2012年10月18日

弘法芋の黒胡麻和え

基本的にお料理は好きなのですが、たまにはどーしてもお料理したくない朝だってあります。
かと言って、朝食を蔑ろにしたりお昼カップラーメンだけなんてイヤ・・・主人の為でなく私の為にね。

そんな時は、何も考えずに進行するお料理をぼけーっとしながら作ります。
お弁当にこれは不向きだとか、昨日作ったから今日はやめようとか、面倒なことは一切考えません。
消費したい食材をつらつらっと目の前に並べ、一気にヤッつけます。で、出来上がったのがこれ。

なーんだ、今日もじゃが芋か・・・と思いきや!
違うんですよ。これ、ちょっとだけじゃが芋と違うんですよ。これ、 『弘法芋』 ってんですよ。


根尾の伯母が住む辺りでは、これら伝統野菜とされているものの多くが日常的に食されております。
伯母がよく作ってくれる 『弘法芋のエゴマ和え』 は、私の大好物。じゃが芋とはちょっと違った “ぷつっ” とした食感の皮付き弘法芋が、ちょっと甘めのエゴマ衣に合って本当に美味しい。

この辺りのスーパーで調達不可能なエゴマは使えないけれど、黒胡麻なら気楽に使えるものね。
根尾の伯母が持たせてくれた 『弘法芋』 を使って、今朝は黒胡麻和えを作ってみましたよ。





  • これが弘法芋・・・発芽しておりますが弘法芋ですよ。

    見た目はじゃが芋なのですが、じゃが芋とはちょっと収穫時期が違うのと、その硬さが特徴。
    炒める時は、最初に茹でてから炒めないと食べられる状態にならないのだとか・・・
    綺麗に洗い、皮つきのままたっぷりのお水と共に中火にかけます。煮立ったら火を弱め、やわらかくなるまで20分ほど茹でましょう。

    弘法芋を茹でている間に、黒胡麻衣の用意です。
    黒胡麻は香ばしく乾煎りし、すり鉢に移してしっとりするまでj根気よく擂ります。
    ここに白味噌・合わせ味噌・こぼれ梅 (みりん粕)・だし醤油等々お好みの調味料を加えて更に擂り混ぜ、必要ならばみりんで和えやすい状態にのばしておきましょう。
    ちなみに伯母が作る “弘法芋のエゴマ和え” は、赤味噌使用なので真っ黒 且つ甘めです。

    弘法芋がやわらかくなったらザルにあけ、発芽していればその部分を大胆に切り落とします。皮はむきません。むいちゃダメです。
    大きなものは食べやすいよう包丁で切り、和え衣で和えれば出来上がり。

    しばらくおいて和え衣と弘法芋がなじむと、更に美味しくなるのです。
    伯母の味には全く以て敵うものではありませんが、これはこれで美味しいのです。











弘法芋が茹で上がる頃には、憎たらしい主人のことも少しは許してあげようかなって気になるもの。
あら、なーんだ・・・単に夫婦ゲンカしていただけなのね、そうなのよ。
いつものようには参りませんが、ふたり分のお弁当も一応は出来上がりましたよ。

  • クレソンは軸部分だけを使って。やわらかな葉っぱ部分は、明日に使い回し致しましょ。
    縦に裂いたシイタケと一緒にさっと湯がき、レモングラス塩で和えただけ。

    人参のきんぴらは、ゴーヤの醤油漬けの漬け汁で。
    麦味噌に漬け込んである自家製唐辛子をプラスして、ピリ辛仕上げとなっております。






ちらっとお弁当箱の隅っこに見えるのは・・・まぁ!秋ですこと。粉吹き銀杏ですよ。
母親の職場近くにイチョウ並木がありましてね、仕事中に銀杏を拾ってきたんですって。
そして仕事中に銀杏を洗って、職場の軒先で干しておいたんですって・・・何やってるんですか、母。











こうして今朝も、じゃが芋消費メニューが出来上がったのでありました。
あ、今朝はじゃが芋ではなく弘法芋でしたけどね。

只今、マンションの大規模修繕工事が大胆に施行されております。
数日前から足場の組立てが始まり、マンションを含めた近辺は見慣れた景色とは全く違う状態に。
色々な規制を促す通達が出され、日中はかなりストレスフルな状態です。

なので日々工事が始まる前の早朝は、ほんのひと時カーテンと窓を開けられる貴重な時間。

小雨降る中、屋根でくつろぐ若鳥一羽・・・厭きもせず30分以上も観察する私も私だわ。

posted by しんさん at 16:09 | Comment(2) | お弁当日記 じゃが芋を使って | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
母上様のお気持ちたぶんよく分かります!

先々週実家から栗が到着したときそわそらしてしまって仕事が終わるまで待てず仕事そっちのけで渋皮煮を作ってしまいました!

恐らく今日一日そわそわしてしまって仕事が手につかなかったであろう旦那様に寛大なお心を!おやすみなさい!
Posted by 清宮 at 2012年10月18日 22:07
こんにちは、清宮さん。

く・・・栗の渋皮煮ときましたか!
なんてまぁ、手間も時間もかかるチョイスをされる殿方なのでしょう。
もう尊敬のため息しか出ません(笑)
“芝居浄瑠璃芋たこ南京”ではありませんが、栗嫌いな女性ってあまりお見受けしませんものね。
奥さま、大喜びだったことでしょう・・・うふっ^^

ロマンチックな清宮さん、宅の主人はその日1日ばりばり仕事をし、夕ご飯も人の分までもりもり食し、サッカー日本敗北に悔しがり、有意義に過ごしておりましたのよ(笑)
情けは不要・・・と行きたいところですが、仰せの通り寛大に参るといたします♪
Posted by しんさん→清宮さんへ at 2012年10月19日 13:04
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。