“さ、明日は春分の日でお休みだもの。なに飲む?” いつもならこぉくる筈の主人に元気がない。
“僕、風邪かなぁ” ・・・ それでも夕食をぺろりと平らげた主人に、さほど心配もしませんでした。
が!!!まさかその後、2人同時に発熱するとは・・・
熱に対し、異様なまでの強さを誇る私はまぁ良しとして、主人は完全にノックダウン。
夜の8時頃からベッドに入り、翌日お昼2時頃までトイレにも行かず爆睡・・・異様だわ、偉大だわ。
方や熱に強い私。
ベッドを抜け出してはあっちうろうろ・・・本を読んだり・・・録画を見たり・・・落ち着かないしお腹も空いた。
冷蔵庫をのぞくと、数日前に作った “サンフルーツのコンポート” が。
そうね、これを使って何か作りましょう。熱があっても食べやすいもの・・・うん、やっぱりこれね。
コンポートに粉寒天を混ぜてみました。サンフルーツの寒天寄せですよ。
サンフルーツのほんのりとした苦味が、何故だか今の体調にはこの上なく嬉しいの。
実はこのフルーツ、サンフルーツとは呼んでおりますがそれも確実ではあらず。
毎年お正月を過ぎた辺りから、どこからともなく我が家にもらわれてくる柑橘類であります。
甘夏?サンフルーツ?八朔?
・・・よく分からないのです。ただひとつ確実に言えることは、あまり美味しいものではない、と。
とにかく酸っぱくて苦味も強い。ジューシィーと言うには程遠いその果実。外皮も厚いし薄皮も厚い。
実は今回も、豊橋Dさまのブログ “バニラ風味の文旦のコンポート” をこの謎の柑橘類 (一応サンフルーツってことで) オマージュしたものの売れ行き悪し ・・・ 悲しいかな、今に至るといったところ。
もちろんバニラビーンズなんて高級食材を使うつもりも端からなく、さてどうしたものかとお家の中を見渡せば・・・あら、あったじゃない!東洋のバニラビーンズとも称される “パンダンリーフ” が!
これと、少し残ったNoilly Prat (ノイリープラット)で良いんでない?
- Noilly Prat (ノイリープラット)・お水・適当に切ったパンダンリーフ・ハチミツをお鍋に合わせ入れ、弱めの中火にかけてハチミツを煮溶かしましょう。
ハチミツは味見をしてみて “うん、甘い!” と納得できる量で。
ここに薄皮をむいたサンフルーツを加え、再び沸騰したら弱火に。
お鍋の大きさに合わせてカットしたクッキングシートを落とし蓋にし、ことこと10分ほど煮てそのまま冷まします。完全に冷めたら保存容器に移し替えて冷蔵庫へ。
よく冷やして味をなじませて召し上がれ。
こうしたワケで、遣っ付けのサンフルーツコンポートでしたが・・・まさかこんな風に役にたつとは!
粉寒天って本当に便利。
今年の春分の日は、一歩も外に出ることなく終わりそうです。
特に主人に至っては、文字通りほとんど1日寝て過ごしたって感じ。
よくもまぁあれだけ寝ていられること。床ずれ出来るわよ。
たった今、実家の母から夕方のウォーキングがてら何か持ってきてくれるとのメールがありました。
そう言えば、さっきほんの数分起きてきた主人が言っていたっけね。
“僕さぁ、今日の夕ご飯はあっさりしたものがいいな。あ、でも天丼なら食べられるかな?食べたいな”
・・・あなた、偉大だわ。