2012年02月17日

揚げずにお手軽・・・小アマゴの南蛮漬け

清流 “根尾川” の畔に住む根尾の伯母。
釣りの季節には、ご近所の太公望が天然のアユやらイワナやらを届けてくれるという羨ましい環境。

・・・にも関わらず、根尾の伯母は川魚があまり好きではない様子。
でも、そこは田舎で暮らす常識というもの。『食べないから要らない』 と断るなんざ、許されません。
太公望が差しだす川魚をにっこりと受け取り、自家製野菜やらお手製煮物なんぞをお返しに。
それが田舎の法則でもあるのです (・・・少なくとも根尾の伯母周辺はそうなのです) 。

そして、根尾の伯母に嫌われてしまった川魚たちがどうなるかと申しませば・・・

いらっしゃいませ!

川魚が大好きな我が家ですもの。
川魚に止まらず、猪・鹿・時々熊 (!) ・・・あらゆる物が、伯母宅の冷凍庫から里子として我が家に。

先日、伯母宅に遊びに行った際もどっさりと里子を預かってきましたよ。
猪でしょ、鹿でしょ・・・任せて頂戴!見事に料理して平らげてみせませう。先ずは、このアマゴから。










冷凍保存されておりました、これら小さな小さなアマゴたち。
この小アマゴ、太公望が丁寧に丁寧にワタを除いて届けてくれるそうです。

伯母お勧めの食べ方はフライ。
でも自宅で滅多に揚げものをしない私は、伯母のアドバイスに背いて “小アマゴの南蛮漬け” に。
揚げてはおりませんが、とても美味しいのです。

揚げない小アマゴの南蛮漬け・・・揚げないから、お手軽だしヘルシーですもの。
“主人のダイエットの為よ” と聞かば、主人のこと大好きな伯母のことだもの。きっと許してくれる筈。



【揚げない小アマゴの南蛮漬け】


  • アマゴをキッチンペーパーに挟んでしばらくおき、表面の水気をしっかりと除きます。
    更に少量のお塩をふってしばらくおき、表面に浮き出た水気をしっかりと拭き取りましょう。




  1. アマゴの下ごしらえをしている間に、漬け汁の準備をしましょう。

    ネギはぶつ切りにし、網に並べてじっくりと焼いておきます。ミョウガの甘酢漬け・さっと茹でこぼした柚子皮は千切りに。これらをタッパーに合わせ入れておきます。

    鰹だし・薄口醤油・お酢・お酒・みりん・ハチミツ・小口切りにした鷹の爪・千切り人参。
    以上をお鍋に合わせ入れてひと煮立ちさせ、更に細切りにしたシイタケを加えてさっと火を通します。ネギ等を合わせ入れておいたタッパーに流し入れ、ひと混ぜしておきましょう。

  2. 下ごしらえしたアマゴをバットに移し、極少量の胡麻油をふります。これを優しくアマゴ全体にまぶし、片栗粉→強力粉の順にまぶしましょう。
    優しくはたいて余分な強力粉を払い落し、キッチンペーパーの上に並べてレンジ加熱します。
    今回は7〜10センチ弱の小アマゴが15匹。様子をみながら、500Wで3分加熱しました。

    これを、オリーブオイルをひいたフライパンで両面焼き色がつくまで焼きましょう。

  3. 用意した漬け汁のネギ等を端に寄せ、焼けた小アマゴから次々と漬けていきます。
    寄せたネギ等をアマゴの上にひろげ、味が充分にしみわたるようにしてしばらくおきましょう。

    揚げなくても充分美味しい “小アマゴの南蛮漬け” の出来上がりです。
    ひと晩漬けておくと、更に美味。頭も骨もがぶりとどうぞ。











  • 本日のお弁当は、この “小アマゴの南蛮漬け” を主役にしてみましたよ。



    主食はおにぎりさん。
    さっと茹でこぼしてみじん切りにした柚子・刻んだ根尾の伯母特製の沢庵・炒り白胡麻を炊きたてご飯に混ぜ込んで、小さな小さなひと口サイズのおにぎりさんに。

    スープは、白菜ザワークラウト・人参・シイタケ・たっぷりの刻みネギのスープ。
    材料をフォンで煮込んだだけ。











そして非常に残念な朝ご飯。



  • 白菜の古漬けで作る粕汁は、奥深い味でとても美味しいのです。

    が!写真手前にちんと写っております謎の物体・・・こ、これは?と首をひねる主人。
    あのぱりぱりと香ばしい八つ橋のような風貌。
    いつぞや鏡餅で作った “揚げないおかき” を、根尾の伯母に持たせてもらった栃餅で作ろうと致しましたら。。。あらら?ちっともふくらみませんよ。しかもまぁ堅いこと堅いこと!

    たまり醤油をからめてみましたら、まぁ食べられないことはない・・・と。
    『うん、香ばしくておいしいよ』
    ばーりばりぼーりぼりと食べる主人、なんて優しい人なんだ。良かったら私の分もお食べ。

posted by しんさん at 16:43 | Comment(2) | お弁当日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
しんさん、おはようございます。

あらなにかしら、ちょっと前の記事にコメントがって不思議に思っていらっしゃるかもしれませんね。

でもこの南蛮漬けがあまりにおいしそうで。
きっとアマゴもアマゴ冥利につきると喜んでいますよ。

私は未知の食材に出会うと好奇心がムクムクわいて、期待がワクワク高まるのですが、
そのまま食べにくいものや手のかかる食材ほど、
しんさんの料理魂にメラメラと火が点くのではありませんか?

『任せて頂戴!』ってきっぱり言えるって本当に素敵。

鹿や猪だけでなく熊(!)まで料理してしまうしんさんって実にあっぱれです。
Posted by 梅* at 2012年02月23日 17:56
こんにちは、梅*さん。

NHKで放送されております “美の壺”という番組・・・草刈正雄氏のちょっとトボけた進行役が好きで、特に見るものがない時はチャンネルを合わせる番組のひとつなのです。 

昨晩のテーマは 『梅』
改めて梅の美しさの謎に触れた気がしました。梅*さんが大好きなお花だとおっしゃる気持ちに、うんうんと力強く頷いては見ておりました^^

さて。
アマゴって、地味な川魚の中でもさほど注目を浴びる類のものではありませんが良いものですよね。
そんなアマゴに注目されるとは・・・ふふ、残り1回分のアマゴ、何にしようかしら。

確かに・・・栃餅・アマゴ・田舎ジビエ・地元野菜等々、はてさてこれは一体全体どぉ料理するのかしら?って食材には期待とワクワク感が募りますね。
そしてそれは、梅*さんのお便りに登場する何気ない画像に関しても同じこと。
見たことのない野菜たち、そして見慣れぬお料理たちにいつも主人共々ワクワクしております。
最近の我が家のお料理が、梅*さんの影響を大いに受けていることは確実。そしてもちろん英会話や音楽も。

梅見月とはいい、今年は異常な寒さのせいで梅の開花が遅れているそうです。
それでも間もなく春ですね。愛らしい山菜が楽しみな季節です。
Posted by しんさん→梅*さんへ at 2012年02月24日 14:26
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