先日遊びに行った際、隣のおじさんが段ボールにいっぱい収穫してくれましたよ。
知人にお裾分け出来る立派な柿ならば良いのですが、残念ながらそれはそれは器量悪し。
小さい・お顔はシミだらけ・種いっぱい・・・無理だわ、これは差し上げられないわ。
そんなわけでこの段ボールいっぱいの大量のチビ柿たち。さぁさぁ、どぉしましょうか。
・・・で、思いついたのが “あのお方” が作っておられた “チャツネ”
へぇ〜っ!チャツネ=マンゴーだと思っていた私には目から鱗。なら柿でも作ってみまひょ。 おっ、良いじゃぁ〜ん!
敢えてピューレ状にせず、柿の姿を残す仕上がりにしました。
カルダモンやシナモンその他のスパイスが効いて、なかなか私好みの仕上がりです。
え?ジャムとコンフィチュールとチャツネの違い?これはジャムではないのか?・・・と?
知りません。ジャムかもしれません。
でもチャツネなんです。作った本人が言うのですからチャツネなんです。
お水を使わずスパイスをぴりりと効かせた柿のチャツネ。
チャツネにしてしまえば器量悪しの柿だって人さまに差し上げられる・・・かな?
時間さえあれば、非常に簡単に出来上がる保存食です。
お家の中が、スパイスの香りと甘い香りでいっぱいになりますよ。
【材料と作り方】
- 皮や種等を除いた正味1キロ強の柿で作りました。
柿は縦4つに切ってからヘタと皮を除いて横薄切りにします。これをお鍋に移し、柿の5割重量のお砂糖をふりかけて半日〜1日おきましょう。時々お鍋を揺り動かしてお砂糖を柿全体にまぶしてあげて下さいね。
半日もすれば水分が柿の上まで上がってきます。
この時、あれば赤ワインを加えても。写真は赤ワインなしのバージョンですが、飲み残しの赤ワイン 150CCを入れて煮込んだチャツネもとても美味しゅうございました。 種の多い柿を薄切りにする場合、縦4つに切って皮をむいたらすぱっと種の真ん中辺りから切る感じで横半分に切ってしまいましょう。
こうして、先に種を爪楊枝等で取り除いてから薄切りにした方が楽ちんですよ。
- 水分が充分上がってきたら第2ステップへと移りましょう。まずはスパイスの準備を。
ナツメグは適量をすりおろします。
カルダモンは莢を縦半分に切り開いて中の種だけを使いましょう。クローブ・ホールの黒コショウと共にすりつぶしておきます。3種とも5〜7粒程度で充分。
- 後はことこと煮込んで参りましょう。
お鍋の中に、赤ワインビネガー 50CC ・ バルサミコ酢 大さじ1 ・ 準備したスパイス類 ・ シナモンパウダー 小さじ1/2 ・ お塩 小さじ1/2を加えて中火にかけます。
出てくるアクを除きつつ、煮立ったら火を弱めはひたすら2時間〜2時間半煮込むだけ。 ほぉ〜ら、美味しそうに仕上がりましたよ。
これがまた酸味のあるライ麦パンと相性の良いこと良いこと。
塩気の強いチーズにのせて食べても美味しそう! ささ主人、ワインを開けて頂戴な。カルフォルニアのピノなんか良いのではない?
赤ワイン入りと赤ワインなし、それぞれ1キロ強の柿 × 2でこしらえた柿チャツネ。
ビンに真空保存する必要はあったのかしら。
週末、主人とお料理しながらちょこちょこ飲む時なんかに活躍しそう。
きっとすぐなくなっちゃうわね。