『僕、もぅ料理はしない。どぅみぃ(私のこと)に作ってもらうことに決めたんだ。
僕が何時間もかけて作るのと同じクォリティでどぅみぃはちゃちゃっと作っちゃうんだもん。凹むよ。
お肉でも調味料でも食材調達は僕に任せて、どぅみぃに作ってもらうことに決めた。』
『今週末はシュークルートを作るよ!翌日はカルボナーラを作るよ!』
・・・おいおいおいおい、以前より意欲的になっているではありませんか。どーゆーことだ。そんなワケで、“主人曰く私の為にリフォームした快適なキッチン” は只今主人が占領しております。
リースリングやら缶詰ザワークラウトやらを並べ、主人は嬉しそー。料理に取りかかっております。
世界一不味いトムヤムクン・世界一不味いチキンソテー・塩より辛いチキンソテー
・・・記憶に新しいこれら料理、これらを上回るK点越え料理が出来ないことをただ祈るのみ。
- 主人の料理風景を見ていると喧嘩になるので、私は別室へ。
本日は、今までの主人の料理でもUPしようかしらね。
これはいつの写真かしら。
多分、主人の “チキンソテー向上計画 初回 2回目” の最終日だったんじゃぁないかしら。 『付け合せ野菜も主食も僕が全部やるから、どぅみぃ(私のこと)は見てて』・・・と。
カウンター越しの私に、ブロッコリーの軸をおつまみによこす余裕っぷり。
ただ、せっかく2週に渡って塩胡椒のみでチャレンジしてきたチキンソテー・・・急きょバルサミコ酢ソテーにしちゃったのよね。ここが主人の特徴でもあり残念なところ。
大人しく塩胡椒にしておけば大成功だったのに。
ただ、チキンソテーの出来に主人が凹んでいたことだけは鮮明に憶えております。
で、これで “チキンソテー向上計画月間” が終了したはずだったのに・・・
確かこの翌週もチキンソテーだったのよね。 あ、これ美味しかった。憶えてる。じゃが芋のグラタンを付け合せにしたんだっけ。
ほほほ、これ私が作ったんだったっけ。
この翌週、主人は 『もぉチキンソテーは飽きた!』 と宣言したんだっけ。
『チキンはもぉいい、これからはボークだ!』 と。
- ポークソテー + バルサミコ酢ソースにチャレンジした主人。
この時、生焼けの豚肉を食べさせられた記憶が消えません。悲しい記憶が消えません。
そして翌週。
- 『僕はバルサミコ酢ソースなんて本当は好きじゃないんだ!』 と主人。
『どぅみぃ、喜んで。今週はマスタードソースだよ。ポークソテー マスタードソースだよ』 と。
恐ろしく不味かった69のバローロ、そして恐ろしくくどかったマスタードソース・・・
この辺りから、週末になると私が腹痛を訴えるようになりました。
そしてこの日の料理が “僕は料理を諦めました宣言” を主人にさせるきっかけに。
この料理を境に、主人は自分に料理の才能がないことを痛感したのだとか。
- いいえ、私は決してそんなむごいこと口にはしませんよ。
だって、料理をする主人をカウンター越しに見るのは好きだもの。嬉しそうに料理をする主人は愛らしいもの。キャベツとキャラウェイでちゃちゃっとおつまみも作ってくれるしね。
見てごらんなさいな、このぱりっとした皮! Louis Jadot・チキンソテー・主人の大好きなポテトのピューレ・・・
これで良いじゃない。 君のスペシャリテはこれで良いじゃない、これ以上に何を望むの? ・・・え?何々。この時のじゃが芋のピューレは失敗作だったと。
主人は今、シュークルートの製作にとりかかっております。
豚バラ肉やらベーコンやらじゃが芋やらが散らかっております。
・・・あ、またお腹が痛くなってきた。