2010年11月27日

かりんを食そう 前編〜かりんの水飴風

この時期、大きなお家の主庭・前庭なんかで ひと際目を引く黄色い 『かりん』 の実。
この大きな縦長の 『かりん』、私には未知の味。手にしたことは勿論、食したこともなし。

先日の農協朝市にて。おや?陳列棚にちんちんっと並ぶ図体のデカいこいつは・・・!!
そんなワケで、所在なさそぉ〜に佇んでいた 『かりん』 の実。我が家にやって来ましたよ。

そして、こんなん作ってみましたよぉ〜っと!

なんの着色もしておりませんよ、これ。かりんを煮詰めただけの自然の色ですよ。
『かりんの水飴』 です。


幼少の頃、兄や妹は冬になるとよく風邪をひいては喉をやられておりました。
そんな時、父親が大きな缶からくるくるっと巻きとっては彼らに手渡していたのが水飴。

勿論それは、気休めに喉の痛みを和らげる為の極々普通の水飴だったのでしょう。
でも、すりおろし林檎やお粥さんが憧れだった風邪もひかぬ丈夫な私には神々しかった。
私も水飴くるくるっと巻いてほしかったの。ま、自らこっそり巻いては食べていたけどね。


そんな憧れの水飴。本格的なものではないけれど良いんじゃない?
喉に良いとされるかりんを使った水飴です。
この時期喉の調子が芳しくない主人に・・・毎朝くるくるっと割箸にひと巻き。自分にもひと巻き。










これが花梨の実。キンモクセイの香りがひと段落した頃によく見かけるでしょ?

初めての花梨。まずは、その実のかたさにびっくり仰天!兎に角かたい!!
瑞々しいとは決して口が裂けても言えない果肉。そしてその香りにもびっくりさ。
フルーツの香りってよりお花の香りがします。



【花梨を茹でて漉しましょう】
  1. 花梨を綺麗に洗い、皮つきのまま縦 6等分して種とヘタを取り除きます。どんどん変色していくので、切ったそばからお水に浸けていきましょう。

    ここ重要です!除いた種とヘタは捨てないで。二重にしたガーゼに包みます。
  2. これを更に縦 4等分して薄い櫛切りに。大きめなお鍋に移して 全体がかぶるくらいのお水・ガーゼに包んだ種とヘタと共にやや弱めの中火にかけ、煮立ったら少し火を弱めます。ことこと40分〜1時間煮だします。途中、アクが出たら取り除きましょう。

    これを目の細かい網や漉し器で漉します。その際、しぼると仕上がりの色が濁ってしまいます。絞らないよう自然に自然に・・・その間、私のようにお出かけしちゃいましょう。



【花梨を煮た上澄み液をひたすら煮詰めましょう】
  1. さて、花梨を煮て越した上澄み液の重さを量りましょう。その30パーセント重量のお砂糖・ガーゼに包んだ種とヘタと共に、ひたすら煮詰めて参ります。

    だんだん鮮やかな色へ変わっていきます。とろみがついてきたら種とヘタを除きます。
  2. これを更に煮詰めます。一気に煮詰める必要はありませんよ。少し煮詰めたら火を止めてお出かけし、また帰ってきてから煮詰める・・・ってのもアリ。

    私はここまでしっかり煮詰めましたが、これだとかなりかための水飴になります。花梨はペクチンが非常に豊富なので、ここまで煮詰めずとも充分水飴風になりますよ。


煮詰めた花梨液をほんのちょっとお箸につけ、水中に落としてみます。
はらはらっと糸状になって落ちていくのを目安としましょう。

左がまだ熱いもの。冷めると右のように。
種やヘタを一緒に煮るのは、そこにペクチンが豊富に含まれるという理由もあるそうです。










冷蔵庫に入れてひと晩経つと・・・

ね、ね?水飴よねこれ。
麦芽糖とかブドウ糖とかは使っていないけれど、水飴って言っちゃっても良いわよね?
ちょっと懐かしい水飴。ついつい割り箸でこねこねしちゃうのは、私だけじゃぁないハズ。

花梨エキスがたっぷりだもの、主人の喉にもきっと良いハズ。
夜中の3時半にイビキの和音で起こされたって、投げた枕を投げ返されたって・・・
大切な彼だもの。ゲホゲホしている姿は忍びないもの。



こぉして格闘した初めての花梨。あれ?じゃ、あの大量の実はどぉなったの??
・・・そぉよ、そぉよね。あの実を捨ててしまっては、自らを貧乏性と名乗ることは不可よね?

もちろん見事に使いましたよ。でもそれはまた明日のお話に。だってお腹空いたんだもん。
愛妻を3時半に起こしておいた主人は、ひとりすやすやと夢の中。
起きたらちゃんと花梨水飴ひと巻きするのよ。じゃ、アタシ実家で朝食食べてくるわね。



posted by しんさん at 07:42 | Comment(0) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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