2012年05月24日

『お菓子作り一年生』 から。気になっていた “ロワイヤル・オ・シィロ”

ルフレーブとスペインをこよなく愛するワイン仲間のT氏。
いつの事だったかしら・・・主人の為に、と濃厚なデザートを作ってきて下さったことがありました。

大量の卵黄・お砂糖だけで作ったというそのお菓子は、スペインの伝統的なお菓子なのだとか。
マンゴープリンのような外見・・・ぱくりとひと口食べた瞬間、未だかつて体験したことのない世界にいざなわれたのでありました。そしてもちろん主人はその濃厚なデザートの虜となったのでありました。

その日以来、折にふれT氏のデザートがいかに濃厚で美味しかったかを口にする主人。
明日は主人の誕生日。T氏のデザート再現を試みて、本日のお弁当はこんなん作ってみましたよ。

・・・いつもの “食材ありき” の一品ですけどね。

春巻きの皮が数枚残っておりましたので、カップを作って卵液を流し込んで蒸し焼きにしてみました。
T氏のデザートに比べると100分の1程の濃厚さもありませんが、今後の改善によっては面白いものが出来るかもしれません。










T氏のデザートを頂いた際、そのレシピを聞いて思ったのです。

『おぉ!それはまさに あれ じゃぁありませんか!』

今をさかのぼること30年と少々前。確か中学生だったのかしら、私。
その表紙の美しいケーキに魅せられて手に取った一冊の本、『お菓子作り一年生』

主婦の友社から昭和56年発行というこの本、一年生とは名ばかり。ハイレベルなお菓子も満載。
当時は実家にオーブンなどありませんでしたし、食材も今ほど流通しておりませんでした。
大人になってお金を稼いで、オーブンとオーブンが置けるキッチンを手に入れて、この本に載っているようなケーキを焼くんだ!と日々ページをめくっておりました。私の美術書であり憧れでありました。

この本に載っていたオーブンを使わずに出来るお菓子は、殆ど試してみました。
が!ひとつだけ・・・どーーーーーーしても作る気にならなかったお菓子。
それが 『ロワイヤル・オ・シィロ』 ・・・T氏のレシピを聞く限り、まさにそれ。卵黄とお砂糖のお菓子。

ふんふん・・・当時は考えられなかったけれど、今なら濃厚なプリンってことで受け入れられるかも。
我が家の事情により、材料や手順に若干の変更は否めませんが作ってみることにしましたよ。
えぇ、もちろん朝からね。





【春巻きの皮でカップを作りましょう】
  • オーブンは180度に予熱しておきます。
  • 型に溶かしバターを薄くぬっておきます。型の縁部分も忘れずに。

  1. ミニ春巻きの皮を使用しました。4辺の真ん中にそれぞれ切れ目を入れ、カップの形になるよう型に敷き詰めます。春巻きの皮が重なる部分は、溶かしバターを糊代わりにして。
    別の型をこの上に重ね、ぐっと押してカップの形を固定させましょう。

  2. はみ出た部分を外側に折り込み、形を整えます。重石をして180度のオーブンで8〜10分焼きましょう。オーブン庫内から出して冷ましておきます。






【フィリングを流し入れて蒸し焼きにします】

  • 本では、全卵 1個に対して卵黄6つで紹介されておりました。
    今回は小さなエッグタルト風にしたかったので、その1/2量で。全卵 1個に対し卵黄 3つ。この時点で違った物が出来るのは道理ですが、それに加えレモンの皮をミントにしてみたり。
    しかも終盤にさしかかったところで、オーブンの温度が 『低温』 としか表記されていないことが発覚。昔は今ほどオーブンも高性能じゃぁなかったからね。

  1. カイザも丁寧に取り除き、卵をよく混ぜ合わせます。
  2. お砂糖 75グラム・お水 50CC・ミント 2枝を弱火にかけ、蓋をして時々お鍋を揺すりながらとろみがつくまで10分ほど煮詰めます。
    お箸の先にシロップをちょっとつけてお水の中に落とすと、散らずにシロップが丸い球状になって沈んでいく状態がベスト (昔の本は、こぉゆぅところ丁寧に教えてくれます)
    ミントを取り除き、このミントを刷毛代わりに春巻きカップの底にぬっておきましょう。

  3. シロップの粗熱をとり、溶き卵に少量ずつ加えて混ぜ合わせます。
    シロップが熱いと卵に火が通ってしまうし、冷えているとシロップがかたまってしまいます。
    これを茶こしを通して春巻きカップに流し入れ、表面の泡を丁寧にすくいとりましょう。刷毛で寄せてスプーンですくい取るとうまくいきます。
  4. 鉄板にキッチンペーパーを2枚重ねて敷き、3を並べます。

    熱湯を周囲に注ぎ、弱火で30〜40分蒸し焼きに・・・とありましたので、悩んだ結果150度に予熱したオーブンで40分間蒸し焼きにしました。
    串を刺して何もついてこなければ出来上がりです。











要改善の主食は別にして・・・と。
完璧にお菓子が主食のお弁当でも、2品+スープは作るのです。

  • ひと品は、有り合わせのカポナータ風。
    前日お水に浸しておいたひよこ豆をやわらかく煮て冷ましておき、その茹で汁+トマト+赤ワインビネガーで有り合せ野菜をことこと煮込むだけ。クミンソルトが味付けのポイント。




  • ディルとカッテージチーズ・こぼれ梅 (みりん粕) を使った簡単サラダ。
    カッテージチーズとこぼれ梅を同量、ここにやわらかな葉っぱ部分だけを刻んだディル (少々フェンネルが混入しておりますが) ・ハーブ塩を加えて混ぜます。
    薄切りにしたセロリ・色よく茹でて軽く醤油洗いした菜の花を加えて和えれば出来上がり。




  • 本日のスープは、カリフラワーと酒粕のミルクスープ。
    熱湯でふやかした酒粕・スープストックを火にかけて酒粕を煮溶かし、牛乳・塩麹・下茹でしたカリフラワーを加えます。煮立てないようにうんと弱火でことこと煮て仕上げます。











そして出来上がったのがこちら。本日のお弁当であります。

主食の 『我が家風ロワイヤル・オ・シィロ (出来損ないロワイヤル・オ・シィロとも・・・)』 は、お恥ずかしながら型から取り出すことが出来ませんでした。焼きあがったらすぐ出すべきだったのね、あぁ!

でも、また春巻きの皮が余った時には作ってみよう。
さ、明日は主人の誕生日。なにか気のきいた食材でも調達して参ろうかしら。

posted by しんさん at 15:53 | Comment(6) | お弁当日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お菓子作り一年生の本を探していてこちらのブログを拝見しました。涙が出てくるほど大変懐かしく読ませていただきました。高校生位の頃、よく母にこの中のお菓子を作っていたものですが、引っ越しの際にこの本を紛失してしまいました。大変不躾なお願いとは存じますが、もし可能ならば、しん様の本を有償でコピーさせていただけないでしょうか。
Posted by 中里玲子 at 2017年12月25日 09:45
初めまして、玲子さん。

ふんわり心が温まるコメント、ありがとうございます。
お菓子作り一年生、今読んでも良い本ですよね。
古き良きレシピ本と申しましょうか。
玲子さんのお申し出、もちろん喜んでお受け致しますよ。

お教え下さったメールアドレスに私のメールアドレスをお送りしましょうか?
そちらに玲子さんのご住所をお送りくだされば、早急に本そのものをお送り致します。
コピーなりなんなり、どうぞお気のすむようになさって下さい。
その後またお手数ではありますが返送してくださるというのはいかがでしょう。

但し、そこら中にしみも落書きもあって汚い本ですので驚かれませんように。
有償などとおっしゃらず、どうぞどうぞお気のすむまで。

もしくは、ご指定くださったページをPDFで玲子さんのアドレスにお送りするという主人の案もございます。
どうぞお好みの方で。
私としては前者の方が好みですけどね(笑)

2017年の最後、嬉しいご縁に感謝します。
温かな年末、年越しをお送りくださいね。
Posted by しんさん⇒中里玲子さま at 2017年12月25日 13:26
初めまして
お菓子作り一年生の本を探していて、表紙の写真を見て懐かしく思いました。
私もボロボロになるまで使用していましたが紛失してしまいました。
なかでも「スフレタイプのチーズケーキ」(お湯を入れて焼くタイプ〉が大好きでよろしければ材料の分量だけ教えていただければ嬉しいです。
大変勝手なお願いで申し訳ありません。
急ぎませんのでメールしていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
Posted by 武藤 文子 at 2018年08月17日 10:21
初めまして。
お菓子作り一年生、今見ても良い本ですよね。

「スフレタイプのチーズケーキ」
当時私は小六〜中1くらいで、家にはオーブンもなく、黄金色に輝くこのチーズケーキは憧れでした。

ご希望の分量、このチーズケーキの写真と共にお送りしようとスキャンを試みたのですが、悲しいかな、本が古くでつながっているのもやっとな状態。
スキャナーで圧をかければ、木っ端微塵は免れないでしょう。

もっと良い方法もあるのでしょうが、申し訳ありません、私の精一杯です。

https://drive.google.com/open?id=1IJr0Yo_s_kd-6-dnPMRGPa2o2Wbuf1H8

https://drive.google.com/open?id=1eYsv7fttCQRxh27Cba8L3nIS8L8gWI_K

https://drive.google.com/open?id=1BYwDSkjMOKqcYESxJA_c2FSG8oCHqCjX

上記をそれぞれコピー、ペーストしてご覧下さい。
見開き1ページの画像、チーズケーキ2種の画像、合計3枚の画像です。

うまく見られなかったり、文字が不鮮明でしたらどうぞご遠慮なく今一度コメントを。
思い出の共有が出来ると嬉しいのですが。
Posted by しんさん⇒武藤 文子さま at 2018年08月19日 14:38
しんさま

こんにちは

レシピありがとうございました。
よくわかります。

本当に嬉しくてありがたいです。

私にはこのケーキが一番です。
画像を見てこれこれと思ってしまいました。


お忙しい中お手数をお掛けしました。

大切に残しておきますね。

すぐに対応していただき感謝の気持ちでいっぱいです。


                  むとう
                 
Posted by 武藤 文子 at 2018年08月19日 18:14
こんにちは、文子さん。

そんなに喜んでいただけるなんて、
そして嬉しいお礼のコメントまで。

昨日まで実は目の調子があまりよろしくなく、
誤字脱字を心配致しておりました。
クリアな視界でコメントを拝見致しております。

私も久しぶりに古き良き時代のお菓子を作りたくなりました。
嬉しいコメントをありがとうございました。
Posted by しんさん⇒文子さんへ at 2018年08月21日 15:46
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