幸い翌日は春分の日。祝日なのを良いことに、文字通り2人ともが1日を寝て過ごしました。
主人に至っては、春分の日を22時間寝て過ごしたという驚異の記録まで達成して。寝太郎だわ。
しかしそのおかげで、なんとか2人とも復活いたしました。
量は控えめながら、今朝はしっかりとお弁当も作りましたよ。
病み上がりって、無性に甘いものが食べたくなるのよね。なので、かような主食はいかがかな? 久しぶりに作りました、切り餅で作る簡単大福。今回は、栃餅 (とちもち) ver.ですよ。
伯母が住む “根尾” では、栃の実がとってもポピュラー。よく栃餅を作っては皆に振る舞うのです。
気の遠くなる程の工程を経て食される栃の実、愛情込めて作られた根尾の栃餅は本当に美味しい!
今回は、中の餡にもちょいとこだわってみました。
包丁で切ったので (この類は糸で切るのが一番なのです) 、いまいち断面が美しくありませんが・・・ 分かりますか?これ 。。。 え、白餡? 。。。 うぅーん、ちょっとだけ惜しい!!
これ、大豆で作った “大豆餡” なのです。
ただ残念なことに、使ったお豆さんが “大豆” なのか “青大豆” なのかが怪しい。
栃餅と同じく、根尾の伯母が持たせてくれた “自称青大豆” なのですが、ネット販売等で見かける青大豆ほど青々していないし、さほど普通の大豆と味の違いもないのです。
何かで、“青大豆から餡は可能だか、大豆では成分的に無理” と言うのを見かけたこともあるしね。
ただ、この餡すごーく美味しいの!しかも、栃餅の風味にぴったり!今度伯母にも食べてもらおう。
白餡にほんのり栗っぽい風味が合わさって素朴になった感じ?・・・この表現が言いえて妙だわ。
うんと美味しい大豆 (または青大豆) 餡で、うんと美味しい栃餅大福が出来ました。
青大豆なのか大豆なのかは、この後に続く写真を見てどうぞご判断下さいね。
【大豆餡なのか・・・青大豆餡なのか・・・以下の分量で仕上がりは300グラム程】
- 乾燥青大豆 100グラムを洗い、たっぷりのお水に10時間以上浸けておきましょう。
ややこしいので、伯母に敬意を表して今後は青大豆に統一しておきます。
- 浸け水が減っていたらお水を足し、浸け水ごと強火にかけてアクを除きながら煮立てます。
火加減をやや強めの中火にし、途中出てきたアクを丁寧にすくい取りながらそのまま8〜10分間煮立ててザルにあけましょう。鍋をざっと洗って青大豆を戻し入れます。
再度たっぷりのお水を注いで中火にかけ、煮立ったら火を弱めてお鍋がことこと微笑む状態で80〜90分。途中出てきたアクは、丁寧に取り除きましょう。
お水が減ったらお水を差し、青大豆が水面から顔を出さないように気をつけて。
青大豆が指で簡単に潰れる程にやわらかく茹でて、茹で汁に浸けたまま粗熱をとりましょう。 - 青大豆の粗熱が取れたら、薄皮をむきます。
薄皮の黒い部分をそっと指先で押し出すようにすると、簡単にするりと皮がむけますよ。
あまり強く押すと大豆が潰れてしまうので要注意。茹で汁は後ほど使います。捨てないで。 - 3をバーミックスでピューレ状にし、丁寧に裏漉ししましょう。
バーミックスに負担がかからないよう、必要に応じて茹で汁を大さじ1〜2加えて下さいね。 裏漉しした青大豆に お砂糖 100グラム・お塩 小さじ 1/4を加え、やや弱めの中火で練り混ぜます。今回は殆ど煮詰める必要はなく、お砂糖を煮溶かす程度で火から下ろしました。
必要ならば煮詰めてお好みのかたさに仕上げて下さいね。
ほっくりとした素朴な “自称青大豆餡” ・・・ とにかく栃餅との相性が良いのです。
やや栗餡寄りの風味も伴い、とても美味しい餡に仕上がりました。ちなみに餡は前日仕上げ。
さて、栃餅で作る大福さんですが・・・
青大豆餡にスペースを費やし過ぎたようですね。ちょいと端折ってしまいましょう。
参考にさせていただいたレシピはこちら →
さくさくっと、分量・手順・その他をどうぞ。以下の分量で、小ぶりな栃餅大福 6つ分です。
- バットに片栗粉を敷いておきます。
- 青大豆餡を30グラムずつにして丸めておきましょう。
- これが根尾の栃餅です。1切れ約90グラムのものを2切れ使いました。
冷凍してあったのを自然解凍し、適当な大きさに切ってさっとお水にくぐらせてから耐熱性ボールに移しましょう。
500Wのレンジでラップをしないで先ずは1分加熱し、ざっと混ぜて更に1分加熱します。 - この後の過程は、参考にさせていただいたレシピ通り。
ただしお餅の量に伴って、分量は 『お水を100CC・お砂糖を大さじ1』 に変更致しました。 - そして早々と仕上げに参りましょう。
ひろげておいた片栗粉の上に、成形した栃餅を次々と並べていきます。
たっぷりと片栗粉を全体にまぶしてから余計な粉をはたき落とし、台の上で形を整えながらハケで余分な粉を落として仕上げます。 すごい!本当にやわらかな大福に仕上がりましたよ!!
病み上がりの本日、ささやかですがお弁当。
- 栃餅で作る大福さん、餡は青大豆餡で。
栃餅と青大豆餡の相性の良さにびっくり!これは根尾の伯母も知らないわ、きっと。 - 冷蔵庫の中に残っていた和えものにちょいと火を入れて。質素です。
- スープは人参と生姜のポタージュです。病み上がりにはこの上なく嬉しいスープ。
『お腹空いたー』 とホザきながら起きてきた主人。
そうね、病み上がりなら尚のこと朝食はしっかりと食べなくてはね。
- 栃餅大福で使った片栗粉・・・バットにひろげ、餅取り粉として使ったヤツね。
そのまま捨てるなんて、貧乏性が許しません。
鰹だしでやわらかく煮た冷凍里芋をつぶして片栗粉と合わせ、素朴な里芋餅に。
そして朝食の主食にしてしまいましょう。
丸めた里芋生地を極少量の胡麻油をひいたフライパンでこんがりと焼き、冷凍里芋を茹でた鰹だしにみりんを合わせてじゅっと注ぎます。とろりと煮詰めて充分からめて出来上がり。
私はお洗濯に精を出す祝日明けの病み上がり。今日が晴天で本当に良かったー! シーツから何から何まで洗って、我が家の小狭いベランダは只今ぎゅうぎゅう詰め状態です。
晴天なのは良いけれど、春らしい強風が吹き荒れる本日。ちと心配。
それにしても・・・
主人の1日22時間睡眠って、たとえ体調が悪かろうがどうなのよそれ。やっぱ寝太郎だわ、君は。