2012年10月24日

“あけびの唐蒸し” と “あけびジャム”

朝夕はもちろん、日中も冷える日が多くなって参りました。冬支度にもそろそろ本腰入れないとね。
そんな折、深まる秋を実感するこんなお土産を主人が持って帰ってきましたよ。

わーい、あけびー!

何故かしら・・・何故かしら・・・
私の中での “あけびの位置づけ” って、幼少期通学路脇に自生していた桑の木の “桑の実” と同等なのよね。兄らは口の周り紫色にして摘んでは食していたけれど、私はどーしても受け入れられず。
あけびも、『あの濃厚な果肉が美味しいんだよねー』 との意見に私は・・・・・・・・うーん、理解不可能。

味に関してはよく理解できない “あけび” ですが、やっぱり見た目が良いじゃない?
蔓にぶら下がるあけびを見るのも好き、無造作に袋に入れて主人が持って帰ってくれるのも好き。
確か数年前は主人が職場に置きっ放しにして、あけびが黒ずんじゃってたんだっけ・・・
今年はまぁまぁ綺麗な状態でやってきたあけび・・・どうせなら楽しく美味しくお料理してみよっと!





とまぁこんな調子で、今朝は、あけび料理に取りかかったのですが・・・
まずはあけびの皮を使って。
ほら、どこの郷土料理だったかしら・・・お頭つき鯛のお腹に、卯の花を詰め込んで蒸す “唐蒸し”。
あれ、あけびでもいけそうじゃない?

ほーら、いけた!



  • あけびは中の果肉を取り出し、綺麗に洗ってザルにひろげ水をしっかりと切っておきます。

    その間に、あけびに詰める卯の花の用意をしておきましょうか。
    具は何でもお好みのもので。
    今回は胡麻油でじっくり炒めたみじん切り玉ねぎを筆頭に、少量の発酵青唐辛子味噌 (スープ辺りの記述に登場) ・面取りした人参や大根の切れっ端・刻んだ舞茸・銀杏等々。
    味付けは、鶏肉と根菜の煮汁を利用。お醤油を足し、やや濃い味に仕上げるのがポイント。

    卯の花が炊き上がったら、茶こしを使ってあけびの内側に片栗粉を薄くふります。あけびに卯の花を詰めて口を爪楊枝で留め、表面にもう一度茶こしを通して片栗粉をふりましょう。
    深めのお皿に並べ、充分に蒸気の上がった蒸し器に。

    水滴があけびに落ちないよう、蓋を布巾で包んで中火で蒸すこと15分。
    蒸し上がったあけびを別皿に移しますが、すごくやわらかくて崩れやすいのでそっとそっと。

    あけびを蒸した時に出た蒸し汁を小鍋に移し、水溶き片栗粉でとろみをつけてソースに。
    蒸したても美味しいけれど、冷めて味がなじんでからもなかなかの美味しさ。
    味や食感は、うんとやわらかく煮た “ナス” って感じかしら。とにかく美味しいのです。










あけびの果肉を使ったジャムは、朝食のあたりでお話するとして・・・と。
折角のあけび料理ですもの。それに合わせ、本日のお弁当は久しぶりにご飯ものと参りましょうか。
本当にお久しぶり・・・主食はアボカド巻きですよ。






あけび料理が地味なので、主食のアボカド巻きは彩りを意識してキャベツで巻いてみましょうか。
アボカドとキャベツのグリーン・海苔の黒、このコントラストがが綺麗でしょ?
  • キャベツはしんなりするまでレンジ加熱し、ザルにひろげて色よく冷まします。
    芯のかたい部分を包丁の柄等でたたき、巻きすの上にひろげたラップの上にひろげましょう。この上に海苔をおき、酢飯を均一にひろげます。

    アボカドはくし型に切って少量のレモンをまぶします。
    丁寧に包丁でたたいた梅干し・鰹節・少量のお醤油をよく混ぜ合わせ、アボカドと一緒に酢飯の上に並べます。
    手前からきっちり巻いたら、もう一度ラップでしっかりと包み直します。巻きすでしっかりと固定し、輪ゴムで3箇所程度を留めてそのままご飯と具がなじむまでしばらくおきましょう。

    ラップごと包丁で切り分け、ラップをそっと外してお弁当箱へ。
    ラップごと切る場合は、パンナイフをさっとお水で湿らせて切ると綺麗ですよ。



今朝は、ついあけび料理に夢中になってしまって・・・
スープは無しなのよ、主人。ごめんさー。










あけびは本来、中の白い果肉を食べるものだ・・・と記憶しております。
我が家に貰われてきたあけび、その白い果肉はジャムになってしまいましたよ。

あけびバナナジャムです。
バナナの存在感がありすぎて、あけびがどう効能をもたらしめているのかはスルーして下さい。
でもバナナだけの味ではないことは確か。とろーりゆるーいジャムです。



  1. あけびの果肉は190g程度。
    完熟したバナナ 180g (小2本) ・三温糖 50g・鞘を半分にカットしたカルダモン 3〜4粒・レモン果汁 大さじ1と共にお鍋に合わせ入れ、限りなく弱火に近い中火にかけます。
  2. フォーク等であけびとバナナを崩しながら、全体が煮立ったら弱火に。焦がさないよう鍋底からしっかりと混ぜながら、うんと弱火でとろみがつくまで10分ほど煮ましょう。
    うんと粗めのザルで漉してあけびの種を除き、キルシュ 大さじ1〜2を加えて出来上がり。

    仕上げにキルシュって組み合わせは、我ながらなかなかの物だと思ったのですが・・・
    何よりもまず、あけび種周りの果肉がきっちり取れているのかが怪しい。
    ちょっと勿体無い感が残る仕上がりでした。
    もうちょっとさらっとした果物と合わせても良かったかも。





でも、作っちゃったものは仕方がない。美味しく食べてしまえばそれで全て良し。
今朝はこのあけびバナナジャムを使って、アボカドトーストと参りましょう。




  • 無塩タイプの発酵バターを室温に戻してクリーム状に練り、刻んだドライレモンをたっぷり加えて混ぜ合わせます。これをパンにぬっておきましょう。
    アボカドにレモンをふりかけ、あけびバナナジャムを加えてフォーク等で適当につぶします。

    これをパンにたっぷりのせましょう。色がうっとりするほど綺麗でしょ?
    200度に予熱したオーブンで18〜20分。
    表面にこんがり焼き色がつくまで焼けば出来上がり。甘いアボカド料理もアリなのです。






あけびの唐蒸し、あけびバナナジャムのアボカドトースト・・・これは一体なに料理ってのかしら。

でも、これであけびを大量に頂いた際のお料理の方向が決まりました。
あけびの唐蒸し、意外とクセもなくて上々の出来でありました。

ただ・・・ちょっとジャムは改善しないとね。
もうちょっと種周りが綺麗に取れると嬉しいのだけど。もう一回くらい、主人貰ってきてくれないかしら。

posted by しんさん at 14:24 | Comment(0) | お弁当日記 おからを使って | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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