2023年09月22日

ブルグルいなり寿司

2023年、今年の京都の備忘録も終わったので、今週は今日1日だけとはなりましたがいつもの備忘録。
今朝は甘辛く煮た油揚げで、いなり寿司を拵えましたよ。

20230922 00005.png

但し、酢飯ではなく、いつものおからでもなく、ブルグルですけどね。

20230922 00001.png

甘辛お醤油味をじっとりと煮含めた油揚げの中には、ほんのりとお酢を効かせたブルグルが詰まっております。

ちなみに、寿司酢ではなく『コリンキー』を漬け込んであったピクルス液を使って。
程よい甘さのピクルス液を、細挽きのブルグルにしっとりとしみ込ませました。
少量残っていたコリンキーのピクルス、そしてアボカドを混ぜ込んで袋状に開いた油揚げに詰めます。
意外と沢山詰まるものです。

20230922 00007.png

脇に添えたサツマイモは、初めてのサツマイモ栽培初収穫のお福分け。

先日の菱岩さんのお弁当の中にあったサツマイモが本当に美味しくて、まるで栗のような触感だったのを思い出して炊いてみました。
手元にクチナシがなかったので、サフランで着色しましたが食感はまずまずの出来。

20230922 00006.png






ブルグルにもち麦を少量合わせてみました。
コリンキーを除いたピクルスを小鍋に移し、炊いて冷凍しておいたもち麦を加えて煮立てます。

20230922 00011.png

煮立ってもち麦が解凍されたところで、細挽きのブルグルを加えて火を止め、蓋をして蒸らします。
ふっくら戻したブルグルに、さいの目に切ったコリンキーのピクルス、アボカドを混ぜれば準備は完了。

20230922 00010.png

油揚げは事前に丁寧に開いて圧力鍋で煮て、作り置き料理として冷蔵庫内でスタンバイしております。
しっかりと開き直してから、油揚げが破れないよう少しずつブルグルを詰めて、形を整えれば出来上がり。

20230922 00008.png






line60-thumbnail2.gif





ブルグルいなり寿司をお弁当箱に詰め込んで、お菜をたっぷり詰めたお弁当に仕上げ用かとも思いましたが、今日は楽をすると決めました。
水キムチと作り置き料理を有効利用した冷たいスープを添えます。

20230922 00004.png





スープジャーの中には、熱湯で戻して冷水でしめたライスヌードル、そして粗く崩した木綿豆腐。
トマトは、GOLDENGREENさんから届いたトマトを湯剥きして、スープに浸しておきました。

20230922 00009.png

トマトを大きく切って水キムチと合わせ、冷凍オクラ・よく冷えた鰹だし・水キムチの漬け汁・極少量の白だし醤油を合わせればスープの出来上がり。

ジャーに分け入れ、たたいた梅干しを添えて胡麻をひねります。






楽をし過ぎた感も否めぬ今日のお弁当。
ブルグルの無限大の可能性には驚くばかり。

20230922 00002.png





line60-thumbnail2.gif




朝食です。
金曜日なので伊勢うどんの釜玉風、そして取り寄せたイワシの生姜煮。
お弁当だけでなく、今日はとことん楽をする日なのです。

20230922 00003.png

ですが楽ばかり求めてばかりもいられません。
先ほど、待ち焦がれた『二子里芋』が届きました。





7月下旬?8月に入っていた?
その頃に注文し、今か今かと発送日を待ち、ようやく一昨日に発送準備完了のメールを受け取り、クロネコさんの到着を聞き漏らすまいと緊張しておりましたお待ちかねの二子里芋。

主人がきぬかつぎを楽しみにしております。
そして私は、先ほど見かけた里芋とタコの煮物を作りたくて、イオンネットスーパーさんにタコを追加注文しました。





二子里芋3キロ、来週末の芋名月まで残っているかしら。


illust-moon-thumbnail2.gif



posted by しんさん at 13:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | お弁当日記〜ブルグルを使って | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月21日

2023年の京都俵屋旅館〜寿の間・お暇乞いと反省会

私の誕生日前後にお邪魔するのが恒例行事だった京都俵屋旅館ですが、以降はイベント重視で宿泊すると主人。

坪庭の菊の被綿(きせわた)の誂えが見たい、と私。
屋上のお月見の誂えが見てみたい、と主人。
昨年のお暇乞いの際、そのふたつを条件に今年の宿泊日を決めました。

2023年の俵屋さんは9月の17日、単衣に薄羽織ではあまりに過酷な京都ではありましたが例年と異なる雰囲気を存分に楽しんで帰途につきます。

20230921 0001.png

無理を言って予約をしたJTB扱いの寿の間。
夜中のうちに随分と雨が降ったようで、早朝のお庭がしっとり雨を含んでおりました。
お部屋係のなつさんがご出勤される未明の頃には、随分とまとまった雨が降っていたとか。

20230921 0003.png

少々の雨など気にしません。
観光はもとより致しませんし、車は言わずと知れたドアtoドア。
近所の遊形さんや蕎麦ぼうろのお店に行く時は、ご安心下さい、傘をお貸ししますからね、となつさん。

お待ちかねの朝食に集中します。

出汁巻き卵もしじみのお味噌汁も、いつも以上に美味しく感じられたのは、昨晩同様気のせいなのでしょうか。
ぐじも素晴らしい焼き加減。

『あれ?らっきょうの赤紫蘇巻きがない』
微かな落胆を表す主人でしたが、昨晩に引き続きご飯のおかわりも進みます。

20230921 0004.png

次回の予約は1月。
坪庭の誂えが楽しみです。

20230921 0002.png








高速に乗る前に、ちょっと寄り道。
昨年はご近所の紫野和久傳さんに予約をしたお弁当、今年は新しくなった菱岩さんにお願いしました。
この為だけに購入した高品質なクーラーバックを抱えて、予約時間ぴったりにお邪魔します。

20230921 0005.png

お家に到着したら、先ずはお風呂でひと息。
洗濯機をゴンゴン回しながら、反省会の始まりですよ。

20230921 0006.png

お弁当の奥にちらりと移るのが、行きの寄り道で購入した日永うちわ。
改めて眺めてもよい柄です。

20230921 0007.png

2023年の京都俵屋旅館、備忘録はこれでおしまい。
主人は今から、来年のお弁当をどこに頼もうかで頭を悩ませております。






posted by しんさん at 13:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月20日

2023年の京都俵屋旅館〜寿の間・夕餉

誕生日(ではないけれど)特典のいちばん風呂をいただき、主人がお風呂から上がるのを待って、よく冷えたキリンの大瓶を抜栓します。

お風呂に浸かっている時に聞こえた聞き馴染みあるお声。
昨年はお会い出来なかったお部屋係のなつさんが、お怪我から復帰されていつものようにキビキビお料理を運んできてくださいましたよ。
例年大文字焼きが描かれていた食前酒の器は秋の佇まい。

20230919 0010.png

菊の花弁を浮かべた菊酒、俵屋さんの秋のお料理開幕です。
鱧のすり流し、美味しかったぁ。

20230919 0009.png

もっちりとした鯛のへぎ造り、鰆の炙り、そして湯葉。

20230919 0011.png

桔梗に女郎花の素敵なお椀。

20230919 0012.png

中にはお豆腐のお月さま。
小さなお餅にはスッポン、え?月とスッポン?

20230919 0013.png

鱧の白焼きには、ポン酢と柚子が効いた赤味噌。
蓮根の梅のまとい方がお見事。

どうもついつい悪者扱いしてしまう赤味噌ですが、鱧に合わせるよりも日本酒のお供としてチビチビ舐めるこの美味しさ、楽しさ。

20230919 0014.png

湯葉寿司。

20230919 0015.png

白焼きに添えられていたもみじ。
同じお庭から摘まれたのでしょうに、こんなに指の数が違うのね。

20230919 0016.png

お料理も終盤。
熱々の冬瓜とたっぷりのきのこ。
エビが差し色になって綺麗。

20230919 0017.png

そろそろお酒もおしまいですね。
穴子の土佐酢掛け。

20230919 0018.png

焼き麩のお味噌汁がぽってりとして美味しい。
そして俵屋さんの糠漬け、今年は特に美味しい気がしてならないのです。

20230919 0019.png

赤ワインでコンポートにした葡萄。
我々には珍しく、少し焦ってデザートをお口に放り込んだには訳があるのです。

20230919 0020.png

この時期を選んだもうひとつの理由、新館屋上のお月見。
少々時間は過ぎてしまっておりましたが、仲居さん方のお心遣いでのんびりお月を愛でることが・・・

20230919 0021.png

俵屋さんのぎりぎりお隣まで建ったマンションがお月さんを見事に妨げておりました。




これも時間の経過と、お月見の雰囲気だけを楽しみます。
新館の階段手前のこの誂え、秋の俵屋さんを満喫致しました。

20230919 0022.png

寿の間の網代天井も夜の佇まい。
いつもより随分と遅い就寝です。

20230919 0023.png






posted by しんさん at 13:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月19日

2023年の京都俵屋旅館〜寿の間に到着

2023年、今年の俵屋さんは9月の半ば、敬老の日を含んだ3連休の後半にお邪魔致しました。

長らく主人からの誕生日プレゼントとして、8月の盛夏に宿泊しておりましたが今年は9月。
秋単衣にはまだまだ暑い京都ですが、いつものように入口での記念写真からスタートです。

20230919 0001.png

例年、お家を出て先ずは進行方向をほんの数キロ逆走し、老舗和菓子屋『松花堂』さんのかき氷を頂きながら涼をとるのですが、この日は生憎の日曜日、松花堂さんの定休日です。

それでも何処かしら寄り道をしたがる主人が今年選んだ先は、三重県の伝統工芸品『日永うちわ』を製作販売する稲藤さん。
前々から主人が欲しがっていた松坂木綿の団扇を購入します。
『どぅちゃんにも買ってあげるよ、どぅちゃんが好きな伊勢型紙の団扇もあるよ』
値段を見て目を背ける主人、白地の伊勢木綿に素敵な柄を合わせた伊勢うちわを買ってもらいました。





三重県から京都はすぐそこ。
混雑皆無の新名神を使って余裕の到着、余裕の俵屋旅館さんチェックイン。






9月9日の重陽の節句に伴い、坪庭は菊の被綿(きせわた)の誂え。
染色家さんの手によって染められた綿を毎年使用しているとか。
9月のこの時期を選んだ理由のひとつが、この誂えでした。

20230919 0005.png

そして今年のお部屋は寿の間。
坪庭を右に折れて本館へ向かい、お茶室の更に奥のこじんまりとしたお部屋。
2部屋だったか3部屋だったかのJTB枠のお部屋ですが、無理を言ってこの部屋にして頂きました。

20230919 0006.png

お彼岸も近いというのに外はうだるような暑さ。
ですがお部屋の中はひんやり、畳に移る木漏れ日すら涼しげです。

20230919 0003.png

寿の間の特徴は、この網代天井なのですって。
風が通るとミシっともギジっとも異なる独特な音を放ちます。
何だか安心する音。

20230919 0004.png

いつものセミの声も今年は聞こえません。

20230919 0007.png

お部屋をウロウロするのにも飽きた頃、抜群のタイミングでわらび餅が運ばれてきましたよ。
外資系ホテルの進出も進み、益々様変わりする京都を憂いながらも京都愛に溢れる中居さん、いつもこのほんのちょっとのお喋りが心地よいのです。

20230919 0002.png

近所の白山神社のお神輿が間もなく通るとのことでしばらくお待ちしていたのですが、避けては通れぬ予定時間の大幅な遅れ。
お神輿も俵屋さんのいちばん風呂には敵わず、先ずはザバリといちばん風呂をいただきます。

初めて見るレトロなタイプの蛇口は、JTB扱いのこのお部屋ならではなのかしら。

20230919 0008.png

お神輿は音だけ楽しみ、お風呂上りに届けて頂いたキリンの大瓶で先ずは乾杯。
今年は鮎の笹焼きではなく、俵屋さんの秋のお料理を楽しみます。




posted by しんさん at 13:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 京都 俵屋さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月15日

ブルグル入り・さつまいも餅

念願かなって今年始めた畑で、ご自身で栽培され、そして収穫されたというサツマイモをいただきました。

未だに機さえあれば畑作業を再開したい、そう密かに思っている身としては、主人曰く出来の悪いこのサツマイモ達がとても愛おしい。
本当ならばサツマイモご飯を炊きたかったのですが、諸事情によりそれは延期、簡単なサツマイモのデザート、さつまいも餅を拵えましたよ。

20230915 0002.png

ちょうど数日前、ブルグル大福を拵えた際(☆彡)に使用したコーンスターチが少し残っておりました。
これを使って、ついでにブルグルもカサ増しに使いましょうか。
サツマイモとブルグル、そしてきな粉とデーツシロップ、多国籍な食材寄せ集めなデザートが出来上がりましたよ。

甘さ控えめなブルグル入りのさつまいも餅、簡単で美味しいのです。

20230915 0003.png





◆ざっくり材料と作り方(ちょっと多めのふたり分)

  1. さつまいもは小さなものをひとつ。
    皮をむいた状態で100g強でした。

    適当に切ってからお水に晒し、ザルにとってから耐熱ボールに移します。
    かぶる程度のお水を注ぎ、ふわりとラップをしてやわらかくなるまで数分レンジ加熱しましょう。

    20230915 0008.png

  2. レンジ加熱している間に、ブルグルの準備をします。

    焦がさないよう乾煎りしたブルグル 15gに、コンポートの茹で汁(届いた食用ほおずきでコンポートを拵えました)大さじ3を合わせてひと煮たち。
    お鍋の蓋をして数分蒸らしておきます。

    20230915 0010.png

  3. さつまいもに戻ります。

    耐熱ボールのお湯を捨て、サツマイモをフォークでつぶします。
    アーモンドミルクを 50g・コーンスターチ 10g・蜂蜜 10gを加えてよく混ぜ、ここからは水分をとばすようラップをしないでレンジ加熱します。

    20230915 0009.png

    600Wで先ずは1.5分、以降は様子を見ながら30秒強ずつ数回、生地がぽってりとするまで。
    ふっくら戻したブルグルを加えて混ぜましょう。

    20230915 0007.png

  4. ビニール袋にきな粉と生砂糖を適量合わせておきます。
    粗熱がとれたサツマイモ生地を丸めて加え、全体にたっぷりきな粉をまぶして出来上がり。

    容器に移し、デーツシロップを回しかけたら残ったきな粉をちろり、ひまわりの種を散らします。

    20230915 0011.png






dotline2_pink1-thumbnail2.gif





さつまいも餅に使用したブルグルは、ほうずきのコンポートの煮汁で戻しました。
可愛らしい食用ほおずきは、旬野菜定期便でお世話になっておりますGOLDEN GREENさんから昨日届いたもの。

終盤を迎えた夏野菜がたっぷり、その片隅で立派なデーツが季節の変わりめを主張しておりました。

20230915 0004.png

そして届いたばかりの野菜を使って、ブルグルのサラダを拵えました。
今日のお昼はブルグル祭りですね。

20230915 0006.png

こちらは甘くないブイヨンで戻したブルグルに、カラフルなミニトマト・トウモロコシ、キュウリ等々を合わせます。
ジャーに詰める時は、途中で味変を楽しめるように中央層にペコリーノロマーノを挟みます。

そしてたっぷりのハリッサも忘れずに。
主人のブルグルサラダは、ハリッサ増量で。

20230915 0001.png





dotline2_pink1-thumbnail2.gif




朝食です。
さつまいもご飯は来週にして、今朝は週間ルーティーンに逆らうことなく伊勢うどんを主食にしました。

20230915 0005.png

取り寄せたイワシの生姜煮に、和山椒をキリリと効かせた蓮根のきんぴらが最高に好相性。




さ、楽しい三連休。
ですがその前に、歯医者さんの定期健診。
間もなく帰宅する主人と入れ替えに、お出かけの準備です。

cup.gif
posted by しんさん at 13:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | お弁当日記〜ブルグルを使って | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする