2009年10月17日

秋の食材に挑んでみました

今さらですが、我が家には 色々な食材が 舞い込んできます。
もちろん 心の底から 喜んで 受け入れられるモノもあれば、むむむ・・・と 思うもモノも。

でも、頂いたものには 必ず 自ら 挑みます。主人と 美味しく 食べられるよう、工夫してみます。
なんてったって 楽しいから

今回 やってきた 食材・・・がっつり 挑んだ 結果です。これ、なんだか 分かりますか?

どぉ見ても 豚肉かなんかの 竜田揚げですよね、これ。
おぉおぉ・・・しっかり お醤油味が しみ込んで。こりゃ ご飯も 進みますなぁ、ってトコですか?

違いますよ。。。

これを見て、原材料が ぴんっと 頭に浮かんだ方・・・いや、きっと いらっしゃらないでしょう。
こちらが 今回の いただきモノ・・・そして この 謎の食べ物の、素の姿です。

いいですねぇ。秋ですねぇ・・・もぉ お分かりですね? あけびです。
・・・若干、黒ずんではおりますが。

どんなものかは 聞いてはおりましたが、現物を 実際 手にするのは 初めてでありました。
もちろん 中の 白い実を 口にするのも 初めて。

・・・うぅ〜ん。不思議な 食感だわ、これ。なんだか、葛湯みたい。




田舎料理 山菜料理が 大好きな 私ですもの。
一応 知識は あったんです。この あけび・・・皮が 重要視されること。

細く切った あけびの皮を、さっくり 天ぷらにしたものを いただいたことがあります。
詰めものをして 蒸したり 焼いたり。味噌炒めとか、お漬物にするとか 聞いたことがあります。

我が家は 揚げものNG・・・いや ただ単に 私が 下手だから、って 理由で。
結構な 量があったので、日持ちするものを 作りたいってのも 考慮して・・・悩みました、私。

苦味があるってコトは、ゴーヤに合うお料理方法なら イケるってことよね?
苦い食材で 作る メニュー・・・うぅ〜んと 色々と 思考回路を めぐらせて 考えた結果。

あったじゃない!昔、苦い 八朔の皮で オレンジピール 作ったじゃない!
何かで ゴーヤの お砂糖漬けみたいなモノ 見たことあるじゃない!


オレンジピールならぬ あけびピール・・・冒頭の写真は、あけびピールなのであります。

じっくりと 甘味を含んだ あけびの皮に、たっぷりと お砂糖の衣・・・まさに あけびピール。

さくっとした お砂糖の衣・・・あけび特有の 苦味が 最後に じわっと きます。
主人は まずまず 気にいった様子。
難を言えば、歯に くっついちゃうことかな?なので、歯の弱い 私には ちょっと 不向き。

あけびの皮を 捨てられない方。お家に お砂糖が いっぱいある方。
そして 何より お時間が たっぷり ある方・・・試してみます?




まずは、あけびの 中の白い実を 食べちゃいましょう。種は ぷっぷと 吐きだして下さいね。

そして あけびの皮の 重さを 計り、その 8割の分量の お砂糖を 準備します。
3回に分けて お砂糖を 加え、じっくりと 煮ていくので それを 3等分します。

お砂糖は もちろん 上白糖で 良いのですが、今回 たまたま お家にあった三温糖を 使用。
2/3量を 三温糖、そして 仕上げの 1/3量を グラニュー糖で。



あけびの皮を 細長く 切ります。
切ったそばから、お水に 放していきましょう。お水が アクで 茶色に・・・びっくりです。

たっぷりのお水と共に 火にかけ、沸騰したら ザルにあけて しばらく お水に浸ける・・・
これを 3回 繰り返して、アクと 苦味を 抜きます。

苦いのは 許せませんって方は、お水に浸ける時間を うんと長くした方が 良いかも。
3回 茹でこぼして アク抜きをした あけびの皮・・・透き通って なかなか 綺麗でしょ?



下準備の終わった あけびの皮を、お砂糖で ことことことこと 煮て参ります。
全体に お砂糖が しっかり しみ込むよう、平たい厚手のお鍋や 厚手のフライパンが 良いかと。

まずは 水を切った あけびの皮を お鍋にひろげ、1/3量のお砂糖を 全体に まぶします。
お砂糖が 溶けたら 弱火にかけ、ぴったりと 蓋をして ことことことこと 1時間ほど。

途中で 焦げないよう 何度か 様子を見て、そっと 全体を 返すことを お忘れなく・・・


水気が なくなってきたら、2回目の お砂糖を 加えます。ここからは 蓋なしで。
前述の通り、今回は ここまでは 三温糖。山のものと 三温糖を 合わせるの、好きなんです

お鍋を ゆっくりと まわしながら お砂糖を 煮溶かします。
焦がさないよう 全体を へらで そっと 返しながら、お砂糖を しっかりと しみ込ませます。


再度 水分が なくなってきたら、最後の1/3量の お砂糖を 加えます。
この、最後のお砂糖だけ 今回は グラニュー糖を 使用しました。

全体に からめるようにしながら、水分を とばして 仕上げます。とにかく 焦がさないように・・・

火を止めて ひと混ぜすると、それまで 水飴状態だった お砂糖が 突如 さくっとした 状態に。

素早く クッキングシートの上に ばらばらにひろげて 乾かしますが、熱いので 気をつけて。





初めての 食材、あけびの皮。

こぉして 出来上がった あけびの皮の お砂糖漬けは、しゃりっとしたお砂糖と 最後に じわりとやって来る あけびの皮 特有の苦味・・・これは 言うまでもなく 大人の おやつ。

ちょっと 疲れた時に ぽいっと お口に。
本心なのか 妻への愛情からか・・・その 真髄は 分かりかねますが、主人は 気に入っています。
歯に くっつく あけびの皮に 悪戦苦闘しながらも、この おやつを つまんでくれています。

こんな主人を、私は 心底 尊敬するのであります・・・愛ね、何事も



posted by しんさん at 07:28 | Comment(0) | 保存食・調味料・常備菜等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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