今年で4年か・・・後輩猫の “ソメ” はすっかり家族の一員として馴染んでおります。
毎年この日は、サクラが大好きだったものを作って彼を偲ぶのが恒例です。
ささ身・ヨーグルト・茹で卵・マグロのお刺身・海老・・・うぅーん、今年は何を使って何を作ろうかしら。
悩んだ結果、こうなりました。
失敗いたしましたが “卵豆腐” でございます。サクラの大好物でありました。
蒸し物苦手な私ですが、ちと度胸試しに今年は卵豆腐にチャレンジ・・・そして撃沈。とほほ。
難しいのよねー、苦手なのよねー、茶碗蒸し等々この類の料理って・・・ “す” だらけさ。
でも意外と手順は簡単だったし、今年の夏は卵豆腐に凝ってみようかしら。
“す” は立ちましたが、手順そのものには問題ない筈。今後の課題は “火加減” でしょう。
流し缶を持っておりませんので、17センチ×17センチの正方形ケーキ型を使用。
【作り方】
- 角型の大きさに合わせてクッキングシートを敷いておきましょう。
- 角型がすっぽりと入る大きめのお鍋を用意し、蓋を布巾で包んでおきます。角型の下1/3程度がお湯に浸かるようお湯を沸かしておきます。
- 卵をよくときほぐし、その倍量のだし汁と合わせて裏ごし器で漉します。
今回は卵 4個を使用。ときほぐした状態で丁度200ccだったので、だし汁は400ccに。 - 裏ごしした卵液を用意した型にそっと流し入れ、表面の泡をスプーンで丁寧に除きます。
これを充分に蒸気の上がったお鍋に入れ、すぐに火を弱めて約20分蒸しましょう。
竹串を刺してみて、卵液がつかなければ蒸し上がりです。
でも、頂いた美味しい美味しい卵を使ったので味は合格です。サクラも喜ぶことでしょう。
だし汁 3・薄口醤油 1・煮切りみりん 1の割合で合わせたところに、煮切り酒とお塩少々を加えて八方だしに。本日はこの分量で煮立てたところに “コシアブラ” を加え、煮浸しにして添えてみました。
もちろん卵豆腐も八方だしも、うんと冷やして召し上がれ。

昨日から、蒸し暑さすら感じる陽気です。うんと冷やした卵豆腐が嬉しいお昼ご飯。
じゃ、練習の意味も込めて “かき揚げ” なんざ作ってみましょうか。
- サイドメニューはかき揚げ2種。
具は千切り人参を筆頭に、ひとつは “コシアブラと干し海老” の組み合わせ。もうひとつは、 “コリアンダーと乾煎りしたスライスアーモンド・ハーブ塩” なんていかがかしら。
コシアブラもコリアンダーも、サラダスピナーでしっかりと水切りをしておくのがポイント。
それぞれの材料をボールに合わせ入れたら、先ずは薄力粉を全体にしっかりとまぶします。その後でよく冷えた炭酸水を少量ずつ加えて混ぜ、かき揚げ生地にします。
木べらと菜箸を使って成形し、170〜180度に熱した揚げ油の中へ。
私は多めの油を使っての揚げ焼き仕様ですが、意外と上手くいくものです。
これからの季節、お出汁を張った冷たい麺は嬉しいもの。
春先に頂いた桜風味のひやむぎが残っていたので、筍の姫皮・梅干しと共に。
実は昨日の “辛子蓮根” にも、粉辛子を使いたいって他にサクラを偲ぶ背景がちゃんとあるのです。
おでんか何かを食べていたのでしょうね、私。
くれーくれー、何かくれー、人間の食べているものは美味しそうなんだー、何かくれー
・・・いつもの調子でサクラがねだります。
あまりのしつこさに、練り辛子をちょいっとサクラの鼻先に持っていった私。もちろん、練り辛子の強烈な匂いでサクラは当然瞬時に拒否すると思ってのことでしたが・・・・・・
可愛そうなことをしました。今でも心が痛みます。
よほど私は彼にとって信頼し得る人間だったのでありましょう、ひと口で練り辛子に食らいつく彼。
お互いに一瞬凍りついた後・・・
・・・本当に申し訳ないことをしました。
黄色いヨダレを垂らしながら、家中を走り回るサクラにどうしてやることも出来ず・・・
その後、私はサクラの使用人と成り下がったのでありました。とさ。