“黄身時雨 (きみしぐれ)” を挙げる方も多いのではないかしら。
ほろほろっとした食べ心地のお饅頭、その表面がほろほろとひび割れていて中の餡がちらほら・・・なんとも美しくて美味しいお饅頭です。もちろん私も大好き!
先日作った大豆餡が冷凍保存してあったので、今朝はその黄身時雨にチャレンジよ!
無謀でありました。初めての黄身時雨は、まったく時雨れることなく蒸し上がってしまいました。
ホント、和菓子って難しいわねー。
主人曰く、『美味しかったー、今日のお団子』 ・・・ 団子なんだそうです。ただの黄色い団子。
ちなみに中の餡はと申しますと・・・
発想は良かったのではないかしら?ほろほろっとした黄身生地の中からねっとり甘い干し柿なんて。
そうよ、技術が伴わなかったってだけのお話よ。
え?もちろんお弁当の主食ですよ、この黄色い団子が。おやつじゃぁなくってよ。
黄身入り干し柿入りの黄色い団子の作り方・・・えぇ、再チャレンジする時の為の反面教師としてね。
以下の分量で、やや小ぶりな黄色い団子4つ分。
- 大豆餡は110グラム。
耐熱性ボールに入れ、500Wのレンジでラップをしないで3〜4分加熱します。途中様子を見ながら3〜4回取り出してはかき混ぜ、ほろほろっとした状態になるまで水分をとばします。
これをバットにひろげ、冷ましておきましょう。 - 茹で卵の黄身 (1個分) を取り出し、1と一緒に裏漉しします。
ここに上新粉 5グラムを加えてさっくりと混ぜ込み、様子をみながら生の卵黄を少しずつ加えて黄身時雨生地を作りましょう。
おそらくここで、生の卵黄 1個分を入れてしまったのが時雨れなかった理由でありましょう。
ひび割れて成功するも否も、きっとここら辺りの水分量がカギとみました。次回要改善。 - 自然解凍した干し柿は、横半分に切って種を除いて形を丸く整えておきます。
2の黄身時雨生地を4等分して丸め、手の平で平らにのばして干し柿を包み込みましょう。
これをクッキングシートの上に並べ、充分に蒸気の上がった蒸し器に並べ入れます。
水滴が落ちないよう蓋を布きんで包み、強火で蒸すこと10〜15分。
・・・時雨れない黄身時雨の蒸し上がりです。
成功しても否でも、蒸したてはほろほろでとっても崩れやすいのです。そのままの状態でしばらくおき、冷めてからそっと取り出しましょう。
ここしばらく、何故だか週末になると雨模様の日が続きました。
それ故、例年よりかなり遅いじゃが芋の植え付けとなりましたが昨日無事に済ませて参りました。
で、その時見つけたのが “つくし” ・・・ほんの数本ですけどね。
ルッコラ・千切り人参・帆立の貝柱と一緒に、春の香り満載のかき揚げなんてどうかしら。
- 珍しいでしょ?我が家で揚げ物だなんて。春の山菜を見ると、無性にかき揚げが食べたくなるのです。ほんの少量のつくしだって、かき揚げにすれば輝いて見えるでしょ?
つくしは袴を除き、一晩お水に浸けてアク抜きをしてからザルにあげて水を切りましょう。
かき揚げの衣には、黄身時雨で残った卵をよく混ぜて。昨日作った “えのき氷” を凍った状態のままここに加え、半解凍状態で混ぜ込みます。
後は薄力粉・お塩をひとつまみを加えてさっくりと混ぜ、しっかりと水を切ったつくしとルッコラ・千切り人参・2〜4等分した貝柱を加えてさっくりと合わせます。ついでにパセリもどっさり。
やや低めの温度で、からりと揚げれば出来上がり。
そんなこんなで本日のお弁当は、時雨れなかった黄身時雨が主食なのよ。
春のかき揚げは、つくし・ルッコラ・帆立の貝柱・パセリがどっさり。えのき氷でさっくりです。
スープはシイタケと白ネギのポタージュですよ。鰹だしと塩麹で優しい味付け。
そして朝食。
かき揚げを天茶風に。てんこ盛りです。上品な天茶からは程遠いです。
光の加減で彼独特のブルーがあまりよく分かりませんが、加藤 委 (つぶさ) さんのお茶碗で。
今朝の干物はぐじですよ。身がほろほろ、大好きなお魚のひとつ。
今週末辺りはお花見かしら、主人。ベランダのチューリップもすくすくと成長しております。