週末、主人が『あかもく』を貰ってきました。
温かなご飯に乗せて、卵を添えて食べると美味しいんだって、と。
わたし、大変素直な性分です。
もち麦ご飯にたっぷりのあかもく(ぎばさ)
温泉卵と少々の山葵、そしてちょっと甘めの出汁醤油をちろり。
独特な粘りを誇るあかもく、美味しく頂きました。
そして月曜日のお弁当は、今週1週間分の作り置き料理の延長線上にあります。
週末、一時は連絡が途絶えておりました根尾の伯母宅に、実家の母親を連れてお邪魔しました。
昨年92歳で亡くなった伯母と母親の姉、特に経済面で大変お世話になった伯母の1周忌法要で。
とは言いつつ、お経をあげて頂いたお寺さんには祖父母のお骨はあるものの、伯母のお骨がある訳でもなし。
主人が提案して実行と相成りました、お骨はなくとも『勝手に一周忌』
それも良いんじゃない?来たい人だけが来て、皆で故人を偲ぶ会、そんなコンセプトの勝手に一周忌。
実際、根尾の伯母もお寺さんもとても喜んでくれましたしね。
そんな訳で、久しぶりに根尾の野菜が我が家の食卓を彩りました。
昨日圧力鍋でトロトロに煮た長茄子、まだまだたくさん茄子料理が楽しめそう。
今回は彩りなんて気にせず、初めて『茄子の泥亀煮』を拵えてみましたよ。
そもそもは、今年の誕生日プレゼントに主人が選んでくれたこの本。
『仕込みもの』をぺらぺらとめくる私の姿が好きなのですって。
茄子の泥亀煮のレシピはこの本には載っていないのですが、ひょんなきっかけで辰巳芳子さんの『茄子の泥亀漬け』というレシピを見かけました。
泥亀煮(どんかめに)というのは、京都の郷土料理のようです。
いくつかのお料理を混ぜ合わせ、そこに少々我が家の都合を加えた我が家の泥亀煮。
皮面、その反対両面に切り込みを入れた茄子を胡麻油+オリーブオイルでしっかりと焼き付け、ひたひたのお出汁・少量のみりんとお砂糖、お醤油、煎ってからしっとりするまでしっかり擂った白胡麻を加え、落し蓋をして10分間。
更に赤味噌を溶き入れ、更に10分間。
の予定でしたが、根尾の長茄子は兎にも角にも火の通りが早い。
更に赤味噌を溶き入れ、更に10分間。
の予定でしたが、根尾の長茄子は兎にも角にも火の通りが早い。
昨日炊いた長茄子も、ほんの1分加圧しただけでトロトロ。
この泥亀煮は一応姿は留めましたが、一部はトロトロで味噌化しておりました。
この泥亀煮は一応姿は留めましたが、一部はトロトロで味噌化しておりました。
ま、それも美味しいのですが。
そして、梅しごとがいち段落して副産物の赤紫蘇ふりかけが出来上がりました。
今年は赤紫蘇ジュースを拵えたので昨年より少なめ。
ですが、品質の良いお塩を使用したので味は抜群です。
お弁当に入れた『煮なます』は、本にあったレシピです。
細く切った大根と人参を軽くお日さまに晒してから拵えます。
あかもくの粘りに二人はしゃぎつつ、朝食です。
お魚は銀ひらすの西京漬け。
上手に焼けました。
クタクタに煮た根尾の長茄子の横には、根尾の伯母が煮たアザミ。
お弁当には、伯母のちょっと甘めな山椒豆。
伯母から料理を学びたいとは思いません。
私は私で、主人とふたりで築いてきたお料理を大切にしたいので。
ただ伯母が元気なうちに、うんと彼女のお料理を食べて、お話を聞いて、彼女の偉大さをしっかり五感と心に刻みつけたいと思う昨今なのです。