ビワねぇ・・・実は、それほど 好きな果物じゃぁ ないんです。
何かの規定が出来て、ビワが 今後 食べられませんよっ・・・て 事態に陥っても、さほど動揺しないでしょうって存在、私にとっては。
でもね、ちょっと 試してみたかったコトが あったんです、以前より・・・
言わずと知れた 中国発祥のデザート・・・杏仁豆腐。
本来は 薬膳料理の一種で、喘息・乾性咳嗽の治療薬である アンズ類の種の中身・・・仁を 粉末にしたものを 使います。
その 苦味を消して 美味しく食べられるようにしたのが、この杏仁豆腐なのです。
気楽に食べられるよう スーパー等でよく見かける杏仁豆腐は、この 杏仁の香りに よく似た アーモンドエッセンスを 牛乳に加えて作られている場合がほとんど。
もしくは、杏仁豆腐と同じ 杏の種の仁から作られる アマレットという お酒を 使ったり・・・
・・・結果? えぇ えぇ、これは まさしく杏仁豆腐の香りであります。
生クリームを加えず、牛乳だけで ヘルシーな ふるふるの杏仁豆腐が出来ましたよ

これは、口にして 胃や腸で分解されると 青酸となり、青酸中毒を引き起こす危険も。
おばあちゃんが、『青い梅を食べると死ぬ』 と 言っていたのは、きっと ここからなんでしょうね。
これを聞くと、えっ!危険では・・・と 思うかも。でも 大丈夫ですよ。
青梅の数にして 大人で100個以上食べないと 『アミグダリン』の致死量には 至らないとか。
しかも、この 『アミグダリン』が 元気なのは、あくまで 果実が未成熟な間。
食べられるくらいに 熟した果実は、種の中に 一緒に含まれている 『エムルシン』 という 分解酵素によって 自然分解されて 毒性はなくなっています。
毒も 少量を上手に摂れば 薬になる、体に良いものでも 摂りすぎれば毒になる・・・当然です。
さて、似合わぬウンチクをたれたところで レシピです。直径7センチ程のココット皿 5つ分程。
ビワの種は 茶色の薄い皮をむいて 白い仁だけを使います。4個もあれば 十分です。
これを、すりおろします。
牛乳500CC・練乳大さじ1・お砂糖30グラム・すりおろしたビワの種を お鍋に入れ、弱めの中火にかけて 優しく優しくかき混ぜながら 沸騰直前まで温めます。
そのまま 冷めるまでおいて、香りを 牛乳に移します。
冷まして 香りの移った牛乳を もういちど 沸騰直前まで温めて 熱いうちに 漉します。
ふやかしておいたゼラチンを 500Wのレンジで 10秒程加熱して 溶かし、熱い牛乳に加えて混ぜ、完全に溶かします。
これを もういちど濾して ゼラチンの固まりがない 滑らかなゼリー液にし、茶こしを通して 器に流し入れます。スプーンで 表面の泡を取り除いて 冷蔵庫へ。

さて、こうして出来上がった ビワの種で作る 杏仁豆腐もどき。
ガンの抑制にも 効果あり、と囁かれる そのビワの効能。
ひねくれ者の私は 一途に信用することはしておりませんが、それはそれ 気は心。
なかなか食欲が戻らないお義父さんに、こんなぴったりな食べ物が 他にありましょうか・・・
つるんっ と のどごしも良く、どぉやら 体にも 良さそう。
・・・って、あれ?
主人が かなり気に入っている様子。
『ひと口食べる?』って 差し出してくれるのは 嬉しいんだけど・・・お義父さんの分がぁぁっ!
ま、いいか。また 作ろぉっと

ビワはかなり好きなフルーツ。
でも、杏仁の香りがするなんてびっくり。
なかなかもらえない果物だけど、手には入ったらやってみたいです〜(〃▽〃
早起きですね、土曜日の朝なのに。
誤字・脱字は・・・と、記事の見直しをしていて 松さんのコメント発見!嬉しかったです。
そぉなんです。
本当に 杏仁の香りがしましたよ、ビワの種なのに。
杏仁豆腐好きの母親からも 合格点をもらいました。
松さんの大好きな生クリームを入れると、もっと美味しいかも。