋抜きした小豆。
ちょうど “がんづき” を蒸す為の蒸し器がスタンバイしてあったので、小豆を蒸したらばどうなるか・・・無謀なチャレンジでありました。40分蒸しても小豆はやわらかくならず。
鬼おろしで粗くおろした人参に、赤ワインビネガー・オリーブオイルを混ぜ合わせます。
戻した干し椎茸をさいの目に切り、オリーブオイルと粗塩で炒めます。
これらを合わせ、ふっくら蒸した小豆もアクセントにする予定だったのですが・・・大失敗。 結果、暴走して加えてしまった小豆を一粒一粒取り除く羽目に。
明日、この小豆は姿を変えて無駄なく食されることでしょう。
さ、気を取り直して・・・と。
椎茸のお出汁はスープに。本日は鶏手羽肉のスープ、酒粕仕立てです。
- 熱湯をたっぷり回しかけた鶏手羽肉を椎茸出汁の中に移し、小さな乱切りにした人参と共に落し蓋をしてことことことこと煮込みます。
途中、ざく切りにした白菜の古漬け・十六雑穀も加えます。
鶏肉が充分にやわらかくなったら酒粕を溶かし入れ、必要ならばお醤油やお塩で味付けを。
今回、 “しじみの紹興酒漬け”の漬け汁を極々少量・・・美味しい!
今朝は干物の代わりに、“しじみの紹興酒漬け” を食卓に。
あら、でも、これって・・・紹興酒を煮切っていないわね。出勤前の主人に・・・あら?マズいかしら。 お味噌汁は煮干し出汁。
煮干しを軽く乾煎りしてからお出汁をとったお味噌汁、主人は本気で大喜び。
そんなに喜んでくれるとこちらも嬉しいわ。
さーて。
明日は、やわらかくならなかった小豆をどーにかして退治しないとね。
豆料理は奥が深い・・・ささやかなお勉強になりました。小豆、蒸すべからず。