保存食って手順はさほど複雑ではないものの、意外と下準備に神経使うのよね。やや草臥れ気味。
優しい主人が言います。
『どぅみぃ (私のこと) 、明日はお弁当なしでいいからね。明日の朝はゆっくり寝てて。』
あー、でもアボカドがちょうど熟してきたところだしなー、使いたいなー、これ。
じゃ、本日はお弁当はなしにして・・・と。主人が大好きな朝カレーと参りましょうか。
先日主人が買ってくれた “ギー” をカレーに使ってみる良いチャンスだわ。
相変わらずお肉は使っておりませんが、これが良いのです。
無理してお肉を使わない訳ではないのです。
そして、仕上げに加えたギー・・・あぁ、もぉこの香りったら!
某梅*さんがいつぞやのおたよりで書いていらした “ギー・ニンニク・クミンを火にかけ、ニンニクがキツネ色になったところで熱々のカレーの仕上げに・・・そしてぱちぱちジュッ!” この印象的な一文。
おぉ、まさにこれだな。梅*さんを魅了せしめたこの香り・・・
主人、大喜びの朝カレーとなりました。
主人は私のカレーをすごく褒めてくれるのですが、意外と毎回がカンだけなのです。
もちろん計量スプーンなんて使いません。何を使ったか思い出すことすら大変なほどいい加減。
今朝も、本当はひよこ豆を使いたかったのですが・・・
突然思い立ってのカレーだったので、戻す必要のないムングダルにしたってだけのお話。
- 最初にホールタイプのスパイスをじっくり炒めて香りを出します。
クミン・フェンネルシード・クローブ・ブラックペッパー・カルダモン (莢を半分に切って)・マスタードシード・ベイリーフ・・・そりゃもぉテキトー。
包丁の腹でつぶしてからみじん切りにしたニンニクとショウガも加えましょう。ついでに、自家製唐辛子を味噌漬けにした発酵唐辛子味噌も加えて。
香りが立ってきたら、玉ねぎピューレも加えましょう。
玉ねぎピューレは、薄切り玉ねぎをふんわりラップでレンジ加熱してから、バーミックスでピューレにしたもの。 - 玉ねぎピューレが全体になじんだところで、さっと水洗いして軽く水切りをしたひきわりムングダルを加えます。次いで人参・マイタケ・蕪・・・お好みの野菜を時間差でどんどん加えます。
私のカレーはお水を加えません。野菜の水分でじっくりと煮て仕上げますので、蓋をぴったりとして蒸し焼き状態で野菜に火を通します。要は焦げなければそれで良いのです。 - ムングダルが充分にやわらかくなったら、パウダー系のスパイスを加えます。ターメリック・ガラムマサラ・ベジタブルマサラ・チリ・・・今日はこんなとこだっけな。
大きめにカットしたアボカドを加え、お塩を加えます。
お塩が少ないと、全体がボケっとした仕上がりになってしまいます。ここがポイント。 - 普段ならこれでフィニッシュなのですが、今回はギーで仕上げ。
別鍋にギー・松の実を合わせ入れ、松の実がこんがりキツネ色になるまでじっくり炒めます。
これを熱々の3のお鍋に加えると・・・
あぁ!パチパチじゅっ・・・なんて良い香り・・・ほらほら、主人が幸せそーに起きてきましたよ。
え?ニンニクでもクミンでもなく松の実を使った理由?
・・・だって、包丁とまな板を洗ってしまった後だったんですもの。
ニンニク切るのに必要でしょ?面倒でしょ、また出すの。松の実なら包丁まな板不要だもの。
でも結果として、松の実の香ばしい風味が抜群に好相性でしたよ。
バスマティライスもさらりと炊き上がりました。さぁさ、朝ご飯。
いつもより直接的な辛さが和らいだ仕上がり。これがギー効果なのかしら。
でもじんわりとした辛味は健在。うん、美味しい。
一応主人に聞いてみました。
お弁当の準備は全くしていなけれど、朝食と全く同じメニューでよければお弁当持ってく?と。
じゃ、せめて君の大好きな青唐辛子のピクルスを添えてあげるわ。
マンションの大規模修繕工事。外では足場解体作業が進んでおります。