京都俵屋さんに泊まり、翌日は桂離宮〜京都ゑリ善さん・・・雅な女子会でありました。
俵屋さんの夕食、その器も含め非の打ちどころなどありません。完璧です。流石です。
翌日の桂離宮。以前より訪れたい場所のひとつだったのですもの、春夏秋冬行きたい程だわ。
そしてゑリ善さん。おふたりにくっついていけるなんて・・・果報者も良いところだわ、私。
素晴らしい1泊旅行だったワケですが、今回最も目から鱗だったものは俵屋さんの朝食。
えぇ、今回も迷わずぐじを選択いたしました(笑)・・・あれだけ次回は鮭だと誓ったのに・・・
・・・って、違うのです。干物じゃぁないのです。
朝のお膳にそっと添えられておりました副菜のひとつ、“ピーマンの煮びたし” だったか “ピーマンのきんぴらさん”だったか・・・特に甘長とか万願寺とかじゃぁなかったと思うのです。
でも、これがものすごくものすごくものすごーく抜群に美味しかったの。
煮びたしときんぴらの区別もつかんのか!とか言わないでくださいね。
とにかく美味しくて、日が経つにつれどんな料理方だったか自信がなくなってきたのです。
なんてことない食材で作る極めて日常的なお料理、これがこんなに美味しいなんて!
流石俵屋さん、流石京都、流石おばんざい・・・あの味が忘れられません。
で、私なりに作ってみました。自家製ピーマンの煮びたしです。
なんてったって種が飛び散る・・・千切りしようにもなかなか言うことを聞いてくれないし、たまに飛びきり辛い辛い子がいるのも嫌いな理由のひとつ。
畑で採れたピーマンも、新聞紙に包んでずっと野菜室で眠っておりました。
でも、俵屋さんの朝食を食べて思ったのです。
そぉか、ピーマンって美味しいんだ!しかも格別に美味しいんだ!!
初心に戻り、基礎通り作ってみました。種もヘタも丁寧に丁寧に除き、出来る限り丁寧に丁寧に。
- 鰹だし 2カップ・みりんと薄口醤油 各大さじ1.5・お塩少々。
以上を中火にかけてひと煮立ちさせ、冷ましておきましょう。 - ピーマンはヘタと種を丁寧に除き、繊維に沿って細切りに。これを熱湯でさっと茹で、冷水にとって色良く冷まします。ザルにあけておきましょう。なんて綺麗な緑色!
- 冷めた鰹だしにしっかりと水を切ったピーマンを浸し、落とし蓋で軽く重石をして数時間おきます。削りたての鰹節を散らして召し上がれ。
当たり前ですが、俵屋さんの味を再現というわけには参りませんでした。
でも、初心に戻って丁寧に作ったピーマンの煮びたしは本当に美味しい。
なんてことない食材で丁寧に作るお料理の美味しさ、俵屋さんは当り前のことを教えてくれました。
俵屋さんにまたお泊まり出来るよう、主人には元気でうんとこさ働いてもらわないとね。
あ、主人・・・夕食の後は、もちろん柚子湯も用意できましてよ。