2023年09月19日

2023年の京都俵屋旅館〜寿の間に到着

2023年、今年の俵屋さんは9月の半ば、敬老の日を含んだ3連休の後半にお邪魔致しました。

長らく主人からの誕生日プレゼントとして、8月の盛夏に宿泊しておりましたが今年は9月。
秋単衣にはまだまだ暑い京都ですが、いつものように入口での記念写真からスタートです。

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例年、お家を出て先ずは進行方向をほんの数キロ逆走し、老舗和菓子屋『松花堂』さんのかき氷を頂きながら涼をとるのですが、この日は生憎の日曜日、松花堂さんの定休日です。

それでも何処かしら寄り道をしたがる主人が今年選んだ先は、三重県の伝統工芸品『日永うちわ』を製作販売する稲藤さん。
前々から主人が欲しがっていた松坂木綿の団扇を購入します。
『どぅちゃんにも買ってあげるよ、どぅちゃんが好きな伊勢型紙の団扇もあるよ』
値段を見て目を背ける主人、白地の伊勢木綿に素敵な柄を合わせた伊勢うちわを買ってもらいました。





三重県から京都はすぐそこ。
混雑皆無の新名神を使って余裕の到着、余裕の俵屋旅館さんチェックイン。






9月9日の重陽の節句に伴い、坪庭は菊の被綿(きせわた)の誂え。
染色家さんの手によって染められた綿を毎年使用しているとか。
9月のこの時期を選んだ理由のひとつが、この誂えでした。

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そして今年のお部屋は寿の間。
坪庭を右に折れて本館へ向かい、お茶室の更に奥のこじんまりとしたお部屋。
2部屋だったか3部屋だったかのJTB枠のお部屋ですが、無理を言ってこの部屋にして頂きました。

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お彼岸も近いというのに外はうだるような暑さ。
ですがお部屋の中はひんやり、畳に移る木漏れ日すら涼しげです。

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寿の間の特徴は、この網代天井なのですって。
風が通るとミシっともギジっとも異なる独特な音を放ちます。
何だか安心する音。

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いつものセミの声も今年は聞こえません。

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お部屋をウロウロするのにも飽きた頃、抜群のタイミングでわらび餅が運ばれてきましたよ。
外資系ホテルの進出も進み、益々様変わりする京都を憂いながらも京都愛に溢れる中居さん、いつもこのほんのちょっとのお喋りが心地よいのです。

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近所の白山神社のお神輿が間もなく通るとのことでしばらくお待ちしていたのですが、避けては通れぬ予定時間の大幅な遅れ。
お神輿も俵屋さんのいちばん風呂には敵わず、先ずはザバリといちばん風呂をいただきます。

初めて見るレトロなタイプの蛇口は、JTB扱いのこのお部屋ならではなのかしら。

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お神輿は音だけ楽しみ、お風呂上りに届けて頂いたキリンの大瓶で先ずは乾杯。
今年は鮎の笹焼きではなく、俵屋さんの秋のお料理を楽しみます。




posted by しんさん at 13:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする