そして案の定、母は言いました。『あのねぇ、お母さんお願いがあるのよ。』 ・・・ ほれ来たっ!
母の願いというのは、知人に貰った “サンフルーツ” を何とかしてほしいとの事でありました。
このサンフルーツ、皮はかたい 酸っぱい そしてかなりの苦味・・・母の嫌いなフルーツのひとつ。
でも断らないのが彼女の性。実家の玄関先に、あるわあるわ!段ボールいっぱいのサンフルーツ。
そんなワケで、こんなん作ってみましたよ。
ちょうど明日はバレンタイン。なかなか良いタイミングなのではないかしら?どぉ、主人。
いつぞやの柚子ピールと同じ手順です。
シロップで軽く煮立たせては半日おき・・・を数回繰り返し、最後に乾燥させるだけ。
グラニュー糖の代わりにチョコレートでコーティングすれば、ほら!立派なバレンタインver.よね?
主人、ひと足早いバレンタインよ。材料費はかけませんでしたが、愛情はてんこ盛りなのよ。
【サンフルーツのオランジェット 〜 まずは下茹でから】
- サンフルーツはよく洗ってヘタを取り除いておきましょう。
表面の水気をしっかり拭き取って重さを量り、その6〜8割程のお砂糖を用意しておきます。
今回サンフルーツが980グラムありましたので、お砂糖は600グラム用意しました。
サンフルーツをたっぷりのお水と共に強火にかけ、2〜3分煮立てて茹でこぼします。
これを時々お水を換えながら、2〜3時間お水に浸けておきましょう。
サンフルーツが浮いてこないよう、ザルや落とし蓋等で重石をして下さいね。 - サンフルーツの水気をしっかりと拭き取り、厚さ1センチ弱にスライスしましょう。
これをお鍋に移し、たっぷりのお水を注いで強火にかけます。煮立ったら弱火にし、落とし蓋をして40〜50分程ことこと茹でましょう。ザルにそっとあけ、水を切っておきます。
【サンフルーツのオランジェット 〜 お砂糖を加えて煮て参りましょう】
- 大きめのお鍋にたっぷりのお水を注ぎ、計量したお砂糖の1/3量を加えます。中火にかけてお砂糖を煮溶かし、下茹でしたサンフルーツを加えましょう。
今回このサンフルーツの量だと、お水は1500CCくらいだったかしら。とにかくたっぷりです。
アクを丁寧に取り除き、煮立ったら弱火に。お鍋を優しく揺り動かしながら煮汁を充分にからめ、そのまま2〜3分煮立てて火を止めましょう。落とし蓋をして半日〜1日おきます。 - 1のお鍋を弱めの中火にかけ、更に1/3量のお砂糖を加えます。
お鍋をゆっくり回しながらお砂糖を煮溶かし、同じく弱火で2〜3分煮立てて火を止めます。
落とし蓋をして、半日〜1日おきましょう。 - 最後のお砂糖を加えて参ります。
2のお鍋をうんと弱めの中火にかけてお砂糖を加え、ゆっくりゆっくりお砂糖を煮溶かしながら煮立てます。同じく2〜3分煮立てて火を止めましょう。落とし蓋をして半日〜1日放置。 - ここからは、サンフルーツを取り出して煮汁だけを煮詰めて参りましょう。
サンフルーツをそっとザルに取り出し、弱火で煮汁が2/3量程度になるまで煮詰めます。
サンフルーツをそっと戻し入れ、シロップを充分にからめて火を止めましょう。
そしてしつこいようですが、またまた半日〜1日放置。 - 最後にもう一回サンフルーツをザルに取り、シロップがハチミツ状になるまでうんと弱火で煮詰めましょう。サンフルーツを戻し入れ、お鍋を傾けて煮汁を全体に回しかけながら数分煮立てます。そして最後の
“半日〜1日放置” ・・・ サンフルーツの苦味が程良く残っております。
【サンフルーツのオランジェット 〜 いよいよ仕上げですよ】
- じっくりシロップを含ませたサンフルーツ。
平ザルの上にクッキングシートを敷き、表面がしっとりとした状態になるまで天日で干しましょう。朝ベランダに出し、夜は冷蔵庫の中へ。天候にもよりますが、今回は2日間干しました。
ほらほら・・・美味しそうに仕上がりましたよ。
程良い苦味が感じられます。サンフルーツの苦味が苦手な方には、ちょっと厳しいかも。 - 最後にチョコレートをコーティングして出来上がり。
チョコレートを50〜60度の湯せんにかけて溶かし、チョコレートの温度が40度程度になったら湯せんを外します。シナモンパウダーを加え、混ぜながら26度程度まで冷ましましょう。
サンフルーツをチョコレートにくぐらせ、縁をパレットナイフでそっとなぞって形を整えます。
クッキングシートの上に並べ、チョコレートがかたまるまでおけば出来上がり。
・・・最後まで読んで下さってありがとうございます。そしてお疲れ様でした。
どうかしら、母。これでサンフルーツ、5〜6個は消費したわよ。
ホワイトチョコver.も作ったのだけれど、うぅ〜ん・・・やっぱり普通のチョコレートの方が好きだわ。
。。。一日早いけれどね。