そして、ぶり大根をぺろりと平らげるだけでは飽き足らず、その煮汁で作った高野豆腐そぼろ
・・・我ながら何たる貧乏性。貧乏性と笑わば笑え・・・いえ、笑わないで。指摘されると凹みます。
と言いながら、このぶり大根の煮汁を使って更なる貧乏性料理を作ってしまった。
そぼろを高野豆腐で作るってだけでも充分なのに、あろうことか初のチャレンジ “豚もつ” を使って。
“ぶり大根の煮汁” で “豚もつ” を煮込んでしまいました。もつ煮込みです。あ゛ーーーー!
本日の朝食にした “もつ煮丼” を冒頭に持ってきてみましたー!これもあまり美しくはないけどね。
ミスター臓物の主人とは異なり、実は私あまり臓物系が得意ではありません。
結婚前に至っては、生涯私が口にすることはないであろうと思っていた食材のひとつでもありました。
主人がどうやらこの類が好きであるらしいということを察知し、トリッパやらから慣らし始めたのです。
あら、でもこのもつ煮込み美味しいわ!
ぶり大根の煮汁に名古屋っぽく赤味噌を少々追加し、ひたすら煮込んでみましたの。
一緒に煮込んだ大根なんて・・・まぁとろっとろ。
おかげで、ぶり大根の煮汁は跡形もなくなくなりましたとさ。
- 手順も何もありません。ひたすら煮込むだけ。
下処理済みの豚もつを使いました。たっぷりの熱湯でさっと茹でこぼして笊にあけます。
こんにゃくは竹串等で全体をつついてから、お茶碗の縁等で小さめにちぎります。
大根は厚さ一センチ強のイチョウ切りにして下茹でをしておきます。
もつ・こんにゃく・大根・全体が充分浸かる量のお水・千切り生姜をお鍋に合わせ入れます。
ついでに前日主人が飲み残した赤ワイン・発酵唐辛子の自家製調味料(スープ辺りに登場) 等々、手当たり次第適当に追加しましょうか。
中火にかけ、煮立ったら弱火に。アクは丁寧にすくい取りましょう。
大根が透き通った感じになってきたら、ぶり大根の煮汁も加えます。りっぱな煮こごり状態。
キッチンペーパーで落し蓋をし、後は煮汁が殆どなくなるまでことこと弱火で煮込みます。
焦がさないよう、時々鍋底から大きく混ぜてあげて下さいね。
最後に赤味噌を溶き入れ、みりんを加えます。軽く煮て火を止め、このままひと晩おいて味をなじませましょう。結局4時間近く煮込んで火を止めました。
翌朝、お鍋をうんと弱火にかけます。ハチミツを少量加え、全体に火を入れて出来上がり。
今回はハチミツでなく根尾の伯母特製の梅シロップを使いました。
定かではありませんが、仕上げにこれをすると冷めた時の脂分がそれほど気にならない気がするのです。気のせいかもしれませんけどね。
お願い・・・ドン引きしないで下さい。
主人がいたく気に入った様子なのが、嬉しくもあり悲しくもありちょっと恥ずかしくもあり。複雑だわ。
本日のお弁当は、ぶり大根の煮汁シリーズで参りましょうか。
ぶり大根の煮汁で炒りあげた “高野豆腐そぼろ” で2色のそぼろご飯。
- 卵にみりん・お砂糖・お塩を加えてよく溶き混ぜ、ぽろぽろのそぼろ状になるよう菜箸を4本使って炒りつけます。
これを高野豆腐そぼろと共に、十六雑穀を加えて炊いたご飯の上にあしらいます。
おかずには、自家製里芋を塩麹で煮っ転がしに。
銀杏と変わらぬほどの小さな小さな里芋・・・自分で育てたものはこんなんでも捨てられないのです。
- 小さすぎる里芋は、皮をむくのもひと苦労。
そこで、最初に皮ごと下茹でしてから冷水にとり、つるりと皮をむいてから煮っ転がしに。
たっぷりのお水・里芋を火にかけ、里芋がやわらかくなるまで5〜10分茹でます。これを冷水にとり、熱がとれたらザルにあけます。手でつるっと皮がむけますよ。
皮をむいた里芋・薄皮をむいた銀杏・軽くレンジで下茹でした人参をお鍋に合わせ入れます。
鰹だし・塩麹を加えて落し蓋をし、煮汁が殆どなくなるまでゆっくりと煮含めましょう。
問題の自家製里芋、どれだけ小さいかって言うと・・・はい、主人。お箸で摘んでみて。
本日のスープは、主人が大好きな梅干し風味で。
- 鰹だし・梅干し・お好みの具を火にかけて煮込むだけ。
途中で梅干がやわらかくなってきたら、箸で崩して種を取り除きます。本日は蕪とマイタケ。
こうして約1週間近く楽しませてもらったぶり大根。煮汁の一滴も残すことなく完食とあいなりました。
朝ご飯はがっつり食べないとね。
主人が嬉しそーに “もつ丼” を最後に残していたのが印象的でした。
いい年してその癖はおやめなさいと言うのに・・・困った人だこと。
朝降っていた雨が止んだと思ったら、今度は強風。
悪天候の中、私は歯医者に行ってきます。月にいちどの定期健診、今年最後の歯医者さんです。