いや・・・それどころか彼がそこに居るということが、もはやひとつの風景となっておりました。
紹興酒。言わずと知れた中国の醸造酒です。おそらくお土産で頂いたものでしょう。
未開封のまま棚の中でどれだけの月日を経てきたのでしょう、彼は。
飲まずとも、せめてお料理に使いましょう。そうよ、いくら何でもそろそろ使ってあげましょう。 なんて思っていたところに・・・
おぉぉっ!Oおくさまからクロネコのお使いが!おぉぉっ!な、なんとまぁ立派なシジミ!
紹興酒にシジミと来りゃぁ、目指すは決まったも同然。
台湾屋台の味、シジミの紹興酒漬け・・・これですよ、これ。絶対これ。 こんな立派なシジミだもの、これを作らないテはないですよ。
よくあるのは、少量の熱湯で口を開かせたシジミを煮切った紹興酒+醤油に漬けるってやつ。
でもね、シジミラヴァ〜のワタクシだもの。そんなレシピには屈しません。
え?火通っているのこれ。え、このシジミ生?え、違うの?・・・ってくらいの微妙ぉ〜な状態のシジミを、煮切りもしていない紹興酒の存在ばりばりのタレにがっつりと漬け込みます。
そうしますと、それはそれは美味しくてしかもヘヴィ〜なシジミの紹興酒漬けが完成します。
ほんの少し開いたシジミの口をえいやっ!とこじ開け、トゥルッと身をすするのです。
これは美味しい!正にシジミと紹興酒。私は芋焼酎が欲しくなります。
何気に加藤 委さんの青白磁鉢。シジミの黒が、透けるような委さんの青によく映えます。
Oおくさまが送って下さったそれはそれは見事なシジミ。どれくらい立派かってぇと・・・ どうですか、この大きさ!この肉厚っぷり!
十三湖のヤマトシジミなんですが、7月から8月が産卵時期なんですって。
昔から「土用のしじみ」「夏採りしじみ」とか言って、身もパンパン、栄養価も高く、身を食べるにはサイコーなんだそうです。
ちなみに、真冬の「寒しじみ」は、寒いのでシジミがアミノ酸を溜め込むことから、ダシを取るシジミなんだそうですわ。シジミの旬も色々有るんですねー。
・・・以上。Oおくさまからの為になる情報。さすがお詳しい!
さすが私、野性のカンが冴えておりますわ。
【シジミの紹興酒漬け・ヘヴィ〜ver.】
今回は、シジミ600グラムで。
シジミに慣れていない方、体の弱っている方はご遠慮くださいね。
私たち夫婦は、普段より鍛えられた消化酵素を持ち合わせておりますので・・・
- しっかりと泥を吐かせたシジミをキッチンペーパーに包み、冷蔵庫で1時間ほど放置します。これでシジミの旨味がぐっと増すんですって!知らなかった。 ちなみに、泥を吐かせる時あまり長時間水に浸けておくのもアウトなんだそう。ダシが抜けてしまうんですって。3〜4時間が目安とか。色々勉強になります、Oおくさま。
- 紹興酒とお醤油 各1カップ ・ 生姜の千切り・ニンニクの薄切り・小口切りにした鷹の爪 各適量。以上を合わせておきましょう。今回ほんの少し花椒も入れてみました。
- 大きめのお鍋にお水をたっぷりと入れ、中火にかけます。全体をゆっくりかき混ぜながら、60度まで温めましょう。ここにザルに入れたシジミをザルごと投入します。シジミの口がほんの1〜2ミリ開いたらすぐに引き上げ、水を切って2の漬け汁に。 2時間後から食べられるそうですが、私は冷めたら冷蔵庫に入れ翌日までおきます。爪楊枝や爪の先でシジミの口をこじ開け、おしぼりを用意してトゥルッっとどうぞ。 但し、下戸の方・体調のすぐれない方・シジミと相性の悪い方は気をつけて下さいね。
この60度のお湯ってレシピは、確か平野レミさんのだったかと思うのですが・・・
大昔のPC引っ張り出して見つけたメモ書きだったので、あまり自信はありません。 海の日の本日、海を思わせる委さんの青白磁・・・とヤマトシジミ。
Oおくさま、素敵なプレゼントありがとうございました。これで土用を乗り切ることが出来ます。
いただきもののシジミを、棚の中に眠っていた紹興酒を使ってさらっと台湾屋台の味にしてしまうなんて、さすがしんさん。
惚れ直してしまいました^^
繊細な器もしんさんらしくて素敵です。
これまでいつもどうしようどうしようと迷って買わずに来た紹興酒を買ってみようかしらんなどと思う梅*でございます。
お恥ずかしながら、冷戦中で暗雲が立ち込める我が家だったのですが・・・梅*さんのメッセージが和解へと導いてくれましたよ。
ありがとうございます^^
紹興酒でなければあの味にならないのよね・・・といった類のお料理は多々あれど、さて1本買うとなると勇気が必要ですよね。うんうん。
開封した紹興酒、早々に使い切るべく方法を考えねば!
P.S.
先日、どうゆう訳か梅*さんが私の夢の中に登場しましたよ。夢の中で梅*さんは、昆虫博士でいらっしゃいました。なぜだか畑を一緒に耕すというとんでもない役を梅*さんにさせてしまいました・・・懺悔します(笑)