2023年も木曜日はパンを焼きます。
残り2本だか3本までにどうにか漕ぎ着けた『賞味期限切れのノンアルコールビール』を今年も使い、前日の夕方にビニール袋で生地を捏ね、ひと晩ゆっくり野菜室で発酵を促し、木曜の朝に焼く全粒粉パンを。
今年最初のパンは、甘さ程よいお菓子タイプの全粒粉パンです。

焼成中、オーブンから漂う発酵バターの香りに振り返りました。
あれ?今日は発酵バター使っていないのだけど。
そして香りの素はあっさり判明、全粒粉生地で包んだ全粒粉クランブルです。
蕎麦茶入りの全粒粉生地で、ナッツ入りの全粒粉クランブル、ドライフィグ、そしてドライブルーベリーをたっぷり包みました。

全粒粉クランブルは、昨年末に冷凍しておいたもの。
そうそうこの時、お豆腐と柚子カードのティラミス風にトッピングしたクランブルです ⇒ 2022年12月23日 ☆彡
今日は冷凍してあったこのクランブルを全粒粉パンに使用しました。

相変わらず器量はとてもとても自慢出来るパンたちではありませんが、それもまた手作りならでは、我が家ならではのご愛敬と割り切って。
素朴な全粒粉パンに魅惑的な風味を添える発酵バターの風格に、改めて敬意を込めてかぶり付くのです。

◆材料(やや小ぶりなクランブル全粒粉パン4つ分です)
- 全粒粉強力粉 100g
- スキムミルク 10g
- てんさい糖 5g
- 韃靼そば茶(そのままでも食べられるものです) 5g
- インスタントドライイースト 1g
- ノンアルコールビール 85g
- フルール・ド・セル 1g
- ココナッツオイル(湯せんで液状にして使います) 10g
◆(トッピングその他用) - 全粒粉クランブル 50gほど
- ドライフィグ 2個
- ドライブルーベリー 適量
- 水溶き卵黄 適量
◆作り方
- 生地の準備は前日の夕方に済ませておきます。
全粒粉強力粉・スキムミルク・韃靼そば茶・てんさい糖・インスタントドライイーストをビニール袋に合わせ、口をしっかり持って空気を含ませるように振り混ぜます。
ノンアルコールビールを計量しておきましょう。 - ノンアルコールビールに、合わせた粉類の半量を加えてしっかりと混ぜ合わせます。
ここにフルール・ド・セルとココナッツオイルを順に加え、その都度しっかりと混ぜ合わせましょう。
半量残した粉類にこれを加え、ビニール袋を膨らませてその中を躍らせるように振り混ぜます。
自然にひとつにまとまったら、形を整えてビニール袋内の空気を抜き、端のほうで留めてヨーグルトメーカーへ。
40℃で1時間発酵を促しましょう。 - 少しふっくらとした生地。
ビニール袋越しに手のひらで圧してガス抜きをしたら、再度形を整えてビニール袋内の空気を抜き、端のほうで留めます。
保存容器に入れて蓋をし、ひと晩ゆっくり野菜室で発酵を促しましょう。 - 今朝はここからスタートです。
先ずは生地を野菜室から出して室温に戻しましょう。
室温に戻した生地をビニール袋から出してガス抜きをし、丸め直して4分割します。
断面の生地をのばすようにしながらそれぞれ丸め、ビニール袋に戻して15分間のベンチタイム。 - ベンチタイムが終了したら成形へと進みましょう。
ラップで生地を挟んで楕円に伸ばします。
冷凍してあったクランブルは、冷凍庫から出してそのまま生地の上に散らします。
ドライフィグも刻んで一緒に散らしましょう。
生地を3つ折りにしてクランブルとドライフィグを包み込み、めん棒(すりこ木で代用しております)で軽くクランブルを崩しながら生地を平らにならします。
包丁で生地に3本ほど切れ目を入れ、ドライブルーベリーを散らし、ブルーベリーを包むようにしながら生地をひねって円状に丸めます。 - 巻き終わりをしっかりと摘まんで閉じたら、間を十分に空けて天板の上に並べましょう。
乾燥しないよう、お水で湿らせたキッチンペーパーとラップをふわりとかけ、オーブンの発酵機能 40℃で45分間の最終発酵を促します。 - ふっくらと膨らんだ生地に、刷毛でそっと水溶き卵黄をぬって予熱したオーブン庫内へ。
設定温度を180℃にして12〜13分。
網の上に並べて冷ましましょう。
クランブル、また冷凍しておかなきゃ、そう思うほど美味しいパンでした。

パンの仕上げに使った水溶き卵黄、その残りを使ってスープを拵えます。
在庫食材をたっぷり使ったいつもの具沢山スープ。
今日は干しシイタケの戻し汁、そして茹で鶏のスープストックを使っい、奥深いスープに仕上げました。
・・・なんて大層なものでもありませんが。

- 圧力鍋にごま油を少量垂らし、粗みじんにした赤たまねぎ、さいの目に切った大根・人参・ゴボウを炒め合わせましょう。
- 干しシイタケの戻し汁を注ぎ、戻した干しシイタケ・もち麦・蒸しひよこ豆も加えて加圧すること3分間。
鶏の茹で汁で葛粉を溶き、お鍋に加えてひと煮たち。
とろみがついて全体が透き通ったら、溶いた卵を加えてふわりと火を通して出来上がり。
スープジャーに盛り、韃靼そば茶を散らします。
昨年はバターロールの成形に凝りましたが、今日のこのタイプの成形もなかなか楽しそうです。


木曜日は焼き鯖の日。
そして週の中でいちばんのお気に入りの日でもあります。
焼鯖大好き。

ずぶずぶと脂ささやく焼き立ての焼き鯖には、やはり白いご飯。
少々手間でも、やはり白いご飯、たとえそれが雑穀入りでも。
今朝は朝のメンバーに松風が加わっております。
カステラとはまた異なるもっちりとした素朴な生地、ちょっと濃いめのほうじ茶にまたよく合うのです。
カステラとはまた異なるもっちりとした素朴な生地、ちょっと濃いめのほうじ茶にまたよく合うのです。
